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北九大 2年ぶり8度目リーグV 来春勇退・徳永助監督の花道へ一丸 次は三度目正直で神宮切符つかむ

[ 2021年10月14日 05:30 ]

九州六大学野球 北九大7ー4久留米大 ( 2021年10月13日 筑豊緑地 )

<久留米大・北九大>2年ぶりのリーグ優勝を決め、喜ぶ北九大ナイン
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北九大が19年秋以来2年(3季)ぶり8回目のリーグ優勝を決めた。最終週第2日の3試合があり、優勝に王手をかけていた北九大は4番・木村颯(熊本・九州学院)が今季3号ソロを含む3打点の活躍。久留米大を7―4で退けた。北九大は明治神宮大会出場を懸けて九州大学野球選手権(30、31日)に進む。

北九大が恩師への熱い思いを胸に混戦の秋を制した。昨年まで通算40年、監督を務め来春、定年を迎えて大学を去る徳永政夫助監督(65)。その花道を飾ろうとチームは心を合わせた。「全員が優勝して徳永先生を神宮大会に連れて行くという思いだった」と今春就任した山本浩二監督は言う。コロナ禍で対外試合もままならない中、ナインは練習の質を追求。シート打撃は打ち損じがあれば即時交代。4番の木村は「練習のときからミスを許さない厳しさが出てきた」と話す。

一球入魂の集中力をその木村が見せた。2点差に追い上げられた7回無死走者なしの場面で「スライダー。打った瞬間、手応えがあった」と91メートルの左翼をはるかに越える特大の今季3号ソロ。九州学院高で17年夏に1学年上の村上宗隆(現ヤクルト)とともに甲子園を経験した主砲は4回にも2点左前打。計3打点で打線を引っ張り「勝って徳永先生に喜んでもらえたら一番」とうれしがった。

「新しいことは何もしていない。徳永先生の教えを徹底しただけ」と山本監督は前監督の"レガシー"を称え、徳永助監督は「最後にこんないい思いをさせてもらい感謝しかない」と頭を下げた。北九大の次なる目標は過去2度挑戦してはねのけられた秋の神宮大会に、去りゆく恩師とともに出場することだ。(中島 泉)

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