色々な山が連なっているので筑波連山とか筑波連峰とか言うらしいのですが、ここは、有名な不動峠から登り、風返峠、湯袋峠を経て上曽峠(うわそとうげ)、きのこ山、足尾山、丸山林道から加波山を巻いて板敷峠へと走って来ました。
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朝7時に筑波エクスプレスの研究学園駅に集合。
参加して頂いたのはなべおさんと、岩さん。
暑くなる気配はあっても、流石早朝、清々しい空気の中、田園地帯を走り、今回の登り口である、不動峠の取り付きの大池を目指す。
途中で仰ぎ見た筑波山、上部がガスっていた。
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そのままガスって居てくれればきっと涼しいのだが、日が昇るに連れて晴れてしまうのだろうと、すこしやるせなし。
大池の手前のセブン-イレブンで弁当用のおにぎりと水を購入。
家からポットに入れた冷水は持って来ていたが、その他に3本を購入。 ザックがずしりと重い。
登り口にある大池の蓮池では綺麗な大輪の蓮の花が咲いていた。
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さて、サイクリストの間では有名な不動峠への登りを始める。
しかし、流石にメジャーな坂道だ、ひっきりなしに上から下からチームジャージを来た自転車乗りとすれ違う。
岩さんの話では、この峠道を早朝に3度とか4度上り下りして鍛錬しているそうだ。 まぁしかしそれそはそれ、我々とは目的が違う。 我々は、これから筑波連山を縦走しなくてはならぬのだから。
不動峠への登りは、鹿野山へのルートの内、一番ゆるいルートの傾斜に似ていた。
まぁスピードこそ出ないが、さほど無理なく峠までは上がれた。
不動峠からは筑波スカイラインを風返し峠という所まで走る。
これは尾根道なのだが、意外とアンジュレーションがきつい。
下り坂はいいのだが、登りとなると、かなりきつい登りばかり。
平気で10%位は有っただろうか。
左手には遥か麓の景色が広がるが、写真を撮る気もしない。
もっとも、今朝は風が死んでいて暑い。 晴れ晴れとした気にもなれず、ただ、風返峠を目指す。
風返峠とは、大きな交差点がある十字路である。
自動車で来れば開放感のある広場なのだが、自転車じゃどこを抜けて先の道に出ればいいのか一瞬躊躇するような機械文明のための交差点だ。
そんな詰まらない峠はさっさとおさらばだ。
県道150号線の湯袋峠を目指し快適なダウンヒルだ。
湯袋からはその北側に150号線と並行する県道7号線に向かう林道だ。
湿潤な樹林帯の中の道で、路面に苔が生えているが、案外と交通量が多いのか、つるつるとはしていない。
目指す、上曽峠までには、標高差160m位のピークがある。
傾斜もけっこうきつい。 10%程度はあろうか。
途中、何度か休憩するが、休む場所も注意しないと、急傾斜からの走り出しは難しい。
上曽峠から先の目標は、きのこ山で標高差約200m程か。
しかし、この林道は良くない。
林道自体はいいのだが、車の行き来が多すぎる。
そう、この先にはパラグライダー等の滑空場が在り、そこから飛んで八郷付近の着陸場に降りた者を、回収して運び上げるワンボックス車だ。
多分、3台位が、ひっきり無しに上がったり降りたり。
その度に、よろよろ走っているものだから、車に接触しないように注意を払うのが嫌だった。
その他には、林道荒らしの四駆の自動車連隊とか。
まぁ筑波連山を走りたいからだが、林道走りを目的にするならば、房州の林道の方がどれほど良いか。
で、やっときのこ山に到着、暫し木陰で休む。
なべおさんのガーミンの温度計だと27°C程。
確かに涼しいのだが、風がほとんどなく、そんな中の坂のぼりだから、汗が滝のように出て来る。
もう汗を拭いた手ぬぐいを絞るとぼたぼたと汗が絞り出されるくらいだ。
ヘルメットのあご紐も汗の通り道となり、あこ紐から汗が滴り落ちている。
眼下に多分真壁の町が見えているがどことはなしに夏模様。
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実は、この休憩した場所にもパラグライダーのランチャーが在るのだが、今回はここを使ってない。
多分かざむきのせいか。
きのこ山から、尾根を上がったり降りたりしてしばらく走った所に本日のパラグライダーの発信場所が在った。
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やはり、南面の傾斜地だ。
吹き流しがいい感じに南風を示している。
風速2mか3mと言ったところか。
離陸には一番いい風かと(ラジコンの場合は)
やはり、樹林が薙ぎ払われているので風の通りも良い。
涼しい。 涼しいが、脳天から射してくる日光は強烈だ。
早々にそこを退散して向かいの林道へ逃げこむ。
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足尾山入口を右に見て、一本杉峠へ向かう。
だーーっと、降りた鞍部が一本杉峠だ。
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そして、ここから丸山林道が始まる。
登り口はかなりの斜度。15%もあろうか。
それを過ぎると幾分傾斜はゆるくなるがそれでも、10%前後を行き来しているようだ。
前方に大きな風車が見える。
とにかくそこまでは登りなんだろう。
最大ギアで、ゆっくりゆっくり登ってゆく。
時速4キロ程度か。
歩く速度に等しい。
どうにか、風車の基部まで来た。
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ここからは下り。
途中、岩さんが止まるから何だと思うと、路端にホースから水がちょろちょろと出ている。
どうやら、水場から引いている清水のようだ。
早速頭からかぶったり、汗を拭ったり、飲んでみたり(私だけ)。
この辺りの地質は花崗岩質。 そうした所の水は硬くてうまいものだ。 事実、そう言う冷たい水だった。
砂漠でオアシスに出会った気分。 甘露甘露。
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どうやら、石切り場の近くだったので、石切り場で働く人たちの飲用、作業用の水場だったのではなかろうか。
そこからは快適な林道の下り坂。
左手で石切り場が見えたりして。
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そそ、右が開けたところでは立派な山容の山が。
吾国山なのか、とも、難台山なのか、綺麗な形の山だなぁ〜。
多分、あの山の向こう側は笠間かな。
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あそこをやると獲得標高が2.000mに成っちゃうし、おいらには無理だな。 などと思いつつ、快適な下りを突っ走る。
すこし登りの所は有ったが、結局は恐ろしいほどの傾斜の道を一気に板敷峠まで降り来た。
林道を降りている途中から気温がぐんぐん上がってくるのが分かった。
板敷峠に降り立った頃は熱射の地獄に舞来たってしまったと言う感。
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【パラグライダーのランディングエリア】
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【さっき通って来た風車が遠くの稜線の上に見えた】
板敷からはずーっとゆっくりした下りで楽なのだが、とにかく暑い。
田圃道に入ってもまだ全然暑い。
涼しい所は皆無だ。
だから尚更筑波の尾根は涼しかったのだと痛感。
そんな灼熱で苦しい、いや、本当に苦しい道をひた走り、常磐線羽鳥駅に到着。
そこから輪行。
朝が早かったせいか、15時頃には車上の人となった。
灼熱地獄の旅でしたが、朝早の弁当持参の山旅にお付き合い頂いた、なべおさん、岩さん、念願叶いました、ありがとうございました。
コメント
コメント一覧 (14)
すると古老は『今やらなくていつやるのだ』と言い返して来たとか。
それを聞いて道元は、悟りを得たとか言うお話があります。
と、言うようなものの、確かに2度めはないかな? しかし、『喉元すぎれば熱さ忘れる』とも言いますし。
秋・・・・・
秋は秋で、もう少し良き所へ行きたいですね。
湖北とか・・・・・・・・
普段不動峠〜風返し峠でいっぱいいっぱいなのにそれから先のおまけ付きは余計でした。こんな灼熱の時期に登るものではないですね。一本杉峠〜風車までの急坂は押し歩きしてしまいました。あの坂を黙々と上るBさんの脚力は大したものですね。
今年の夏は密かに渋峠を計画していて草津〜渋峠までの獲得標高が同じくらいなのでトレーニングの積りで参加しましたがあえなく撃沈で,行くかどうか迷っています。
でも久々のBさんの企画に参加できて楽しいサイクリングでした。ありがとうございました。
私は筑波は初めてだったので(大御堂と雨引観音除く)ある意味不安が有りましたが、イワさんの言うとおり、なべおさんが混ざってくれたので安心して走る事が出来ました。
不動峠、風返し辺りまではどうにかでしたが、その後の上曽峠へ出る林道、そしてきのこ山の登りと苦労いたしましたが ゙、おかげさまで本当におかげさまで、連山を走ることが出来、感慨無量であります。
ただ、下界に降りてからのあの熱風には閉口しました。
羽鳥駅まではすぐなのだからと、その熱風から逃げ出したい一心で走りました。
筑波嶺の苦労が3/5下界の熱風の苦労が2/5と言ったところでしょうか。
渋峠いいですね。
自分的には草津側よりも、志賀側の高原ぽい景色が好きですが。
もっと鍛錬して、老いさらばえる前に自走で訪れて見たく思います。
今回のご同道本当に有難うございました。
■しかくみみ爺さんがくるとのことで、集合時間の30分前には到着してランドナーを組み立てると思いました。組み立てるところを見るために6:30到着を目指してじそうしました。
■しかく研究学園駅まではナビも地図も見ることなく快適に走ることができました。ところがみみ爺さんも、誰もいません。
■しかくみみ爺さんは風邪のため欠席。残念。
■しかく3人でコンビニによって、食料と飲み物を調達。あとで後悔することに。。。
■しかく不動峠、風返し峠、湯袋峠までは快適。それ以降、ポカリスエットは生ぬるくなり、甘ったるくて不愉快に。脚の疲労も少しづつ蓄積。。、
■しかく暑さでぐったり。丸山林道の急坂で、昇天寸前。そこで、ホースから流れ出る湧水を発見! 冷たくて生き返る! 頭から両手足から浴びて体温を下げました。助かった!
■しかくなべおさんのお陰で緊張感を保つことができて、計画どおり走ることができました。ありがとうございました。
■しかく飲み物は生命線です。よく考えて余裕をもって準備することが重要です。
■しかくそもそも炎天下に運動強度の厳しい計画をたてることは危険です。安全第一で無理をしないことが最重要です。
■しかくBさんはグフさんのアドバイスでギア比を変更して本当に良かったです。膝をいためることなく急坂を登ることができるようになりました!
■しかく羽鳥駅に到着してからの冷たい麦から作った発泡性の飲み物の旨いこと! 五臓六腑に沁みわたりました。。。
今にして思えば、山の中は案外コンディションは良かったのかなと。
気温は27°C程度だし、坂登をしてカロリーを使って暑かったけど、
林道は木陰が一杯で、山中で陽に炙られていたのは全体の1/3程度
だったのではと。
堤防を走ったり日陰のない道路を走ったりは相当過酷だが、あれだけ
緑陰があり、気温も低いのはこの近隣では筑波ぐらいなものなのかも
知れないですね。
そうしたところから思うに、板敷峠から羽鳥駅まではまさにカンカン照りの
中を走りました。
ああした走りこそきっと危ないのかも知れません。
■しかくアインシュタインではありませんが、相対性理論です! 比較すると以下の通りです。
■しかく筑波山の林道
○しろまる 木陰が多い 気温が少し低い 風が涼しい
×ばつ 急坂が多い
■しかく平地
○しろまる 坂は少ない
×ばつ 気温が高い 風がアスファルトで熱せられて熱風
もう少しなだらかな尾根道だったらいいのかな?
そうすると、もう少し、老でぃが増えるかも知れないですね。
せっかく地図を作ったのだから、体調が戻ったら一人で行ってみようかと思っていましたが、Bさんのブログを読んで、少し気持ちが萎えてきました。どうしましょ...
しかし、翌日、熱を出されたとか・・・・・・・・
私のせいに成らなくて良かった(^^;
なにか、土曜日はここいらでも大変な暑さだったようですね。
筑波のお山の上自体は、それなりに高原なのか、気温も高くなく、ただ風が無風に
近いので全身びしょ濡れになるような汗をかきました。
朝も早い時間に樹下に入り、それより下山するまでずっとそれなりの高度と樹下なので気温からくるものは大した事は無かったが、恐れ入ったのは下界に降りてからの暑さです。
それでも、谷津田や水田の農道とかは大抵は涼を感じるものなのに、それすら一切なし。
もう、ヘアードライヤーの熱風の中を走っている如くでした。
羽鳥駅で、自転車を畳むのすら、暑さのために面倒くさくなる程でした。
と、言う顛末ですので、岩さんの言う通りなのかも知れません。
筑波では獲得標高差は大きくても、上でも暑かったことと思います。
参加したかったところですが、今回は写真で楽しませていただきました。
まるでドライヤーの吐出口の中を走っているような、それ程の熱気でした。
多分、40度以上は有ったのかも知れません。
筑波山中を走って居た時はそれ程にも思いませんでしたが、ガーミンの温度計で
27度程度。
やはり平地に比べ相当に涼しかったんですよね。
平地に下りないまま、そのまま電車に乗れたら最高。
あるいは、山中で薄暗くなるのをまってそれで降りて来ればいいのかな。
筑波は我が自宅から研究学園までなら、一時間も掛かりません。
メジャーなところでなく、マイナーな筑波を少し研究して見ようかな?
なんて、思いますね。