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ウイルス性がんとの闘い

ウイルスと闘う免疫系は、ウイルス感染と関連のあるがんにも効果を発揮する可能性がある

2017年05月31日
シンタ・チェン(M.D.、Ph.D.)

ウイルスのライフサイクルを研究していた科学者たちは、数十年前、遺伝子ががんを引き起こす可能性があることを発見しました。そして今日、最新のシーケンシング技術により、一部のがん細胞の遺伝子に、ウイルス性の遺伝物質が含まれることが明らかになっています。全世界で15パーセントものがんが、ウイルス感染に関連している可能性があるのです。中でも、最も広く認知されているのがヒトパピローマウイルス(HPV)で、世界の約99パーセントの子宮頸がんの原因として知られています。エプスタインバーウイルス(EBV)も、頭頸部がんの一種である上咽頭がんと関連があり、特にアジアや地中海沿岸地域で発症率が高くなっています。

免疫系は、ウイルスとの闘いの最前線に立ち、私たちの体を守っています。ところが、EBVなどの一部のウイルスは、さまざまな細胞内で感染・増殖し、中には、特定の防御細胞内に潜伏し続けるために「沈静化」するものすらあります。ウイルスが増殖するとき、DNAまたはRNAでできた遺伝物質を宿主細胞に組み込むことがあります。ウイルス性の遺伝物質は、こうして細胞の成長周期を制御できるようになります。がんと関連がある事で知られるウイルスの場合、この宿主細胞のリプログラミングが、増殖と体を守る免疫系に認識される能力に影響を与えます。これらの改変細胞もまた、増殖の際に遺伝子変異を蓄積することで、やがてがん化することがあります。

免疫系を活性化させる治療の効果は、多くの固形がんで実証されています。免疫応答の増強は、慢性ウイルス感染症の患者さんの治療にも使用されることがあります。そのため、ブリストル マイヤーズ スクイブでは、ウイルス性のがんも、免疫系の標的にすることができると考えています。当社では、免疫系がウイルスとがんを認識する能力を高めることで、ウイルス性がんを二重に攻撃できないか探求しています。具体的には、この種のがんに対して効果があるのは、単剤療法なのか、がんを攻撃し、免疫細胞に刺激や指示を与える薬剤との併用療法なのか、あるいは抗ウイルス剤との併用療法なのかを解明することを目指しています。

ブリストル マイヤーズ スクイブでは、HPVやEBVのほか、ポリオーマウイルスに関連する希少な皮膚がんであるメルケル細胞がんの患者さんも臨床試験の対象としています。ウイルス性のがんについてより深く理解し、治療薬の臨床試験を注意深く重ねることで、患者さんのアンメット・メディカル・ニーズを満たすがん治療の進展が得られることを願っています。

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