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新潟・石山 プロ初先発初ゴール 18歳3カ月25日は12年鈴木武蔵を抜きルヴァン杯クラブ最年少弾

[ 2024年5月23日 04:00 ]

ルヴァン杯 1次ラウンド3回戦 新潟2-0秋田 ( 2024年5月22日 ソユスタ )

初先発初ゴールの石山(左)
Photo By スポニチ

J1新潟は、アウェーでJ2秋田を2―0で下した。0―0のまま延長戦に突入し、前半9分にプロ初先発の石山青空がゴール。18歳3カ月25日でのゴールは、鈴木武蔵が12年6月27日の大宮戦でマークした18歳4カ月16日を更新し、ルヴァン杯でのクラブ史上最年少ゴールとなった。さらに後半6分にはMF奥村仁(23)が2点目。若手の活躍で1次ラウンドを突破した。プレーオフラウンドはJ2長崎と6月5、9日にホーム&アウェーで戦う。

これ以上ない満面の笑み。ベンチに向かって行く表情がすべてを物語っていた。プロ初先発の高卒ルーキーMF石山は延長前半9分に決勝弾をたたき込み、うれしさと努力が報われた安堵感が入り交じった感情を爆発させながら、選手とスタッフから祝福を受けた。

「やっともらったチャンス。この試合で数字を残してリーグ戦にどう絡むかということしか頭になかった」。MF笠井とともに4―1―4―1のインサイドハーフに入り、序盤は積極性が裏目に出て守備でファウルをするなど気合いが空回りした部分もあった。

しかし徐々に周囲との連係もスムーズになると、後半はシュートも2本放ち、ゴール前に顔を出す機会が増えた。決勝点の場面は、MF奥村からパスをもらう前に状況を冷静に確認。「(パスを)受けて、右にずらしてニアに蹴ると決めていた」と右足を振り抜き、ネットを揺らした。

特別指定選手の笠井を除き、フィールドプレーヤーで唯一、ここまで公式戦出場がなかった。これほど長い期間に試合に絡めなかった経験がなく、「プロになった以上年齢は関係ない。出ている選手は出ている。気持ちを維持するのは相当苦しかった」と吐露する。

悔しさを味わった一方で、「成長できる時間をくれた」と捉え、練習ではピッチに誰よりも遅くまで残った。オフの日もウエートトレーニングに励み、体重は1月から2キロほど増えた。「こういう光景を夢見て努力してきたつもり。その自信もあった。結果に出て良かった」と充実感を漂わせる。

納得できないプレーもあったが「決めればヒーロー」とニヤリ。さらにレベルを上げ、次はリーグ戦でヒーローになることだけを考えている。 (西巻 賢介)

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