[フレーム]
新聞購読とバックナンバーの申込み

【王位戦】藤井聡太王位 永世2冠は「全く意識していなかった」 7番勝負序盤では「焦りあった」と吐露

[ 2024年8月28日 20:26 ]

「永世王位」の揮毫(きごう)を持参して会見した藤井聡太王位
Photo By スポニチ

将棋の第65期王位戦7番勝負は28日、神戸市の有馬温泉「中の坊瑞苑」で第5局2日目が指し継がれ、藤井聡太王位(22)=王将を含む7冠=が97手で渡辺明九段(40)を下し、対戦成績4勝1敗でタイトルを防衛。永世王位の資格を獲得した。同時に、7月獲得の棋聖と合わせて永世2冠に輝いた。いずれも羽生善治九段(53)の史上最年少記録を更新した。

対局後、会見に出席した藤井王位は「苦しい将棋が多くて、特に第1局と第2局は相当押されている内容だった。その後第3局を際どい中で勝つことができてそこから流れをつかむことができた」と7番勝負を回顧。

そして王位戦5期の戦いを振り返り、「初めて王位戦に挑戦できた時は2日制の対局も初めてで、1日制とはかなり感覚が違うと感じた。これまでも長い持ち時間の中でしっかり考えることができて印象に残る対局もある。王位戦の対局を通して成長できた部分も多くあるのかなと思う」と語った。

これまで最も若い永世2冠は羽生九段の24歳9カ月で、22歳1カ月の藤井が記録を塗り替えた。これまでも数々の「最年少記録」を達成してきたが、「永世称号は対局に臨むにあたっては全く意識はしていなかった。これまでの5期の積み重ねで永世王位を獲得できたのはうれしいこと」と淡々と語る。「最近は公式戦の対局でも幅広い展開になることが多くて、発見や課題も出てきている。そういった経験を活かして実力を高めていけるように取り組んでいきたい」と意欲を口にした。

6月に叡王戦5番勝負で敗れて全8冠から7冠に後退。その後は棋聖戦に続き王位戦の防衛戦を勝利で飾り、変わらぬ強さを見せつけている。今回の7番勝負の第1、2局では「内容が良くなくて焦りというか、もっと良い将棋を指さないといけない」と感じていたが、「そこから立て直して防衛につなげることは良かった」と話した。

続きを表示

この記事のフォト

「美脚」特集記事

「STARTO ENTERTAINMENT」特集記事

芸能の2024年8月28日のニュース

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /