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すでに、資本主義というより資本家主義とでも云ったほうがいい、、グロテスクアメリカにまんまとしてやられたということ。
日本が全面的に譲歩した形ですね。尤も、どちらも国家的次元では、勝った負けたのはなしではなく、ただ、株主利益の最大化のみを目的とした賭博経済の勝利と云ったほうが正確かとおもわれます。
長期的にみれば、両国の国民は等しく苦渋を舐めることになるのではないですかね。
アメリカ経営の罠―株価至上主義の崩壊-B-Tブックス-東谷-暁
日本の経済界もマスコミも、アメリカに幻想見すぎですね。
いみじくも、吉本隆明が云っていたように、理念の戦い、知能の戦いで敗れる事は、武力によって破られることよりも長期的なダメージは大きいということなわけです。
当時まだ日本経済、はアメリカ型資本家主義に勝っていたのに、護送船団方式は歪んだ資本主義だなどと叩かれ、アメリカの云い分を飲んでしまったわけです。
勝っている方が負けているほうの真似をする。これが失われた30年の本質だとわたしはおもいますね。
日本型の資本主義に結果がでているなら、むしろ、アメリカがそれを真似れば良いのではないのか。何故日本側はそれを云えなかったのか。
後の祭りとはこういうことかと。
金融が乗っ取る世界経済-21世紀の憂鬱-中公新書-ロナルド・ドーア
下品な金持ちが国家を相手取り、当然の如く勝つ時代になります。否、すでになっているわけです。国家はビジネスの邪魔をするなといいつつ、政治家にとてつもない資金を投入し、己に有利な法案を通させる。これが資本家主義社会の姿です。
所謂、勝ち組(ディープステートと云ってもいいが)のいう、「成功のための努力」とは、本質的に云ってこういう下品なことです。政治家を買収して己に都合の良い仕組みを作る。かねがかねを呼ぶ構造が一度できてしまえば、あとは不労所得です。政治家を動かせるだけの資本がないものは、生涯奴隷労働をするしかないというわけです。
碌なことにはなりませんね。中野剛志ではないが、最早手遅れと云っていい気がします。
はい、これもグロテスクアメリカ流ですね。ご愁傷様です。« 2019年11月 | トップページ | 2020年2月 »