愛知県犬山市「入鹿池」のボート釣りでワカサギがようやく釣れだした。高水温と渇水気味の水況で2年連続の遅めの釣れだしとなったが、4000万粒の卵は春にしっかりと放流されており、今後の水温低下次第で数釣りが期待できそうだ。 (東條敏明)
「入鹿池貸ボート組合」(7店で構成)の組合長に今季から就任した「貸しボートとお食事の店・名竜亭」主人の中村直人さん(61)は、「ワカサギ卵は、芦ノ湖産と西網走産を各2000万粒3月末から4月初めに放流して順調にふ化、成育しているものの、新子は5センチ前後。表層水温がまだ18度程度(16日現在)なので、ブルーギルが多い。もう少し(水温が)低下すると魚が底に落ち着き、期待できると思われます」と話す。ベテランの常連さんも様子見が多いという。
4日、開かれていた「わかさぎ釣りフェスタ予選」では、午前6時半受け付け〜午後1時帰着の時間内でボートから釣ったワカサギの数を競い、優勝者は90グラムの釣果だった。水温が20度以上あり、ブルーギルの活性が高く、19人の参加者は苦労したようだ。
16日、名竜亭からボートで出船した犬山市の栗谷信行さん(49)は、灯台沖から中央付近を攻め、5〜8センチを90匹上げた。「今シーズン初のワカサギ釣りでしたが、ブルーギルがたくさん掛かるので大変でした。しかし、ワカサギのダブルもあり、まずまずの釣果が出せてよかったです」と笑顔を見せた。1・5号6本針仕掛けに紅サシとアカムシの餌。まだ3桁釣果が出ることが少ない中、貴重な好釣果だった。
〇...入鹿池貸ボート組合では今季から「わくわくポイントプログラム」を始めた。ポイントカードを作成、貸しボート1日利用ごとに1ポイントを付与。10ポイントでボート券3000円分として利用できる。ただし、カードは同一店舗のみで有効。7店舗(見晴茶屋、百軒亭、水葉亭、入鹿亭、名竜亭、小川屋、三咲茶屋)が別々に配布する。
◇メモ 貸しボート料金=定員2人用1時間1500円、1日3000円。同3人乗り用1時間2000円、1日4000円。ドーム船、レンタルバッテリー、レンタルエレキ料金は各店舗へ。出船及び帰着時間=午前6時半〜午後4時(11月〜2月)。(問)名竜亭=(電)0568(67)0240
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