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巨人ドラ4東海大相模・石田 王以来の甲子園優勝左腕 「凄い記録を持っている方なので近づければ」

[ 2021年10月14日 20:40 ]

色紙に「一日一生」と書き込んだ石田
Photo By スポニチ

歴史に名を残す投手へ。巨人から4位指名を受けた東海大相模・石田隼都投手(18)が相模原市の同校で指名あいさつを受けた。甲子園優勝左腕の巨人入団は王貞治以来。「伝説みたいな存在。凄い記録を持っている方なので近づければ。投げる試合は勝ちたい」と闘志を燃やした。

切れのある直球やチェンジアップを武器にテンポの良い投球が持ち味。今春センバツで5試合に登板し、29回1/3を無失点で頂点へ導いた。水野雄仁スカウト部長から「4位まで残っていると思っていなかった。1年目から十分やれる」と期待され「凄く実感が湧いた。活躍し続けられるような選手になりたい」と目を輝かせた。

色紙に書き込んだ「一日一生」。入学時に門馬敬治前監督から送られた言葉だ。一日一日、ベストな一日を過ごし、まだ見ぬ明日へつなげていくという意味が込められている。春夏連覇を目指した今夏は、チームの新型コロナウイルス集団感染により、神奈川大会準々決勝当日の朝に辞退が決まった。あるはずだった試合がない。門馬前監督は「明日試合あるよね?っていうところを一瞬の出来事で閉ざされた。その言葉を改めて僕もあいつも感じただろう」と語る。失意の底から気持ちを切り替え、プロへの道を切り開いた。

「攻める投球がアピールポイント」と石田。門馬前監督も「勝負に対しての負けず嫌い。それが表に出てくるタイプ」と自他ともに認める気持ちの強さがある。それでもグラウンドを出れば普通の18歳。アニメが好きで「有名なところはだいたい見てます」と笑う。中でも「新世紀エヴァンゲリオン」は「5周くらいしてるんじゃないかなと思います」とお気に入りだ。取材も「緊張した」と話し、門馬前監督からは「喋りが良くない(笑い)」と指摘され初々しさをのぞかせる。だがマウンドでは、主人公・碇シンジの名言「逃げちゃダメだ」が聞こえてくるかのような強気の投球を披露する。

ドラフトでは風間、小園、森木ら高校生投手が1位指名を受けたが「負けたくない。選ばれるのが全てじゃないと思うので、ここから自分も戦っていければ」と石田。名門校を引っ張り続けたエースが、伝統球団でエースを目指す。(小野寺 大)

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