海洋観測技術がめざすミライ
自動海洋観測システムの研究と技術開発
今後の海洋観測網を構築していく上での視点として、無人省力化と環境負荷低減をはかりながら、観測網の維持、増強、観測項目ならびに観測海域の多様化への対応、あわせて観測を支える品質管理技術の構築を目的として、海洋観測システムやセンサ等に関する広く基盤的、汎用的な技術の開発および研究開発を実施します。
小型センサの開発
海洋観測システムの開発
水中センサの開発
観測の標準化に関する活動
開発したセンサやシステムの汎用性向上ならびに国際貢献の観点から、トレーサブルの確立や各種標準化に取り組んでいます。
国家計量標準にトレーサブルであるために比較校正システムを構築し、観測データ精度を担保するための、水温トレーサビリティの確保に注力しています。
国際熱帯観測網の運用や技術向上
RAMAブイ航海
Wave Glider投入
海洋研究開発機構では、米国などの諸外国の研究機関/現業機関が協力して海洋の環境や変動を観測している全球熱帯ブイ網(Global Tropical Moored Buoy Array, GTMBA)のうちの、インド洋ブイ網(Research Moored Array for Asia-Australia-African Monsoon Analysis and Prediction, RAMA)と太平洋ブイ網(TAO/TRITON)の運用、整備、データ公開等の一端を担い、CLIVAR/GOOS(全球海洋観測システム)の活動に貢献しています。
また、2014年に開始された熱帯太平洋海洋観測システムプロジェクト(Tropical Pacific Ocean Observing System 2020 project, TPOS2020プロジェクト)に参画すると共に、新たな大気海洋観測装置として、Flux Glider(海面グライダー)、MOF(多目的観測フロート)などの小型観測機器を導入し、観測システムの維持・更新に貢献しています。