弁護士を知る

弁護士になるには

弁護士になるには、1.司法試験を受験するための資格を得る、2.司法試験に合格する、3.司法修習を終了する、という3つのステップが必要です。


1 司法試験を受験する資格を得る

(1)法科大学院を修了する

司法試験を受験する資格を得るためには、原則として、法科大学院を修了する必要があります。


法科大学院には、

法律を学んだことのない他学部出身者や社会人経験者を対象とした3年間の未修者コース

法律学の基礎知識をあらかじめ修得している方を対象とした2年間の既修者コース

があります。


いずれであっても法曹(弁護士・裁判官・検察官)になるために必要な法律の知識を身に付けるとともに、法曹になるために必要な倫理教育や法律実務家としての基礎教育を受けるほか、専門的・先端的な法分野や実際の相談・事件に携わる臨床実務教育など、様々なカリキュラムが用意されています。法科大学院を修了すると、「法務博士」の学位を取得できます。


なお、法学部と法科大学院の連携のため、法曹コースが設置されている法学部があります。法曹コースでは、卒業までに4年間が必要な大学課程を3年間で早期卒業し、法科大学院への特別選抜を受験することが可能となり、進路を明確にしている方にとっては、早期に法曹資格を取得することができます。


(2)予備試験に合格する

予備試験は、経済的な事情から法科大学院への進学が困難な人などのために、法科大学院を経由せずに司法試験を受験する資格を得るための試験です。


予備試験に合格すると、法科大学院を修了しなくても、司法試験を受験することができます。

そのため、短期間で合格できる場合には早期に法曹資格を取得できますが、予備試験の合格率は数パーセント程度と低く、また多様なカリキュラムを用意している法科大学院と異なり、自らの学習で合格に辿り着く必要もあります。


2 司法試験に合格する

司法試験には、短答式の試験と論文式の試験があります。司法試験に合格すると司法修習を受けることができます。


なお、所定の要件を充たした法科大学院最終年度に在学している学生は、法科大学院の卒業を待たず、在学中に司法試験を受験すること(在学中受験)が可能です。

在学中受験を利用して司法試験に合格した場合、その後に法科大学院の課程を修了することで、法科大学院修了から切れ目なく司法修習に行くことができます(なお、在学中受験で司法試験に合格した場合でも、司法修習を受けるためには法科大学院を修了する必要があります。)。


3 司法修習を終了する

司法試験に合格すると、1年間、法律事務所・裁判所・検察庁・司法研修所などで必要な研修(司法修習)を受けます。

研修終了後に実施される試験に合格すると、法曹(弁護士・裁判官・検察官)になる資格が与えられます。


なお、司法試験合格後に一定の実務経験を経ることで、司法修習を経ずに、弁護士資格を取得する方法もあります。


弁護士になるには、司法試験を受験するための資格を得た後に、司法試験に合格し、1年間の司法修習を終了することが必要です。司法試験を受験するための資格を得るには、法科大学院を修了するか、または予備試験に合格する必要があります。法科大学院への進学は、大学を卒業した後にそのまま進学する場合と、大学卒業後に一旦社会人経験などを経てから進学する場合があります。また、大学で法曹コースに在席し、大学を3年間で早期卒業して法科大学院へ進学する方法もあります。次に、法科大学院では、法律を学んだことのない人を対象とした3年間の未修者コースと、法律学の基礎知識を修得している人を対象とした2年間の既修者コースがあり、いずれも法科大学院を修了すると司法試験の受験資格を得ることができます。また、法科大学院最終学年在籍時に所定の要件を満たすと、法科大学院の在学中に実施される司法試験を受験する資格を得ることができます。予備試験は、短答式試験、論述式試験、口述試験という3つの試験全てを合格することで、法科大学院修了と同様に司法試験の受験資格を得ることができます。以上のように、法科大学院を修了しまたは予備試験に合格することで司法試験を受けるための資格を得た後に、司法試験に合格し、司法修習を終了することで、弁護士になることができます。



弁護士になるには(社会人向けQ&A)

社会人経験がおありの方は、弁護士になるには(社会人向けQ&A)もご覧ください。


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