哲学芸人マザー・テラサワの月例読書会。今回は社会学者のアーヴィング・ゴッフマンの『行為と演技 日常生活における自己呈示』でございます。「ドラマトゥルギー」「儀礼的無関心」という社会学のキータームを提唱したゴッフマンですが、日常における人間の営みを「演技」という目線から理論化し、かつ理論に基づいたフィールドでの参与観察を実践しました。人間行動の一般理論を構築する傾向が強い学会の中で、理論を構築するも最終的に人間の行動の在り方はそのフィールド特有の複合的な条件に規定されるとした彼の考え方は後々の研究に多大な影響を与えます。著作を読んでいると、非常に世間知に富んだ研究者だったと感じられます。芸人としてはコント作りの前提にはゴッフマンの考え方が有意的だと思うところもありました。
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