ドラッカー第1の質問に向き合い、業界トップになった小型製麺機メーカー
直伝プログラムで、ドラッカーマネジメントの基本と原則を体系的に理解する
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ドラッカーの書籍を読み解くためには、まずドラッカーマネジメントの骨格にあたる部分を理解する必要がある。そのエッセンスと、骨格にあたる「5つの質問」とを解説する連載第2回では、一つ目の質問、「われわれのミッション(使命)は何か?」について考える。ドラッカーマネジメントの基本と原則を体系的に学ぶプログラム、ドラッカー塾(R)のコンテンツから事例を紹介する。(ドラッカー塾(R) 今給黎健一)
ドラッカーは、アメリカ赤十字、全米ガールスカウト協会、メジャーリーグのニューヨーク・メッツ、メガチャーチと呼ばれる教会など、非営利組織(Nonprofit Organization)のコンサルティングを無償で行っている。病院、教会、保健・コミュニティサービス、学校・大学、慈善団体、財団といった、損益のコンセプトがない組織こそマネジメントが必要とされるからだ。
ドラッカーは「非営利組織には損益というコンセプトがない。そのため、活動が成果に繋がらなかった。非営利組織は良き意図があれば十分である、とされ、努力して懸命に働いていても『並』の成績にとどまっていた」と語る。その原因は「ミッションの焦点がぼけていることと、経営ツールの欠如に原因がある」と指摘した。そして、ドラッカーが考え抜いた究極の経営ツールとして「5つの質問」を提示した。この質問は非営利組織のために開発されたが、企業をはじめ、あらゆる組織とその活動全体に活用できるものだ。
一つ目の質問「われわれのミッション(使命)は何か?」
「あなたのミッション(使命)は何か?」と問われて、今まで真剣に考えたことがある人は、多くはないだろう。
何か気恥ずかしい気がする。あるいは、人には言えない野望のように考えている。「ミッションなど必要ない。会社の売り上げや利益には関係がない。売れる商品やサービスがあれば会社はやっていける」と答える経営者もいるだろう。
しかし、ドラッカーは語る。経営者が第一に考えるべき問いであり、経営と組織の意思決定の根幹をなすもので、成果を最大化するためにはミッションに焦点を合わせるのだと。
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