円安反転でも24年以降は「1ドル130〜140円」か、円の変動レンジをシフトさせた2つの構造変化

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東京外国為替市場の円相場は円安が進行し、1ドル=151円台前半を付けるモニター東京外国為替市場の円相場は円安が進行し、1ドル=151円台前半を付けるモニター=11月1日午後、東京都港区 Photo:SANKEI

円安一時151円台
見過ごせない「2つの構造変化」

円ドルレートは11月13日、ニューヨーク外国市場で一時、1ドル=151円92銭まで値下がりし、今年の最安値を更新した。

2022年10月に1ドル151円に「タッチ」した後は米長期金利上昇一服や、政府と日本銀行のドル売り円買い介入をうけ、23年初には一時129円台に戻った。しかし、その後は再び円安となり、11月に入って151円を超える局面もみられる。直近では147〜148円台に戻す動きがあるが、円安の基調は変わりそうにない。

直接的な要因は、米国の景気堅調やFRB(連邦準備制度理事会)が11月、FOMC(連邦公開市場委員会)で政策金利を据え置いたものの、パウエル議長がその後も金融引き締めに積極的な発言をしたことなどで日米の金利差拡大が市場で改めて意識されたことがある。

だが、根底には日本の国際収支の構造変化と米国の「日本化リスク」の低下という「2つの構造変化」がある。そのため円の変動レンジが20〜30円、円安方向にシフトした可能性がある。

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