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"仁義なき戦い"は世耕氏に軍配 安倍元首相の靴で遊説、強力地盤継いだ二階氏三男退け当確

[ 2024年10月27日 20:06 ]

和歌山2区から無所属で立候補した世耕弘成氏
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第50回衆院選が27日、投開票され、即日開票が行われた。和歌山2区の注目対決は、無所属で出馬した世耕弘成氏(61)が自民党の二階俊博元幹事長の三男・二階伸康氏(46)らを退け、当選を確実が報じられた。

自民党の旧安倍派で、経産相や党の参院幹事長も務めた世耕氏だったが、自民党派閥の裏金事件で収支報告書に5年間で合計1500万円もの不記載があったとして、離党勧告を受けて離党した。同じく派閥裏金事件に絡み引退を宣言した父・俊博氏の強力地盤を引き継いだ伸康氏とは、保守分裂の"仁義なき戦い"の様相を呈していた。

無所属で参院からの鞍替えと、まさに裸一貫での再出発となった世耕氏は、安倍晋三元首相への忠誠心を胸に戦った。昭恵夫人から形見分けでもらった安倍氏の靴を履いて、各地を歩き回った。「(退陣した)2007年に、もう一回首相になろうと、地元山口を一軒一軒歩いたときの靴。私ももう一回立ち上がる」。逆境からはい上がった安倍氏のストーリーに、自分を重ねた。時には荷役用のパレットを演説台代わりに、声を枯らした選挙戦だった。

なりふり構わぬ戦いぶりは、応援演説にも表れた。世耕氏には、昭恵夫人も応援に。一方の伸康氏には、石破茂首相、森山裕幹事長が駆けつける力の入れようだった。

伸康氏は比例での復活をうかがう。

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