英国がEU離脱も歴史に学べば、平身低頭の復帰が必要となる?
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欧州連合(EU)離脱により、英国の国際社会における影響力は顕著に低下する恐れがある。
Brexit(英国のEU離脱)推進派が望んできたのは「主権の回復」だった。EUの原型である欧州経済共同体(EEC)が1957年に設立された際、英国が加わらなかった主因は超国家的な制度への嫌悪にあった。
また、米国との「特別な関係」を維持する方が得策という考えも働いた。英国の国際政治学者であるローレンス・フリードマン氏が書いた昨年の論文によると、当時「生意気で経験不足だが、ドルというパワフルな通貨と巨大な軍事力を誇る国」だった米国の「親密なサポーター、賢明な相談役」になることで、英国は帝国縮小による影響力低下を補おうとした。
ところが、英仏所有のスエズ運河をエジプトが国有化した56年のスエズ危機の際、米国は英国に冷たかった。遠い外国にある権益を守るための軍事力を維持する財政力は既に失われていたため、英国は頭を下げてEECへの加盟を申請した。
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