アイテム番号: SCP-CN-3759
オブジェクトクラス: Safe
████で発見されたSCP-CN-3759の個体
特別収容プロトコル: 既に発見された全てのSCP-CN-3759個体には、追跡を容易にするため体内にGPS装置を埋め込んでください。オブジェクトの発見には困難を極めるため、ヴェール内の市民に気付かれる心配はありません。よって当該オブジェクトは既に収容状態にあると見なされています。
ヴェール内の市民に対しては既に、SCP-CN-3759の虹光に関して誤導性のある知識を拡散しています。
説明: SCP-CN-3759は巨大な異常生物種に対する呼称です。対象の身体は細長い紐状かつ完全に透明であり、全長1000-7000mで、重量は不明です。現在の観測データでは、対象は地表から2000mの高度にて、長期間浮遊して生息していることが判明しています。
SCP-CN-3759は食物を一切摂食せずとも生存が可能ですが、水に対する強烈な依存からは脱却できていません。そのため対象はしばしば湿度の高い地域で身体を逆U字型に湾曲させ、皮膚から空気中の水分を吸収します。この際、対象の体表で凝結した大量の水滴と、元来有する透明な鱗が太陽光を反射することで、巨大な七色の橋が形成されます。これはSCP-CN-3759の存在を肉眼で確認できる唯一の手段となっています。
SCP-CN-3759の痕跡は全世界に存在するにもかかわらず、現在まで対象が繁殖及び自然死をした事例は発見されていません。
現在、食物連鎖において唯一確認されているSCP-CN-3759の天敵はキリン(Giraffa camelopardalis)です。財団は1992年及び2023年にて、多数のキリンが非異常の手段を用いてSCP-CN-3759を引きずり下ろし、対象の身体を食いちぎることで損傷を与え、死亡させる極めて稀有な事例を観測しました。
その後、SCP-CN-3759を捕食したキリンに生体解剖を実施したところ、対象の胃袋は大量の糖類物質によって充填されていることが判明しました。