令和7年10月の地殻変動
発表日時:2025年11月11日(火)16時00分
全国の地殻変動概況
国土地理院が全国に展開している電子基準点等によるGNSS連続観測網(GEONET)の観測結果から求めた、2025年9月下旬から2025年10月下旬までの1か月間の地殻変動概況は以下のとおりです。
- 全国(PDF形式:801KB)
・東北地方を中心に平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震後の余効変動が見られます。
・宮崎県南部を中心に2025年1月13日に発生した日向灘の地震後の余効変動が見られます。
・火山周辺では、硫黄島において地殻変動が見られます。 - 北海道地方(PDF形式:220KB)
・特段の変化は見られません。 - 東北地方(PDF形式:325KB)
・平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震後の余効変動が見られます。 - 関東・中部地方(PDF形式:387KB)
・特段の変化は見られません。 - 近畿・中国・四国地方(PDF形式:883KB)
・特段の変化は見られません。 - 九州地方(PDF形式:568KB)
・2025年1月13日に発生した日向灘の地震後の余効変動が見られます。 - 沖縄地方(PDF形式:137KB)
・特段の変化は見られません。
地震活動に伴う地殻変動の概況
- 吐噶喇(トカラ)列島(PDF形式:542KB)
・2025年6月頃からトカラ列島近海の地震活動に伴い地殻変動が観測されています。 - 静岡県西部から愛知県東部(非定常的な地殻変動)(PDF形式:539KB)
・2022年初頭からそれまでの傾向とは異なる地殻変動が観測されています。この変動は、渥美半島周辺から浜名湖周辺にかけてのプレート境界深部における長期的ゆっくりすべりに起因するものと推定しています。 - 紀伊半島南部(非定常的な地殻変動)(PDF形式:1.1MB)
・2020年初頭から観測され、2024年秋頃から停滞し、2025年初頭から再び観測されていると評価していたそれまでの傾向とは異なる地殻変動は、詳細に検討を行った結果、2024年秋頃からの停滞後、収束していたとみられます。
火山周辺地域における地殻変動の概況
- 雌阿寒岳(PDF形式:419KB)
・「阿寒1」-「阿寒2」の基線で2025年9月頃からわずかな伸びが見られます。 - 岩手山(PDF形式:525KB)
・岩手山周辺の「雫石」-「岩手松尾」等の基線で、2024年4月頃から見られていた伸びは、2025年3月頃から鈍化しているように見えます。 - 草津白根山(PDF形式:306KB)
・顕著な地殻変動は観測されていません。 - 浅間山(PDF形式:521KB)
・顕著な地殻変動は観測されていません。 - 硫黄島(PDF形式:1.2MB)
・「硫黄島1」及び「M硫黄島A」では沈降が、「硫黄島2」では南向きの変動が見られます。 - 霧島山(PDF形式:584KB)
・「えびの」-「牧園」等の基線で2025年3月頃から見られていたわずかな伸びは、2025年7月頃から停滞しているように見えます。 - 桜島周辺(PDF形式:630KB)
・鹿児島(錦江)湾を挟む「鹿児島郡山」-「鹿児島福山」等の基線で2024年11月頃からわずかな伸びが見られます。桜島島内の「桜島」-「鹿児島2」等の基線では2025年9月頃からわずかな伸びが見られます。 - 薩摩硫黄島(PDF形式:358KB)
・顕著な地殻変動は観測されていません。 - 諏訪之瀬島(PDF形式:454KB)
・「枕崎」-「諏訪之瀬島」等の基線で2025年7月頃から伸びが見られます。
出典
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(出典記載例) 「出典:国土地理院」
問い合わせ先
国土交通省国土地理院
〒305-0811 茨城県つくば市北郷1番
(電子基準点等による地殻変動に関すること)
測地観測センター 地殻監視課長 宮本 純一 (029-864-5971)
(GNSSデータから推定されたすべり分布に関すること)
地理地殻活動研究センター 地殻変動研究室長 宗包 浩志 (029-864-6925)
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(GNSSデータから推定されたすべり分布に関すること)
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