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斎藤兵庫県知事の公選法違反疑惑 渦中のPR会社女性社長が"雲隠れ"状態 表彰式欠席、セミナー中止に

[ 2024年11月27日 05:30 ]

折田楓氏(左)と斎藤元彦兵庫県知事(折田氏のインスタグラム@kaede.merchuから)

兵庫県知事選で再選された斎藤元彦知事に公選法違反の疑惑が指摘されている問題で、渦中にある県内のPR会社「merchu(メルチュ)」の折田楓代表が、29日に神戸市内で行われる「ひょうご仕事と生活のバランス企業表彰」の表彰式を欠席としたことが26日、分かった。また、同社主催で28日に開催予定だったSNSの運用セミナーを急きょ中止したことも、この日までに判明。西宮市内の同社事務所に人影はなく、電話も不通。"雲隠れ"状態となっている。

「ひょうご仕事と生活のバランス企業表彰」で同社は、ほか14の企業・団体とともに受賞。県の担当者によると、今月上旬に連絡した時には出席と返答。疑惑が指摘され始めたことで25日に再度連絡したところ、「欠席します」と返答があった。返答したのが折田氏本人かは分からないという。県の事業だが、表彰式には斎藤知事ではなく、当初から代理の副知事が出席することになっていた。

SNS運用セミナーは折田氏が講師として登場予定だった。ウェブ上で受講者を募集していたが、そのサイトが突然閉鎖された。開催会場だった起業プラザひょうごの担当者によると25日に「都合により中止させていただきたい」と連絡があった。こちらも折田氏本人が直接知らせてきたかは「分からない」という。

折田氏は斎藤氏の再選後、ブログに「(選挙の)広報全般を任された」とつづり、どのようにSNSを使ったかなどの詳細を投稿した。報酬が発生していれば公選法違反とも声が上がり始め、ブログの一部を削除・改訂していた。斎藤氏は、公選法で認められたポスター制作費などで、約70万円を支払ったことは認めている。折田氏の選挙戦への関わりが、この範囲を超えるものだったのかが問題となる。

なぜSNS戦略を全面的に公開したのか。なぜ一部を削除・改訂したのか。なぜ連絡を絶っているのか。斎藤知事側は近く代理人弁護士が会見するという。真相解明のためにも、折田氏にも説明が求められる。

《"反旗"は不問 連携呼び掛け》 斎藤氏は26日、神戸市で県内の市長、町長らと意見交換する懇話会に出席した。知事選では市長22人が別の候補者への支持を表明した。斎藤氏は「今日を機会に再び一緒に県政や市町の発展をやっていきたい」と連携を呼びかけた。一方、市長会会長の酒井隆明丹波篠山市長は、疑惑告発文書問題が解決していないことから「まだ混乱や停滞が続いていくのではないか」と懸念を表明した。

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