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クレジット
翻訳責任者: Bluesky0 Bluesky0
翻訳年: 2025
著作権者: Ralliston Ralliston
原題: The Screed
作成年: 2025
初訳時参照リビジョン: rev.12
元記事リンク: https://scp-wiki.wikidot.com/scp-8772
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アイテム番号: SCP-8772
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: SCP-8772の収容は監督司令部の運用能力を損なう結果になるため行われません。全てのサイト-01に配属される職員は発生する現象の性質について説明を受け、各現象にはそれぞれの事象に対する適切な対応が行われます。
サイト-01、本来の使用用途から変化している状態。
説明: SCP-8772はサイト-01の設計や環境、構成を定期的かつ一時的に変化させる関連性の薄い一連の超常現象です。ほとんどの場合、存在しないドアや廊下の急な出現、あるいは建物の建築材料や特徴の変化などの、建物の部屋および物理的特徴の出現や消失として現れます。
SCP-8772による変化は最終的に必ず消失しますが、出現場面に一貫した特筆すべき事象は発見されませんでした。
SCP-8772は、過去のサイト-01の構造的性質並びに、財団の活動方法の全般に対する、固有かつ不変的な現象であると考えられています。
補遺 8772-1: 過去観測されたSCP-8772の現象抜粋
- 出現事象 #140(27時間): アーカイブ棟の後方でハンマーが金属に当たるような音が発生した。この音はくたびれた声や、うめき声によって時折遮られた。
対策: アーカイブ棟にはサウンドシステムが設置されます。イベント#140の際にはリラックス効果のある音楽が流されます。
- 出現事象 #194(28ヶ月7日間): クリアランス管理課内で印刷された複数の文書において、幹部職員の名前が財団での勤務記録の無い職員の名前と置き換えられた。
対策: OMCで取り扱われる全ての文書は、デジタル媒体と紙媒体の両方で保管されます。印刷された全ての文書に対して手動で確認を行い、変更等不具合が確認された場合は焼却処分します。
サイト-01、地下7階
- 出現事象 #237(4年2ヶ月): サイト-01地下施設に設計と整合性の取れない複数の重金属製の出入り口が出現した。内部からはしばしば息切れや遠くからの機械音を伴って、興奮して物を叩く大きな音が発生した。
対策: 施設内の技術用クロールスペースにて作業する職員は、建物の設計図を携帯し使用する各通路と照合を行います。扉内部から聞こえた声は全て無視してください。
- 出現事象 #386(15年): サイトの全ての地下配管が正体不明で肉に似ている、動くような音の聞こえる物質によって詰まった。結果として、サイト内の全ての水が暗い錆のような茶色に染まった。
対策: サイト内全てのトイレには電解質溶液が保管されます。サイト内で全てのケトルは不透明なものを使用します。全ての科学技術担当職員は施設内の技術的セグメントへの立ち入りを禁止されます。
- 出現事象 #514(17年5ヶ月): サイト内の科学技術担当職員の眼や手、足周辺に傷が出現した。これは軽微なものから致死的になりうるものまで様々なものがあり、標準的治療は効果を示さなかった。
対策: 職員に対する医療処置は、主要施設の運用効率維持を目的とした副次的な指針とみなされます。影響を受けた職員はO5-2主催の生涯にわたる障害との共生に関するセミナーに参加させてください。
- 出現事象 #649(21年10ヶ月8日): レベル5職員専用食堂の剥がれかけた漆喰の裏に暗褐色の煉瓦が出現した。周囲の構造物へ滲み出る液体状の深い暗色のモルタルの出現により、今事象の影響は無視できないものになっている。
対策: レベル4以上の職員が使用する区域の壁面に対し、毎週変化が無いかの点検を行い、必要に応じて補修してください。
- 出現事象 #715(27年10ヶ月): 企画室内の空気に、鉄と化学物質の混ざったような臭いが発生した。その発生源は明らかにならなかったが、監督司令部棟へと続く廊下周辺で強く感じられた。
対策: 企画室内の全てのデスクに消臭スプレーを設置します。
- 出現事象 #793(29年、現在も継続して発生中): サイト付属病棟および職員居住棟において、空いているベッド上に正体不明の人間の死体が突如出現する現象が継続的に発生している。全ての死体は頭部を欠損しており、手も同様に欠損しているか、損傷が激しく識別不能な状態である。
対策: サイト内の全てのベッドは、使用されていない場合折りたたまれるか、日用品で埋め尽くされることにより、さらなる現象の発生を防止します。回収された死体は全て標準的な遺体の身元確認プロセスを省略し、直ちに焼却処分されます。
- 出現事象 #969(期間不明、継続して発生中): O5評議会会議室の照明が当たらない区域に、複数の人型霊的実体の影が出現する。当実体は基本無音で動かず、いずれもO5評議会員に視線を向け続け、評議会員の動きに合わせて向きを変更する。
対策: O5評議会の運営は変更なく継続されます。新たに任命された評議会員には、会議中は業務のみに集中するよう指示を行います。
サイト-01、 メンテナンス通路001/C/24.
本ページを引用する際の表記:
「SCP-8772」著作権者: Ralliston, Bluesky0 出典: SCP財団Wiki http://scp-jp.wikidot.com/scp-8772 ライセンス: CC BY-SA 3.0
このコンポーネントの使用方法については、ライセンスボックス を参照してください。ライセンスについては、ライセンスガイド を参照してください。
ファイルページ: abandoned.jpg
ファイル名: Abandoned_Tire_Factory.jpg
タイトル: Abandoned Tire Factory.jpg
著作権者: Ray McSavaney
ソース: https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Abandoned_Tire_Factory.jpg
ライセンス: CC BY-SA 4.0
ファイルページ: sublevel.jpg
ファイル名: sublevel.jpg
タイトル: Carls stoll Bergslagssafari.jpg
著作権者: Calle Eklund/Vivo
ソース: https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Carls_stoll_Bergslagssafari.jpg
ライセンス: CC BY-SA 4.0
ファイルページ: subsublevel.png
ファイル名: subsublevel.png
タイトル: Lost Tunnel - In Darkness
著作権者: Kecko
ソース: https://openverse.org/image/8df6bc8f-2df3-4360-8461-a57c6ba9737a?q=tunnel&p=270
ライセンス: CC BY-SA 2.0