哲学芸人マザー・テラサワの月例読書会。今回は特集『祭りの哲学』と題し、日本の祭礼に関して考察します。柳田國男・折口信夫といった民俗学者の祭り論を中心に検討します。私たちが受容している「伝統」がそもそも不変のものであったのかを考えるほどに、伝統を掴むということは簡単な話ではない事が分かってきます。祭りは自己や自己の関わる共同体が、過去や不可視的な存在、人智を超越した存在との繋がりを確かめるための智慧だった訳です。科学万能の世界に生きる現代人には関係無いようで、形式的な慣習などの形で古代の人々の精神世界の痕跡が見えて来るように思われます。
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