月の地形図 Topographic maps of the moon
ここに掲載する図(赤色立体地図)は、国土地理院の地図表現の研究の一環として、アジア航測の千葉達朗氏に依頼し、 同氏が開発した赤色立体地図の手法を用いて作成していただいたものです。 なお、これらの図の元データは、宇宙航空研究開発機構の月周回衛星「かぐや」のレーザ高度計の観測データを、国立天文台が処理・解析したものです。
赤色立体地図については、アジア航測のサイトをご覧ください。
(a) 自由に回転させることができる月球儀のような全球の赤色立体地図
Windows (Windows 7 以降が必要)では Firefox をご使用ください。ハードウェア等環境によっては動作しない場合があります。
<p class="main2"> Windows (Windows 7 以降が必要)では Google Crome または Firefox を、 Mac では Safari(「環境設定」で開発メニューを有効にし、開発メニューから「WebGLを有効にする」を選択)、Firefox、Google Chrome をご使用ください。 ハードウェア等環境によっては動作しない場合があります。 <span class="red">表示には、Javascript が必要です。</span> < /p>
KMZ(圧縮されたKML)ファイルもあります(24MB) Cesiumについて |
地名と、極の位置を矢印で示しました。 | |
月のうさぎ |
(b) 静止画および自由に回転させることができる鳥瞰図
鳥瞰図を閲覧するには、Windows (Windows 7 以降が必要)では IE11、Google Crome または Firefox を、Mac では Safari または Firefox をご使用ください。 ハードウェア等環境によっては動作しない場合があります。鳥瞰図は高さ方向に強調されています。
<p class="main2"><span class="red"> 鳥瞰図の表示には、Javascript が必要です。</span></p>
東の海 東の海の鳥瞰図 |
南極-エイトケン盆地 エイトケン盆地の鳥瞰図 |
神酒の海 神酒の海の鳥瞰図 |
ヘルツシュプルング ヘルツシュブルングの鳥瞰図 |
フロイントリッヒ・シャロノフ盆地 フロイントリッヒ・シャロノフ盆地の鳥瞰図 |
ブヴァール渓谷(東の海の南東) ブヴァール渓谷の鳥瞰図 |
地名は、各静止画等の中心付近を示し、静止画等の全体または大部分を示すものではありまん。 | 月を背景に跳ねるウサギのイラスト |
赤色立体地図について、ここに掲載されている地図の元データを取得したセンサー(「かぐや」のLALT)のプロジェクトのリーダーであった 国立天文台の荒木博志博士から、以下のコメントをいただいております。
月クレーターの重複や海の溶岩の積層の複雑さが手に取るようにわかります。 地形の判読性は従来の図法より明らかに優れているようです。 ここ数年で「かぐや」「LRO(NASAが打ち上げた月探査衛星)」などの月探査により、月全面にわたって水平分解能10m以下の地形データが得られました。 こうした高分解能データを赤色立体図法で 表示すれば、新地形の探索や地形の上下関係の確認が体系的に進み、ひいては月地形の形成史に大きなインパクトを与えるかもしれません。
上に掲載された鳥瞰図を欲しい方はgsi-gia+1=gxb.mlit.go.jp(=を@にしてください)宛にご連絡願います。
1.はじめに
2.月の地形図
*1 平射図法とメルカトル図法は、正角図法(角が正しい図法)です。 正角図法では、月面上の微小な円(実用的には、あまり大きくない円)は、地図上でも円となります。 そのため、クレーターが丸く見えます。特に、平射図法は、全ての月面上の円が図上でも正確に円となります。
*2 ハンメルは、正積図法(面積が正しい図法)のなかでも、比較的歪みが少ない図法です。
*3 正距円筒図法は、赤道と全ての経線に沿った長さが正しい図法です。緯度、経度をそのまま図上の座標として使用したものです。
3.既存データとの比較
参考のため、既存データ(ULCN 2005)から同様の方法で作成した地形図との比較も掲載します。 かぐやのレーザ高度計が、詳細な地形をとらえていることがわかります。
元データ | 概観 | 表示 (すぐに地形図を表示) (GIF形式) |
ダウンロード (ダウンロード後解凍が必要) |
---|---|---|---|
「かぐや」の レーザ高度計 平成20年1月 7〜20日取得 (再掲) |
かぐやのデータから作成した地形図 | 25dpi ( 54KB, 413× 292) 50dpi (184KB, 827× 584) 100dpi (603KB, 1653×1169) 200dpi (1.5MB, 3306×2338) 400dpi (5.9MB, 6613×4676) 800dpi (18.0MB,13225×9350) |
25dpi (174KB, 413× 292) 50dpi (659KB, 827× 584) 100dpi (1.7MB, 1653×1169) 200dpi (4.0MB, 3306×2338) 400dpi (6.0MB, 6613×4676) 800dpi (10.4MB,13225×9350) |
既存データ (ULCN 2005) |
既存データから作成した地形図 | 25dpi ( 60KB, 413× 292) 50dpi (178KB, 827× 584) 100dpi (509KB, 1653×1169) 200dpi (1.4MB, 3306×2338) 400dpi (2.8MB, 6613×4676) 800dpi (4.8MB,13225×9350) |
25dpi (124KB, 413× 292) 50dpi (366KB, 827× 584) 100dpi (1.0MB, 1653×1169) 200dpi (2.4MB, 3306×2338) 400dpi (4.3MB, 6613×4676) 800dpi (5.4MB,13225×9350) |
4.余色立体図
余色立体図は、余色立体めがねをかけて見ると立体的に見える図です。 余色立体めがねについては、本ページの末尾の「8. 参考ページ」をご覧ください。地図投影法は、平射図法です。
5.8ヶ月分のデータを使用した地形図(印刷用原稿)
A0判地形図原稿 (PDF, 566MB )
A0判地形図原稿 (ZIP圧縮されたEPS, 553MB)
A0判地形図原稿 (図中の文字がないもの, PDF, 568MB)
A0判地形図原稿 (図中の文字がないもの, ZIP圧縮されたEPS,553MB)
A0判地形図原稿 (解像度を低下したGIF, 4.9MB)
6.月が回転する動画
7.月のうさぎについて
地球から見た月 満月の月の出に合わせて回転 うさぎとしての解釈
8.参考ページ
- 自然科学研究機構 国立天文台 - RISE月惑星探査検討室 ペーパークラフト(ペーパークラフト月球儀があります)
- 国土交通省 国土地理院 - 地図・空中写真・地理調査
- 宇宙航空研究開発機構(JAXA) - 月周回衛星「かぐや(SELENE)」 レーザ高度計
- 記者発表資料(平成20年4月9日)
- U.S. Geological Survey - The Unified Lunar Control Network 2005
- 余色立体めがねの作り方:「立体めがね」、「赤青めがね」などで検索してください。
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