奥田民生に「運に味方してもらう方法」を聞いたらすごい答えが返ってきた

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自分は将来どうなるだろう......。そんな不安を持つ人は少なくないのではないだろうか。「いつまで第一線でいられるか」「いつまで他人と競えばいいのか」「いまいる友達は60歳になっても友達か」「気力体力はどうなるか」「お金は?」「いまのうちにやるべきことは?」など疑問がつきない。そこで本連載では、2025年に60歳を迎える奥田民生の10年ぶりの本『59-60 奥田民生の仕事/友達/遊びと金/健康/メンタル』の中から、民生流の「心の持ち方、生きるヒント」を紹介する。「力まず自然体でカッコいい大人」代表の奥田民生は、これまでどのように考え、どのように働き、どのように周りとの関係を築いてきたのか。その言葉を見ていこう。(構成/ダイヤモンド社・石塚理恵子)

奥田民生に「運に味方してもらう方法」を聞いたらすごい答えが返ってきた
Photo by Takahiro Otsuji

仕事のトラブルがあったらどうするか?

この歳になると仕事上のトラブルなんていくらでもある。

ただ俺はそれをトラブルだと感じたことはあまりない。

「想定外のトラブル」なんてものがあるとしたら、スタッフがいきなり死んでライブができなくなるとか(まあ、それもこれだけ長くやっていると、あり得ないことじゃないけど)そのレベルになるけれど、ありがたいことにスタッフの誰も死んでいないし、トラブルと呼べるトラブルはない。

機材がない!?

ただ前に一度、それなりのトラブルに見舞われたことはある。

名古屋でライブという日の朝、機材を乗せたトラックが現場に来ていないことがあったのだ。

会場に機材を搬入する時間、そのトラックはまだ東京にいた。

スタッフが日付を間違えたらしかった。

ミスを責めてもなにも起きない

周りのスタッフはとんでもなくバタついていたけど、俺は「これはライブは無理だな〜」と、他人事のように思っていた。

その日のバンドメンバーもニヤニヤしていた。

こういうときは別に「誰のせい」とか「誰が悪い」とか、そんなことは思わない。

起きてしまったことはしょうがないし、犯人捜しなんかしたって意味はない。

一応、経緯は聞いたけど、できないものはできないし怒ったってしょうがない。

ただこのときは、場所が名古屋だったのが幸いして、機材を乗せたトラックが15時半には到着して、ライブ開始に間に合った。

「なんだ、ライブできるんじゃん」って、俺たちはいつもと変わらずそのまま普通にライブをした。

腹をくくって仕事する人のもとに運はくる

仕事上のトラブルなんて大小問わず、1つや2つは起こり得る。

だからこういうときに本当にライブができなくなっても、最悪、俺が風邪を引いたことにするだとか、ABEDONが「間違えてゴルフに行ってました!」と言うだとか、言い訳のしようはあるし、マイクが1本あればトークショーだってできるわけで、来てくれるみんなにはもちろん申し訳ないのだけれど、ライブは別日にやらせてもらう方法もある。

俺たちはそんな感じで自分のチームがすることにはいつも腹をくくっている。

人は誰だってミスをする

トラブルが起きても誰のせいでもないと思っているし、ミスしようと思ってミスするやつなんていないから、故意じゃなければ責めたってしょうがない。

配送会社に頼んでいたならワンチャン怒ったかもしれないけれど、仲間のミスなら俺はぜんぜん腹が立たない。

運が味方する人とは?

俺を含め誰だって1つや2つのミスはする。

でもそのときはそのときで結構なんとかなるものだから、トラブルが起きたら「あいつのせいだ」「あいつが悪い」と名指しで責めるなんてことをする前に、状況を受け入れて自分ができることを考えればいいと思う。

そうすれば運が味方してくれるから、大概のことはなんとかなるのだ。

(本稿は奥田民生『59-60 奥田民生の仕事/友達/遊びと金/健康/メンタル』からの抜粋記事です。)

奥田民生に「運に味方してもらう方法」を聞いたらすごい答えが返ってきた

しかく人生をどう生きるべきか?

にじゅうまるAmazon総合第1位!(2024年8月20日)
にじゅうまる奥田民生がおくる"働くすべての人"に刺さる本
にじゅうまる「仕事」「友達」「遊びと金」「健康」「メンタル」、5つのテーマを奥田民生が語り尽くす
にじゅうまる奥田民生ソロ30周年記念企画 10年ぶり、待望の新刊!

仕事はどこを目指すべきか? 20代、30代、40代、50代でやるべきことは? 他人の目が気になったら? 親友は必要か? クヨクヨしたらどうするか? 大人の男の酒の飲み方 いくら稼げば幸せか?
人生に疲れた人、人生の後半をどう生きるか迷いのある人は一度読んでみてください。

【本書の内容】
第1章 仕事
仕事なんて「8位」くらいがちょうどいい
発想に「マーケティング」はいらない
「運」がいい人がしていること
20代、30代、40代、50代でやるべきこと

第2章 友達
「親友」なんていなくていい
「仕事仲間」は友達か?
友達関係に「勝ち組」「負け組」を持ち込まない
「ケンカしたあと仲良くなる」は本当か?

第3章 遊びと金
ゴルフで自分の「心」を試す
服は「いいものを少し」がいい
「ひとりBARデビュー」のすすめ
人はいくら稼げば幸せか?

第4章 健康
覚えられないことは忘れていいこと
奥田民生の食生活
「酒」は必ず割って飲め

第5章 メンタル
「体力」より「気力」が大事
「できたらラッキー」くらいがちょうどいい
いくつになってもクヨクヨしていい
民生流「飽き」との付き合い方
人には運気の波がある

奥田 民生(おくだ・たみお)
奥田民生に「運に味方してもらう方法」を聞いたらすごい答えが返ってきた

1965年5月12日、広島県生まれ。2025年に60歳を迎える。87年、ロックバンド「ユニコーン」でデビュー。「大迷惑」「働く男」「すばらしい日々」など、数々のヒット曲を世に送り出す。93年に解散。その後、94年からソロ活動を本格的に開始。以降、ソロ活動で数多くのヒット曲をリリースする他、PUFFY、木村カエラのプロデュースや、井上陽水とのユニット「井上陽水奥田民生」をはじめとした様々なミュージシャンとのコラボレーションなど、多方面で活動。2009年、ユニコーン再始動。ソロとしては2024年10月に活動30周年となる。
59-60
59-60
奥田民生 著
<内容紹介>

仕事はどこを目指すべきか? 20代、30代、40代、50代でやるべきことは? 他人の目が気になったら? 親友は必要か? クヨクヨしたらどうするか? 大人の男の酒の飲み方 いくら稼げば幸せか? 人はなぜ生きるのか?......人生後半もいい感じに生きる奥田民生が語る、仕事・友達・遊びと金・健康・メンタル

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