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36歳の健文トーレス「1回でも負けたら辞めます」 世界1位を連破し世界初挑戦へ前進

[ 2024年8月24日 17:38 ]

KJ・カタラジャ(右)と対戦した健文トーレス(撮影・亀井 直樹)
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×ばつLUSHBOMU vol.1」が24日、大阪府吹田市の大和アリーナで行われ、52・5キロ契約10回戦はWBO世界バンタム級11位の健文トーレス(36=TMK)が10回判定2―1(×ばつ2、94―95、4回終了ゴング後の加撃でカタラジャから減点1あり)で、東洋太平洋スーパーフライ級王者でWBO世界同級1位のKJ・カタラジャ(29=フィリピン)に勝った。2試合連続して世界1位を撃破し"回り道をした男"が世界初挑戦へ前進した。

「(ポイントは)計算してなかった。気持ち良く倒しにいきたかったけどリスクが高い。僕は後がない。(トレーナーの亀田)史郎さんには1ラウンドから"行くな"と言われていた。絶対に負けられない。プラン通りではなかったけど、生き残った。1回でも負けたら辞めます。その気持ちでやっています」

ボディーへ左ジャブを出し、右オーバーハンドや右アッパーを振ってくる相手に対し、健文はガードを高く固めながらワンツーを主体に対抗。3回にはジャブで差し勝つ場面がたびたびあった。4回終了ゴング後に右フックを食らって尻もちをついた。「効いたよ」というピンチを乗り越え、終盤の9、10回は攻め込んで右ストレート、左フックを効かせる場面があった。

今年5月に敵地フィリピンで元世界王者、当時WBO世界バンタム級1位のレイマート・ガバリョを初回TKOで破って世界ランクに復帰した。2試合連続で世界1位を撃破した意味は大きい。「今後?与えられたチャンスを食いにいく。イエスもノーも...(オファーを受ければ)自分は"はい"と言うだけ」と語った。

健文は元WBC世界ライトフライ級王者ヘルマン・トーレス(メキシコ)を父に持つ。その手ほどきを受けて将来を嘱望され、一時はWBC世界バンタム級8位にランクされたこともある。タクシー強盗などで2度収監され、計11年間を刑務所で過ごし、大きなブランクを作っていた。

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