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慶大・清原正吾 引退 独立Lなど9球団がオファーも野球に別れ 1年留年、一般就職目指す

[ 2024年11月25日 05:10 ]

グラウンドを去る際、父・和博氏に帽子を振る慶大・清原(撮影・木村 揚輔)
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東京六大学野球の慶大・清原正吾内野手(4年)が24日、野球を引退をすると明かした。西武、巨人などでプロ野球歴代5位の525本塁打を放った父・和博氏(57)の背中を追い、プロ志望届を提出したが今秋のドラフト会議では指名漏れ。独立リーグなどからオファーが届いていたが、今後は一般就職を目指すことになる。

清原がバットを置くことを決断した。22日に堀井哲也監督に、野球を引退する意思を告げた。清原は野球部を通じたコメントで「プロ志望届を提出してから今日まで真剣に悩み、向き合った結果、今後は野球の道ではなく、新たに目標を持ち、社会に出る準備をすることにしました」と決断に至った思いを明かした。

父・和博氏は高校野球、プロ野球でスターだったスラッガー。小3で野球を始めたが父の存在もあり「大きな重圧があって(野球から)目を背けたくなった」と中学はバレーボール部、高校はアメリカンフットボール部に所属した。だが、慶大では「両親を喜ばせたい」と6年ぶりに野球を再開。ブランクがありながら、4年春のリーグ戦では4番に定着して一塁のベストナインを獲得し、秋は初本塁打を含む3本塁打をマークした。父と同じ舞台を目指し、プロ志望届を提出したが、指名漏れ。今季からイースタン・リーグに参入したオイシックスなど9チームからオファーが届いたが、野球の第一線からは退く決断をした。今後は慶大で1年留年し就職活動に励む見込みだ。

「大学から再び始めた野球人生でしたが、どれもが自分を成長させてくれる貴重な経験ばかりでした。監督、チームメート、家族、そして応援し、支えてくださった皆さまに感謝の気持ちでいっぱい」と深い感謝を表した清原。リーグ1号の本塁打球は毎試合観戦した父、2号は母・亜希さんへ。来春から慶大野球部に加わる予定で、3号の球を贈った慶応高3年の次男・勝児に夢を引き継いだ。(柳内 遼平)

◇清原 正吾(きよはら・しょうご)2002年(平14)8月23日生まれ、東京都出身の22歳。小3から「オール麻布」で野球を始め、中学はバレーボール部、慶応高ではアメリカンフットボール部でタイトエンドとして活躍。弟の勝児は慶応(神奈川)で昨夏の日本一に輝くなど2度の甲子園出場。1メートル86、90キロ。右投げ右打ち。

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