July 2012
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様々なエネルギーに置き換えられ分散され
眠りから引き戻した。
「あらあら、もう一時間この窮屈なシートに私を押し込むつもり?」と
ワイフは悪戯な笑みを浮かべ僕の鼻を摘んだ。
本来であればスペイン周遊を楽しみたいところだが
マヨルカ島ツアーをアレンジしてくれたのだ。
赤や黄色に塗られた小さな建物が朝の陽を遮るように立ち並び、
その陰には強い生活の息づかいがあった。
マヨルカ島に来るヨーロッパの人はみんな買って帰るんだから。ねっ」
あるいは明確に無関係と判断できる回答が次から次へとこぼれ落ちてくる
彼は極めてそれに近い仕事をしているのではないかと羨んだりもした。
アレンジ力という優位性でこの業界を生き抜いていた。
飲み物はこれを飲むべき、この店ではこれを買うべき、
なんて観てもしょうがない。なんであんなものを観るのだろう」
判断をおくらせたり、場合によっては致死的なワナに誘い込んだりする。
「勉強なんてする必要ないよ」という言葉に耳を傾けてしまったり、
これで自分もダイエットに成功できるのではないかと甘い夢を見る時もそうだ。
新築物件のローン契約書にサインをしてしまうことも度々ある。
中立的にジャッジする習慣を身につければ誰かに聞いた悪口を元に、
何かを批判したり攻撃したり死の淵に追いやる悲劇も避けられるのではないだろうか。
その情報の非対称性のうち小さな側に僕らが立っていることがいかに多いことか・・。
価値の無いろくでもない壷を掴まされる時もそうだし、
メーターを余分に稼がれる時もそうだ。
満足のいく金額を引き出せないこともあるだろう。
その時間の質の善し悪しを左右する「精神的な充実」まで含む。
グエル公園はバルセロナの山の手にあり、
したがって多少の山登りは当然のことなのだ。
住宅街に囲まれ舗装された道を上っていくと中腹あたりで
レンガ色が規則正しく並ぶ様子が見て取れる絶好の記念撮影ポイントだ。
しかし何年かいや何十年かの歳月を重ねたことでそれが大いなる勘違いだったことを学んだ。
他の誰かが同じ思惑で見つめていても何ら不思議ではない。
小さなバッグを肩から斜めに掛けケータイに景色を収めている彼は
手渡されたケータイはいわゆるガラケーと呼ばれるもので
「1、2、3、チーズ」
いつも時間に遅れてくる金遣いの荒い女性とは
直感的に結婚生活がうまくいかないだろうと察知できるように。
直感という針は現実というゾーンを指し示していた。
先ほどの観光客はひたすら「ごめんなさい。ごめんなさい」と謝っている。
僕は恐怖より笑いをかみ殺すことに意志の強さが必要だった。
バルで反省会を開催せねばなるまい。
責任の所在が追求されるチームプレーの悲しい特色だ。
ちょうどクールに見られたいビジネスマンが閉まりかけの電車に乗り込むように。
目黒図書館の会員カードよりもう少しライフサイクルを延ばしたような
ニセ警察証明書を辛うじて僕の横目に滑り込ませることができた。
最強のトレーナー達の見えない手で充分に訓練され、また想定している。
彼らは何事も無かったように古い街並へ消えていった。
彼らにとってはイタズラの一種なのか、それとも生業なのか。
シンジケート化されているのか。
2人も揃って時計やケータイを持っていないわけがないとスルーした。
やはりスリの多い土地と感じずにはいられない。
情報に押しつぶされるのではなく情報の格差を小さくすることが大切だ。
・ウンナンのホントコ!
・月曜ミステリー劇場
・「横山秀夫 陰の季節」
・ドウニチラヴ
・ドラマ「しあわせのシッポ」
・ドラマ「天体観測」
・ガチンコ「火の玉イレブン」
・映画「下妻物語」
・ネット映画「イクサガール」
・ネット映画「マギー'S犬Jr.」
・大阪経大PRムービー主演
・説教野郎
・めざましテレビ
・BBC World
・「CanCam」2010年12月号
・JAL国際線機内誌「日本達人」
・「渋谷スイーツ」2011年7月発行号
・「フォトGaR vol.1」2011年7月号
・FNNスーパーニュース2011年11月24日
・ORICON.TV 2012年1月18日