ドコモ口座事件とコロナが映す、金融デジタル化の「急所」とは?

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ドコモ口座ドコモ口座の預金流出事件は、金融のデジタル化推進に伴う新たなリスクの台頭を人々の脳裏に焼き付けた Photo:Takahisa Suzuki

ドコモ口座の預金流出事件が人々に不安を抱かせている。金融のデジタル化は利便性を向上させ、物理的な窃盗や強盗を減少させる。ただ、その代わりに電子的な窃盗や詐欺のリスクを台頭させる。

金融のデジタル化が世界最速で進んでいるスウェーデンでは、スマートフォンで資金を送金する場合、操作している人が本人であることを確認するための別個の認証システムが必ず自動的にポップアップする仕組みになっている。

国民番号、銀行口座、携帯電話番号をひも付けしたこの「Bank ID」という認証システムは、銀行団がかなり早い時期に構築したものだ。そして、この信頼性の高さが同国においてスマホ決済が普及した背景にあった(拙著『デジタル化する世界と金融』参照)。

日本政府は類似のシステムを検討しているが、金融のデジタル化を進めていく上で重要なポイントといえる。

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