哲学芸人マザー・テラサワの月例読書会。今回は教育社会学者・天野郁夫の『学歴の社会史 教育と日本の近代』でございます。学歴詐称が世間を度々賑わせますが、そもそも学歴が重要視される日本社会の教育制度がどうやって構築されたのかという事が主となるテーマです。武家社会から明治維新で近代化される際、日本は身分階級とは異なる社会的階層の基準が求められました。急速な西欧化に迫られていた中、国家主導で行われた教育システムの整備はヨーロッパの教育システムを表面的に真似つつ、日本独自の学歴重視なそれへと展開していきます。また新たな教育制度の導入で国が目的としたこと、江戸から明治への国民の教育意識の移行が如何なるものだったか等お話しします。
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