2013年夏季の東北アジア上空の大幅なメタン高濃度の原因を解明
-温室効果ガス観測技術衛星GOSAT(「いぶき」)の観測能力の高さを実証-
(筑波研究学園都市記者会、環境省記者クラブ同時配付)
国立研究開発法人 国立環境研究所 地球環境研究センター
物質循環モデリング・解析研究室 特別研究員 石澤みさ
衛星観測研究室 高度技能専門員 内野 修
衛星観測研究室 主任研究員 森野 勇
衛星観測研究室 主任研究員 吉田 幸生
物質循環モデリング・解析研究室 室長 マクシュートフ シャミル
GOSATと同様の原理で地上から上空までのメタン量(カラム平均濃度注1)を測定している全量炭素カラム観測ネットワーク (TCCON) 注2のデータを解析したところ、同様の高濃度メタンが観測されており、GOSATの観測データが正しいことが分かりました。
さらにGOSATによる高濃度メタンが観測された原因を調べるために大気輸送モデルを用いた解析の結果、2013年夏季はアジア上空の気圧配置が例年と異なり、中国東部のメタン発生源地域から日本へあまり希釈されずに高濃度メタンが輸送されたことが分かりました。これらからGOSATはTCCONデータと同程度の確度で総観規模(数千km規模)のメタン濃度の増加を観測する能力を有することを実証できました。
なお、これら研究結果は、日本時間7月26日付けで欧州地球科学連合大気化学・物理学雑誌「Atmospheric Chemistry and Physics」に掲載されました。
-
注1 カラム平均濃度地表面から大気上端までの乾燥空気の分子数に対する温室効果ガスの分子数の割合を言います。気柱平均濃度とも言います。
-
注2 全量炭素カラム観測ネットワーク (TCCON、Total Carbon Column Observing Network、 http://tccon.ornl.gov)地上に設置した高波数分解能フーリエ変換型赤外分光計(FTS, Fourier transform infrared spectrometer)による全球観測網。この分光計を用いて太陽赤外光を観測することで、地上から温室効果ガスの濃度データを得ることが出来ます。GOSAT等の衛星による温室効果ガス観測の精度確認にTCCONは無くてはならないものとなっています。
1.GOSAT(「いぶき」)によるメタン濃度データの概要
温室効果ガス観測技術衛星GOSAT(「いぶき」)は、環境省、国立研究開発法人国立環境研究所(NIES)及び国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)が共同で開発した、世界初の温室効果ガス観測専用の衛星です。全球の二酸化炭素とメタンの濃度を宇宙から観測し、その変動を明らかにするとともに吸収・排出量の推定精度を高めることを主目的にして平成21年(2009年)1月23日の打上げ以降、現在も観測を続けています。
GOSATが観測する太陽光の地球表面からの短波長赤外反射光より、地球大気中のメタンのカラム平均濃度注1、*1を算出することができます。メタンは二酸化炭素に次ぐ重要な温室効果ガスです。本研究では、図1に示す灰色(東北中国と朝鮮半島上空)及び青色(日本上空)の長方形で囲まれた範囲の陸域で観測された最新版のGOSATメタンカラム平均濃度データ(GOSATメタンデータ)とあわせて同地域内にある地上設置のフーリエ変換赤外分光計による観測網(全量炭素カラム観測ネットワーク、Total Carbon Column Observing Network、TCCON) によるメタンデータ(TCCONメタンデータ)*2と地上観測データを用いて解析しました。
2.地上観測データの概要
GOSATメタンの変動を確認するために、TCCONに所属するつくばサイト(茨城県つくば市、国立環境研究所)及び佐賀サイト(佐賀県佐賀市、佐賀大学)のTCCONメタンデータを用いました。さらに、落石岬(北海道根室半島落石岬、国立環境研究所落石岬ステーション)、綾里(岩手県大船渡市三陸町綾里、気象庁大気環境観測所)、与那国島(沖縄県八重山郡与那国町、気象庁与那国島特別地域気象観測所)における地上測定データ(地上メタンデータ)も用いました。図 1 にGOSATメタンデータの解析に用いた範囲と共にTCCONメタンデータの観測地点(赤丸)と地上メタンデータの観測地点(青丸)を示しました。
3.解析結果
3.1 TCCONとGOSATとの比較
図2に、図1で示した区域の日本上空を平均したGOSATメタンデータ(赤)とつくば(青)及び佐賀(緑)におけるTCCONメタンデータの月平均値の時間変動を示します。総観規模の変動に注目するために、長期変動成分と平均的な季節変動成分を除外しました。
図2に示すように、GOSATメタンデータとTCCONメタンデータ共に濃度変化のタイミングがほぼ完全に一致しています。2012年夏季は、2カ所のTCCONメタンデータとGOSATメタンデータの増加は明瞭ではありません。一方、2013年夏季はGOSATメタンデータと2カ所のTCCONメタンデータ共に増加が明らかで、増加量は20 ppb程度です。20 ppbは日本上空におけるメタンカラム濃度季節変動幅の2倍であり、これだけの濃度増加が2ヶ月程度継続することは特異な現象です。GOSATが捉えたこの2013年夏季の大幅なメタン増加は、つくばと佐賀両方のTCCONサイトでも観測され、同程度の変動幅を示しているため、同一の現象であると考えられます。
3.2 地上観測データとGOSATの比較
地上メタンデータとGOSATメタンデータの関係を見るために、落石岬(黄色)、綾里(緑色)の地上メタン濃度の時間変化を図3に示しました。解析にあたっては長期変動成分を除外し、午後の平均値(12時〜15時)を用いました。
両地点の季節変動の様相は似ており、7月から8月に濃度が低下し、冬季から春季は濃度が高くなります。これは大気輸送のパターンが季節によって変わるためで、通常冬季は偏西風により大陸からの高濃度メタン(主に中国東部の人為起源メタン)が輸送されてくるために濃度が高くなり、夏季は南東風が卓越するために太平洋の清浄な大気(大きなメタン発生源が無い)が日本に運ばれるために地上メタン濃度が低くなります。
2013年の8月と9月の地上メタン濃度の時間変化は2012年と異なっており、2013年8月に綾里で突然100 ppbものメタン増加が起き、約1週間後に落石岬でも起きていました(赤の矢印)。与那国島ではこのメタン増加が観測されていないことから、この現象は本州・北海道周辺に限られていることが分かりました。
4.大気輸送モデル計算による解析
このようなGOSATメタンデータ、TCCONメタンデータ及び地上メタンデータの突然の大幅な増加の原因について、大気輸送の観点から調査するために、NIESの全球大気輸送モデル*3を用いてシミュレーションを行いました。 図4に、モデルで計算された、2012年と2013年の8月と9月における地上メタン濃度とメタンカラム平均濃度のアジア域におけるマップを示します。
全体的な特徴として、中国東部上空でメタンが高濃度であることが分かります。これは、北京や上海周辺の人為起源メタン発生源と東南アジアにおける稲作からのメタン発生源の空間分布を反映しているためと考えられます。
中国東部の2013年8月のメタンカラム平均濃度(図4(b))は2012年より低く、2013年9月は同年8月より高くなりましたが、2012年同月(9月)より低くなっていました。地上メタン濃度(図4(a))は、2013年より2012年が少し低く、差はそれほどハッキリしませんでした。2013年8月の中国東部の2012年に対する低濃度は、メタン発生域上空にあまり希釈されずに輸送されるほど風が強かったと考えられます。
一方、日本上空の2013年のメタンカラム平均濃度(図4(b))は、2012年より20 ppb程度高濃度となっていました。地上メタン濃度(図4(a))は、2013年の方が40〜60 ppb程度高濃度であることが分かりました。
モデルによる検証により大幅なメタン濃度増加は、例年と異なる大気輸送による点が鍵であることが分かりました。
日本の夏季の気候は、太平洋高気圧が張り出すかどうかで大きく変わります。2013年は例年より太平洋高気圧は西に張り出し、沖縄を含む日本列島の西部まで大きく発達しました。一方、チベット高気圧は日本列島本州近くまで張り出しました。2013年夏季の中国東部から日本への高濃度メタンの輸送は、これら2つの高気圧の例年と異なる配置により起こったと考えられます。このことを図解しますと、図5のようになります。
これを確認するために2013年の大気輸送が2009年〜2013年の平均とどの程度異なるか見ました。図6には地表と850 hPa気圧面高度の風速場パターンを示します。本研究では、気象庁気候データ同化システム(JCDAS)で取得した風速場を用いました。
例年の高高度(850 hPa気圧面高度)の風速場(図6 (b))は、8月は太平洋高気圧の発達により太平洋からの南西風が卓越していることが分かります。9月は太平洋高気圧の後退により大陸から日本へ西風が吹き始めます。2013年8月は太平洋高気圧が西に張り出したために大気が中国東部沿岸域上空を北上し、朝鮮半島で急に回り日本へ流れ込みました。例年と異なる西風は地表より高高度で強いことが分かります。この中国東部沿岸に沿った強い南向きの風により、高濃度メタンの大気が日本へ輸送されたと考えられます(例年はメタン濃度の低い空気が太平洋から輸送されます)。2013年9月は日本上空の西風はかなり弱くなりましたが、大陸から日本への西風のために2013年9月も日本の高高度が高濃度のメタンカラム平均濃度のままになっていたことが推測されます。一方、地上の風速場(図6 (a))は、ほぼ通常に戻ったために綾里と落石岬は太平洋からの大気により地上メタン濃度が低くなったと考えられます。この違いが地上メタン濃度の増加が短く(8月のみ)、メタンカラム平均濃度の増加が長く(8、9月)続いた理由であると考えられます。
これらの傾向をGOSATが捉えられたことにより、GOSATは総観規模の現象を検出できる能力を有するといえます。ただし、より精緻な要因を解明するためには、東アジアにおける異常気象に伴う湿地と稲作メタン発生の変化の研究等をさらに進めていく必要があります。
5.今回の研究結果のまとめと今後について
今回、GOSATはTCCONデータと同程度の精度で総観規模(数千km規模)のメタンの増加の観測に成功し、GOSATが総観規模の現象を検出できる能力を有することが実証できました。今後は、衛星観測による温室効果ガスの増減現象の検出とその原因解明に関する研究を進め、GOSAT及び今後打ち上げ予定の「いぶき後継機」(GOSAT-2)への応用を進める予定です。
発表論文
M. Ishizawa, O. Uchino, I. Morino, M. Inoue, Y. Yoshida, K. Mabuchi, T. Shirai, Y. Tohjima, S. Maksyutov, H. Ohyama, S. Kawakami, A. Takizawa, and D. Belikov, Large XCH<sub>4</sub> anomaly in summer 2013 over Northeast Asia observed by GOSAT, Atmos. Chem. Phys., 16, 9149–9161, doi:10.5194/acp-16-9149-2016, 2016.
今回の研究に関わった機関(4機関)
国立研究開発法人 国立環境研究所
国立大学法人 名古屋大学 太陽地球環境研究所(現 宇宙地球環境研究所)
国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構
国土交通省 気象庁
問い合わせ先
国立研究開発法人 国立環境研究所 地球環境研究センター
衛星観測研究室 主任研究員 森野勇(029-850-2515)
引用文献
*1 Yoshida, Y., Kikuchi, N., Morino, I., Uchino, O., Oshchepkov, S., Bril, A., Saeki, T., Schutgens, N.,Toon, G. C., Wunch, D., Roehl, C. M., Wennberg, P. O., Griffith, D. W. T., Deutscher, N. M., Warneke, T., Notholt, J., Robinson, J., Sherlock, V., Connor, B., Rettinger, M., Sussmann, R., Ahonen, P., Heikkinen, P., Kyrö, E., Mendonca, J., Strong, K., Hase, F., Dohe, S., and Yokota, T.: Improvement of the retrieval algorithm for GOSAT SWIR XCO2 and XCH4 and their validation using TCCON data, Atmos. Meas. Tech., 6, 1533–1547, doi:10.5194/amt-6-1533-2013, 2013.
*2 Wunch, D., Toon G. C., Sherlock V., Deutscher N. M., Liu X., Feist D. G., and Wennberg P. O.: The Total Carbon Column Observing Network's GGG2014 Data Version, Carbon Dioxide Information Analysis Center, Oak Ridge National Laboratory, Oak Ridge, Tennessee, U.S.A. doi: 10.14291/tccon.ggg2014.documentation.R0/1221662, 2015.
*3 Belikov, D. A., Maksyutov, S., Sherlock, V., Aoki, S., Deutscher, N. M., Dohe, S., Griffith, D.,Kyro, E., Morino, I., Nakazawa, T., Notholt, J., Rettinger, M., Schneider, M., Sussmann, R., Toon, G. C., Wennberg, P. O., and Wunch, D.: Simulations of column-averaged CO2 and CH4 using the NIES TM with a hybrid sigma-isentropic (σ-θ) vertical coordinate, Atmos. Chem. Phys., 13, 1713–1732, doi:10.5194/acp-13-1713-2013, 2013.
関連新着情報
- 2025年9月8日更新情報「温室効果ガスの大きな排出源を宇宙からみつける?」記事を公開しました【国環研View LITE】
- 2025年8月21日更新情報動画「GOSAT-GW: 国立環境研究所の温室効果ガス観測ミッション、始まる」を公開しました【国環研公式YouTubeチャンネル】
-
2025年8月8日報道発表「いぶきGW」(GOSAT-GW)搭載
温室効果ガス観測センサ3型(TANSO-3)の初観測について(筑波研究学園都市記者会配付) - 2025年7月24日更新情報「2つのセンサを託してロケット打上げ GOSAT-GW、ついに宇宙へ」記事を公開しました【国環研View DEEP】
-
2025年7月7日報道発表アジア低緯度域からの放出増加により
大気メタン濃度が急上昇(2020–2022年)
—多様なプラットフォームの観測データを活用した放出量推定—(筑波研究学園都市記者会、環境省記者クラブ、環境記者会、宮城県政記者会、東北電力記者クラブ、文部科学記者会、科学記者会、大学記者会(東京大学)、立川市政記者クラブ同時配付) -
2025年7月7日報道発表長期観測データの統合解析から
2022年までのメタン濃度の変動が明らかに
—国環研と協力機関による日本独自の観測の貢献—(筑波研究学園都市記者会、環境省記者クラブ、環境記者会同時配付) - 2025年7月1日報道発表温室効果ガス・水循環観測技術衛星(GOSAT-GW、「いぶきGW」)の打上げとクリティカル運用期間の終了について(筑波学園都市記者会、環境省記者クラブ、環境記者会同時配布)
-
2025年4月25日報道発表「いぶき2号」(GOSAT-2)による温室効果ガスと大気汚染物質の同時観測を利用した大都市におけるメタンと一酸化炭素の排出量推定
—衛星観測により大都市毎の排出量推定が可能に—(筑波研究学園都市記者会、環境省記者クラブ、環境記者会同時配付) - 2025年4月25日報道発表温室効果ガス・水循環観測技術衛星(GOSAT-GW)の打上げについて【(2025年6月19日17:00追記)打上げ日時が延期されました。】
-
2025年2月6日報道発表地球全体の二酸化炭素濃度の
年増加量が過去14年間で最大に
〜いぶき(GOSAT)による2024年の観測速報〜(筑波研究学園都市記者会、環境省記者クラブ、環境記者会同時配付) -
2024年12月12日報道発表国立環境研究所、環境省、宇宙航空研究開発機構、NASA間の温室効果ガスに関する衛星データ相互比較等の
協力継続の決定(筑波研究学園都市記者会、環境省記者クラブ、環境記者会、文科省記者クラブ同時配付) -
2024年11月1日報道発表CO2以外の温室効果ガス排出削減が温暖化を減速させていることを検出
〜1998年から2012年の温暖化減速期についての分析〜
(文部科学記者会、科学記者会、環境記者クラブ、環境記者会、筑波研究学園都市記者会、神奈川県政記者クラブ、横須賀市政記者クラブ、青森県政記者会、むつ市政記者会、高知県政記者クラブ、沖縄県政記者クラブ、名護市駐在3社) - 2024年9月26日更新情報「地球観測衛星『GOSAT』の驚くべき力とは?」記事を公開しました【国環研View LITE】
- 2024年9月24日更新情報「地球観測衛星がとらえるボルネオ島の異変とは?」記事を公開しました【国環研View LITE】
- 2024年9月6日更新情報波照間・落石岬ステーションにおける大気メタン濃度観測データとして、2024年3月までのデータを追加公開しました。
-
2024年4月17日報道発表同位体モデルと精密観測によりメタンの「足あと」を辿ることが可能に
〜メタンの放出量削減には農業およびごみ埋立における対策も重要〜(文部科学記者会、科学記者会、宮城県政記者会、東北電力記者クラブ、神奈川県政記者クラブ、立川市政記者会、筑波研究学園都市記者会、横須賀市政記者クラブ、青森県政記者会、むつ市政記者会、高知県政記者クラブ、沖縄県政記者クラブ、名護市駐在3社同時配付) -
2023年10月16日報道発表衛星が観測した植生クロロフィル蛍光データによる植生への干ばつ影響の検出
— GOSAT(「いぶき」)のデータから土壌乾燥が草本植生に与える影響を観測可能に —(筑波研究学園都市記者会、環境省記者クラブ、環境記者会同時配付) -
2023年9月26日報道発表冬季の湿原におけるメタン排出推定値の精度向上
湿原モデルは北方湿原からの冬季メタン放出量を過小評価していた(筑波研究学園都市記者会、環境省記者クラブ、環境記者会同時配付) -
2023年9月11日報道発表「いぶき」(GOSAT)と「いぶき2号」(GOSAT-2)の温室効果ガス濃度の整合性調査
— GOSATシリーズによる温室効果ガス濃度の長期間データ整備の取り組み —(筑波研究学園都市記者会、環境省記者クラブ、環境記者会同時配付) - 2023年4月18日報道発表「いぶき」(GOSAT)の温室効果ガス濃度推定手法の更新—衛星観測による温室効果ガス濃度の新たなデータセット—(筑波研究学園都市記者会、環境省記者クラブ、環境記者会同時配付)
-
2022年11月28日報道発表衛星観測データのモデル解析により中国北東部におけるメタン漏洩が明らかになりました
〜温室効果ガス観測技術衛星GOSAT(「いぶき」)の観測データによる研究成果〜
-
2022年3月10日報道発表メタンの全大気平均濃度の2021年の年増加量が
2011年以降で最大になりました
〜温室効果ガス観測技術衛星GOSAT(「いぶき」)の
観測データより〜(筑波研究学園都市記者会、環境省記者クラブ、環境記者会同時配付) - 2021年12月14日報道発表衛星観測が捉えた南米亜熱帯地域のメタン放出量と気象の関係 〜温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」によるメタン推定値と降水データの解析〜(筑波研究学園都市記者会、環境省記者クラブ、環境記者会、文部科学記者会、科学記者会同時配付)
-
2021年1月29日報道発表過去30年間のメタンの大気中濃度と放出量の変化
:化石燃料採掘と畜産業による人間活動が増加の原因に
(筑波研究学園都市記者会、環境省記者クラブ、環境記者会、千葉県政記者クラブ、文部科学記者会、科学記者会同時配布) -
2020年11月17日報道発表温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)のプロキシ法によるメタン濃度推定の誤差補正
〜10年間の観測データの解析〜(筑波研究学園都市記者会、環境省記者クラブ、環境記者会同時配布) - 2020年11月12日報道発表温室効果ガス観測技術衛星2号「いぶき2号」(GOSAT-2)による観測データの解析結果(二酸化炭素、メタン、一酸化炭素)と一般提供開始について(筑波研究学園都市記者会、環境省記者クラブ、環境記者会同時配布)
-
2020年8月6日報道発表世界のメタン放出量は
過去20年間に10%近く増加
主要発生源は、農業及び廃棄物管理、
化石燃料の生産と消費に関する部門の人間活動(筑波研究学園都市記者会、環境省記者クラブ、環境記者会、文部科学記者会、科学記者会同時配付) - 2019年7月5日報道発表温室効果ガス観測技術衛星2号「いぶき2号」(GOSAT-2)の観測データのプロキシ法による解析結果(メタンと一酸化炭素)について(筑波研究学園都市記者会、環境記者会、環境省記者クラブ同時配付)
-
2019年6月17日報道発表東アジアのメタン放出分布をボトムアップ手法で詳細にマップ化(お知らせ)
(筑波研究学園都市記者会、環境省記者クラブ、文部科学記者会、科学記者会同時配付) - 2019年3月19日報道発表WMO温室効果ガス世界資料センターにおいて温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」データの提供を開始しました <環境省、気象庁、国立環境研究所、宇宙航空研究開発機構同時発表>
-
2018年7月5日報道発表「宇宙と地上から温室効果ガスを捉える-太陽光による高精度観測への挑戦-」
国立環境研究所「環境儀」第69号の刊行について(お知らせ)(筑波研究学園都市記者会、環境記者会、環境省記者クラブ同時配付) - 2017年12月13日報道発表欧州宇宙機関(ESA)、フランス国立宇宙研究センター(CNES)及びドイツ航空宇宙センター(DLR)との温室効果ガスのリモートセンシング及び関連ミッションに関する協定の締結について
-
2017年11月21日報道発表
西シベリア上空のメタン濃度は高度によって上昇度に差異があると判明(筑波研究学園都市記者会、環境省記者会、環境省記者クラブ、文部科学記者会、科学記者会、宮城県政記者会同時配布) -
2017年7月27日報道発表
東京スカイツリー(R)で大気中二酸化炭素(CO2)などの
温室効果ガス観測をはじめました(筑波研究学園都市記者会、環境省記者クラブ、経済産業記者会、経済産業省ペンクラブ、中小企業庁ペンクラブ、資源記者クラブ、文部科学記者会、科学記者会、東京大学記者会同時配付) -
2017年6月2日報道発表温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)の観測データに基づくメタンの全大気平均濃度データの公開について
(筑波研究学園都市記者会、環境省記者クラブ同時配付) -
2017年5月16日報道発表東アジアの炭素収支の問題に決着:
東アジア陸域生態系によるCO2吸収は進んでいない
—中国からの人為起源排出量のバイアス影響を新たな手法で評価—
(文部科学記者会、科学記者会、神奈川県政記者クラブ、横須賀市政記者クラブ、青森県政記者会、むつ市政記者会、高知県政記者クラブ、沖縄県政記者クラブ、名護市駐在3社、筑波研究学園都市記者会、環境省記者クラブ同時配付) -
2016年10月27日報道発表季節変動を取り除いた全大気平均二酸化炭素濃度が初めて400 ppmを超えました!
〜温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)による観測速報〜
(筑波研究学園都市記者会、環境省記者クラブ同時配付) - 2016年10月24日更新情報JAXA筑波宇宙センター特別公開に「いぶき」チームが出展しました
-
2016年9月1日報道発表「いぶき」(GOSAT)観測データによる
大都市等の人為起源二酸化炭素濃度の推定結果について
(筑波研究学園都市記者会、環境省記者クラブ同時配付) -
2016年5月20日報道発表全大気平均二酸化炭素濃度が初めて400 ppmを超えました
〜温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)による観測速報〜
(筑波研究学園都市記者会、環境省記者クラブ、文部科学省記者クラブ同時配付) - 2016年2月1日報道発表大気化学輸送モデルを用いた新たな手法により地域別のメタン放出量を推定〜熱帯域、東アジアの放出量に従来推定と異なる結果〜(筑波研究学園都市記者会,文部科学記者会、科学記者会、神奈川県政記者クラブ、横須賀市政記者クラブ、青森県政 記者会、むつ市政記者会、高知県政記者クラブ、沖縄県政記者クラブ、名護市駐在3社同時配布)
-
2015年11月27日報道発表温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」
(GOSAT)によるメタン観測データと
人為起源排出量との関係について(筑波研究学園都市記者会、環境省記者クラブ、文部科学省記者クラブ同時配布) -
2015年11月16日報道発表温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)の観測データに基づく月別二酸化炭素の全大気平均濃度の公表について
(筑波研究学園都市記者会、環境省記者クラブ、文部科学省記者クラブ同時配付) -
2015年9月18日報道発表森林の炭素貯留量を高精度に計測できる
衛星データ解析技術を開発(筑波研究学園都市記者会配付) - 2015年8月19日更新情報化石燃料燃焼による二酸化炭素排出量の全球1kmデータ(英語)を公開しました
-
2015年7月17日報道発表地上・衛星観測データが示す大気中二酸化炭素
の行方〜異なる2つの最新手法を相互的に評価〜(文部科学記者会、科学記者会、神奈川県政記者クラブ、横須賀市政記者クラブ、青森県政記者会、むつ市政記者会、高知県政記者クラブ、沖縄県政記者クラブ、名護市駐在3社、筑波研究学園都市記者会同時配付) - 2015年6月12日報道発表日食を利用して太陽光が大気中のオゾンへ与える影響を調査
- 2015年5月19日更新情報「いぶき」に関するニュースレター 国立環境研究所 GOSAT PROJECT NEWSLETTER 2015年春季号(Issue#31)発行
- 2015年1月13日お知らせSATテクノロジー・ショーケース 2015開催のお知らせ【終了しました】
- 2014年12月5日報道発表温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)による大都市等における二酸化炭素観測データと人為起源排出量との関係について(筑波研究学園都市記者会、環境省記者クラブ、文科省記者クラブ同時配付)
- 2014年11月25日報道発表気候変動枠組条約第20回締約国会議及び京都議定書第10回締約国会合(COP20/CMP10)におけるサイドイベント開催・ブース展示について(お知らせ)【終了しました】<筑波研究学園都市記者会、環境省記者クラブ同時配付>
-
2014年10月24日報道発表洋上油井・ガス井からのメタン排出の確認:
温暖化対策に有効な観測手法に向けて(お知らせ)(筑波研究学園都市記者会、環境省記者クラブ同時配付) - 2014年3月27日報道発表「いぶき」(GOSAT)の観測データを用いた全球の月別メタン収支の推定結果について
- 2013年10月31日報道発表気候変動枠組条約第19回締約国会議及び京都議定書第9回締約国会合(COP19/CMP9)におけるサイドイベント開催・ブース展示について(お知らせ)【終了しました】(筑波研究学園都市記者会、環境省記者クラブ同時配付)
- 2013年7月16日更新情報「いぶき」に関するニュースレター 国立環境研究所 GOSAT PROJECT NEWSLETTER 2013年7月号(Issue#28)発行
- 2013年5月20日更新情報オンラインマガジン環環の5月号が公開されました
- 2013年3月13日お知らせ9th International Workshop on Greenhouse Gas Measurements from Space(IWGGMS-9)のお知らせ【終了しました】
- 2012年12月5日報道発表温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)の観測データによる二酸化炭素吸収排出量等の推定結果の公開について(筑波研究学園都市記者会、環境省記者クラブ、宇宙航空研究開発機構 同時発表)
- 2012年2月23日更新情報オンラインマガジン環環の2月号が公開されました
- 2011年12月1日更新情報GOSATプロジェクトのウェブサイトにCOP17展示ブースでの配布資料を掲載
- 2011年10月28日報道発表温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)による観測データを用いた全球の月別・地域別の二酸化炭素吸収排出量の推定について(お知らせ)(筑波研究学園都市記者会、環境省 記者クラブ、宇宙航空研究開発機構 同時発表)
- 2011年8月12日報道発表国立環境研究所の研究情報誌「環境儀」第41号 「宇宙から地球の息吹を探る−炭素循環の解明を目指して」の刊行について(お知らせ)(筑波研究学園都市記者会、 環境省記者クラブ同時配付 )
- 2011年7月21日報道発表西太平洋上における1994〜2010年の大気中メタン濃度の長期変動要因 ─民間定期船舶を利用した大気観測結果とその解析─(筑波研究学園都市記者会 配付)
- 2011年7月19日お知らせ大型台風6号を「いぶき」が捉えました
- 2011年6月14日お知らせ南米チリの火山の噴煙がニュージーランドに到達した様子を「いぶき」が観測
- 2011年6月10日お知らせ日本科学未来館「ジオ・コスモス」で「いぶき」のデータがご覧になれます
関連記事
- 2025年9月8日「温室効果ガスの大きな排出源を宇宙からみつける?」記事を公開しました【国環研View LITE】
- 2025年7月24日「2つのセンサを託してロケット打上げ GOSAT-GW、ついに宇宙へ」記事を公開しました【国環研View DEEP】
- 2024年9月26日「地球観測衛星『GOSAT』の驚くべき力とは?」記事を公開しました【国環研View LITE】
- 2024年9月24日「地球観測衛星がとらえるボルネオ島の異変とは?」記事を公開しました【国環研View LITE】
-
2023年2月28日シベリアでのタワーを使用したGHGモニタリング特集 温室効果ガスを「見る」ための科学
【研究プログラムの紹介:「気候変動・大気質研究プログラム」から】 -
2023年2月28日全量炭素カラム観測ネットワーク(TCCON)による温室効果ガスの気柱平均濃度の観測について特集 温室効果ガスを「見る」ための科学
【研究ノート】 -
2023年2月28日人工衛星が観測するクロロフィル蛍光を利用した陸域植生CO2吸収量推定特集 温室効果ガスを「見る」ための科学
【環境問題基礎知識】
関連研究報告書
-
表紙
2012年9月30日資源作物由来液状廃棄物のコベネフィット型処理システムの開発(特別研究)
平成21〜23年度国立環境研究所研究プロジェクト報告 SR-100-2012 -
表紙
2011年12月28日地球温暖化研究プログラム(終了報告)
平成18〜22年度国立環境研究所特別研究報告 SR-96-2011 -
表紙
2008年12月26日地球温暖化研究プログラム(中間報告)
平成18〜19年度国立環境研究所特別研究報告 SR-82-2008 -
表紙
2003年9月30日大気汚染・温暖化関連物質監視のためのフーリエ変換赤外分光計測技術の開発に関する研究(革新的環境監視計測技術先導研究)
平成12〜14年度国立環境研究所特別研究報告 SR-52-2003