バイデン政権は対中政策で「幻想」排除、北京B級グルメ店の訪問も今は昔
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ジョー・バイデン次期米大統領は、副大統領時代の2011年8月に中国・北京を訪れた。習近平国家副主席(当時)との会談を終えた彼は、市内の大衆食堂「姚記炒肝店」で昼食を取った。
同行者も含めた5人分の計79元(当時のレートで12ドル)を100元札で支払い、釣りをチップとして置いた。あまりの安さに「人民元は安過ぎる」とバイデン氏はジョークを言ったという。
この店は炒肝(とろみのあるスープに豚の肝臓が入った料理)などモツ煮で有名なB級グルメ店だ。筆者も北京在住の知人に誘ってもらって数カ月後に行ってみた。レジで注文と支払いを済ませ、料理を受け取って自分でテーブルに運ぶ。午後2時というランチからずれた時間だったにもかかわらず、レジまで長蛇の列だった。バイデン氏の来訪が話題となり、人気観光スポットになっていたのだ。
地元の人々が「バイデンセット」と呼んでいた炒肝、ジャージャー麺、コーラの組み合わせを注文した。確かに人気店の理由が分かる味だ。しかしながら「よくここに米副大統領が来たな」と感じずにはいられない面もあった。
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