緊迫のウクライナ情勢、「ロシア侵攻」の本気度
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国境地帯に10万人の兵力終結
ロシアの軍事力誇示の狙い
ロシア軍がウクライナとの国境地帯に兵力10万を超す大軍を集結して大演習を行い、ウクライナに侵攻する可能性が高い、との報道が連日続いている。
緊張は日を追うごとに高まり、この1月28日には米軍人のトップ、統合参謀本部長マーク・ミリー陸軍大将が記者会見で「ロシア軍はウクライナ全土に侵攻できる態勢を整えた。冷戦時代の規模だ。侵攻があればおぞましい被害が出るだろう」と危機感を示す一方、「ロシアが侵攻の最終決断をしたとは考えていない」とも語った。
本当にロシア軍が侵攻するか否か、客観的に考えれば、その公算は新聞、テレビで報じられるほど高くはない、と思われる。攻撃をする気であれば意図を隠し、なるべく他国に気づかれない場所と方法で演習し、突如進撃するのが定石だ。
ロシア国防省が戦車などによる演習のビデオを公表して危機感を煽り、相手に防衛の準備をする動機と時間を与えるのは愚策である。
とはいえ情勢は流動的で予断を許さない。
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