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二日酔いの次の日、何を食べたらいい?復活を早める朝食・昼食メニュー

[ 2024年12月14日 09:00 ]

飲む前までは注意しているはずが、知らない間に二日酔い。そんな事態を回避するための、医学的に正しい対策を大正製薬がリリースしています。

回答者は、麻酔科医で栄養管理のエキスパートである谷口英喜先生です。医師も実際にやっている、効果的な二日酔い対策とは?

二日酔いからの復活を早める朝食・昼食メニュー

二日酔いを予防・軽減するためには、肝臓の働きをサポートすることを意識したメニューがおすすめだそう。

くろまるしじみ汁

栄養素:タウリン、オルニチン、ミネラル(亜鉛、鉄)、水分

効果:タウリンとオルニチンが肝臓の解毒を助け、しじみに含まれるミネラルが代謝をサポートします。また、温かい汁物は、消化器を温め、塩分・水分補給にも最適です。

くろまる豆腐とネギの味噌汁

栄養素:豆腐のアミノ酸、ネギのビタミンK、ナトリウム

効果:豆腐のたんぱく質が細胞の修復を助け、味噌のナトリウムが脱水症状を緩和。温かいスープで胃腸を整えます。ビタミンKは血液の正常な凝固を助け、血流を適切に保つ役割、また抗炎症効果があり、飲酒後の血液循環の乱れを改善することで、頭痛などの二日酔い症状の回復を早めてくれます。

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くろまる鮭の塩焼きと白ご飯

栄養素:タウリン、オメガ3脂肪酸、たんぱく質、ビタミンD、炭水化物

効果:鮭のタウリンとたんぱく質が代謝を促進し、オメガ3が炎症を抑えます。胃に優しく、エネルギー補給に最適。ビタミンDにはアルコール摂取による体内の炎症を軽減し、二日酔いの不快感を緩和することが期待されます。

アルコール代謝では多くのエネルギーが消費されて血糖値が低下して頭痛や疲労感につながります。米で炭水化物を供給すると速やかに血糖値が回復し、症状を和らげてくれる可能性があります。

くろまる卵かけご飯

栄養素:メチオニン、たんぱく質、炭水化物

効果:卵のメチオニンは肝臓内で強力な抗酸化物質であり、アセトアルデヒドの解毒をサポートするグルタチオンの生成を助けます。

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くろまる梅干しとおにぎり

栄養素:クエン酸、ナトリウム、炭水化物

効果:梅干しの塩分が身体の水分バランスを整えます。クエン酸は体内での代謝を促進して乳酸などの疲労物質の分解を助けるため、飲酒によるだるさや倦怠感を軽減してくれます。

くろまる鶏ささみ入りのおかゆ

栄養素:たんぱく質、ビタミンB群、ナイアシン

効果:ささみのたんぱく質は消化しやすく、すばやく肝機能を助けてくれます。アルコールで胃腸の調子を崩した時は、白米よりおかゆにしたほうがスムーズな水分補給が可能になります。

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くろまる バナナとヨーグルト

栄養素:カリウム、乳酸菌、ビタミンB群

効果:バナナに含まれるカリウムがアルコールによる電解質の乱れを整え、乳酸菌が胃腸の負担を軽減。ビタミンB群が代謝を促進。

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くろまるトーストとアボカド

栄養素:アボカドのビタミンE、ビタミンB群、脂質、トーストの炭水化物

効果:アボカドに含まれるビタミンEの抗酸化作用が肝臓の回復を助けます。アボカドに含まれる脂質の多くは一価不飽和脂肪酸(オレイン酸)で、この脂質はゆっくりと消化・吸収されるため、飲酒で消耗した体に持続的にエネルギーを供給してくれます。トーストの炭水化物も効率のよいエネルギー源になります。

くろまる フルーツジュース、スムージー(オレンジ、キウイ、ほうれん草)

栄養素:ビタミンC、葉酸、カリウム

効果:オレンジ、キウイのビタミンCの抗酸化作用が肝臓をサポート。キウイのカリウムが電解質バランスを整えます。ほうれん草に豊富に含まれる葉酸は、肝臓での解毒機能を間接的にサポートするビタミンB群の一種であり、アルコールの分解や排出を促進する酵素の働きを助ける可能性があります。食欲がない朝でも摂取しやすいですね。

くろまるトマトジュース

栄養素:リコピン、ビタミンC、カリウム

効果:リコピンの抗酸化作用が肝臓を保護し、カリウムが電解質のバランスを整えます。飲みやすく忙しい朝にも便利です。

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そのほかの二日酔いケアのポイント

必ず定期的に水を飲む

飲酒の前後はアルコールの利尿作用による脱水を防ぐため、十分な水分を補給しましょう。

いつも飲みすぎてしまうという人は、必ずチェイサーのお水を用意して、1杯お酒を飲んだらコップ1杯のお水を必ず飲むことを習慣化しましょう。

スポーツドリンクや経口補水液を飲酒の前後に活用するのも効果的です。

飲酒翌日は胃腸や体を休める

宴会で栄養素を意識したおつまみをチョイスすることも重要です。

また、飲酒翌日はなるべく体を休め、肝臓のアルコール代謝をサポートする時間を確保してください。

アルコールは肝臓に悪影響を及ぼす可能性

肝臓が処理できるアルコールの量には限界があります。

摂取量が多すぎると、酵素の働きが追いつかず、血中にアルコールやアセトアルデヒドが蓄積し、酔いが強くなるだけでなく、体に害を及ぼすリスクも高まります。

また、長期間にわたり過剰にアルコールを摂取すると、肝臓に負担がかかり、脂肪肝や肝炎、肝硬変といった深刻な肝臓疾患に発展することもあります。

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監修者プロフィール

済生会横浜市東部病院 患者支援センター長
東京医療保健大学大学院医療保健学研究科客員教授 医学博士 谷口英喜先生

麻酔・集中治療、経口補水療法、体液管理、臨床栄養、周術期体液・栄養管理のエキスパート。日本麻酔学会指導医、日本集中治療医学会専門医、日本救急医学会専門医、TNT-Dメディカルアドバイザー。1991年、福島県立医科大学医学部卒業。学位論文は「経口補水療法を応用した術前体液管理に関する研究」。2024年5月に新刊『熱中症からいのちを守る』(評言社)が刊行。その他の著書『いのちを守る水分補給〜熱中症・脱水症はこうして防ぐ』(評言社)など。

<Edit:編集部>

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