SCP-4159
評価: +15

クレジット

タイトル: SCP-4159 - 嗚呼主よ、何かが私の脚に
翻訳責任者: Tutu-sh Tutu-sh
翻訳年: 2022
原題: SCP-4159 - Oh God Something Touched My Leg
著作権者: Dr Balthazaar Dr Balthazaar
作成年: 2019
初訳時参照リビジョン: 24
元記事リンク: https://scp-wiki.wikidot.com/scp-4159

評価: +15
評価: +15
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2018年に撮影されたSCP-4159の資料写真。

アイテム番号: SCP-4159

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-4159が生息するエリアへの一般公開はズグロチドリ(Thinornis cucullatus)の巣の再導入への偽装の下、3月から11月まで高度な制限が課せられます。これらのエリアは遠隔およびパークス・ヴィクトリアのレンジャーとして配置された財団職員の両方により監視され、海岸に打ち上げられた海藻は毎日収集・焼却されます。SCP-4159は個体数を計測・監視されます。相当数のSCP-4159が市民の居住区に接近し、誘導や破壊に失敗した場合、近隣の市民は避難させられます。より多くの個体が上陸する可能性があるため、海上での嵐に関しては気象報告を監視する必要があります。

研究のため、あらゆる重要な個体と共に、最低4個体がサイト-40内で収容を維持されます。収容は食塩水の安定供給を伴う標準野生生物収容セルで行われます。

財団職員は負傷リスクを最小限にするため、SCP-4159個体の2m以内に進入しないこと、また常時パートナーと協働することを指示されます。

説明: SCP-4159は、オーストラリア連邦ヴィクトリア州の複数の沿岸地域に固有のコンブの大規模な塊に類似する、動物食性の生命体です。SCP-4159の取りうるサイズには相当な幅がありますが、遭遇した全個体は様々な長さのコンブが接続した塊で構成されています。調査から、SCP-4159と正常発生のコンブの種の組織との間に重大な差異は見られておらず、SCP-4159が通常のコンブから形成されているか、あるいは完全に異なる生物であるかについて、調査が進められています。

SCP-4159は海岸線・礁・潮溜まり・浅瀬に生息し、個体が環境ごとに異なる振る舞いを採ることから、頭足類に相当する知性が示唆されます。振る舞いには以下のものが含まれますが、以下に限ったものではありません。

  • 砂や平凡な海藻の中で待機し、待ち伏せ型捕食者として横たわる様。
  • ウミガメや鰭脚類および睡眠中の動物など、動作が緩慢な獲物に対する活発な捕食。
  • 石・網・死骸といった道具の利用。典型的には疑似餌に使用。
  • イカの多くの種の狩猟行動を想起させる、生物発光の催眠。
  • 自身で肢を構築しての獲物との格闘。

観察から、SCP-4159は動作が緩慢であるものの、静かな運動が可能であり、また非常に強力であることが証明されています。このため小型個体も成熟した人間を制圧可能です。獲物を獲得した際、SCP-4159は典型的に獲物を窒息死・溺死させた後、遠く離れた水気のある場所へ移動して消化します。消化過程はある種の食作用と考えられるもので完了されます。SCP-4159は獲物を自己で被覆して1時間を超過する時間をかけて徐々に消化しますが、より大型の個体は作用に寄与する表面積がより広い長所を利用し、より迅速に栄養分を消化可能です。

SCP-4159のピークの時期は3月下旬から10月中旬ですが、これは気候に準拠して多岐に亘ります。寒冷で暴風雨を伴う天候ほど深い水域からSCP-4159が運搬されるため、非異常のコンブあるいはクラゲにまで類似する方法により彼らが暖水塊から移動されうる生態が示唆されます。SCP-4159群集の渡りの行動の監視からは彼らが毎年同じ方向から向岸・離岸すること、直近の分析では-39.937113, 146.077304に位置する孤立した礁に群集が収束することが示唆されます。

補遺SCP-4159-A: 17/03/19、市民から児童の失踪が報告されました。児童の氏名はニコラス・マッカーサーで、ヴィクトリア州キルクンダの町で彼の自転車に乗っている様子が最後に目撃されました。エリアを調査した警察官は公園のチューブの中でSCP-4159実体に消化されつつあるマッカーサーの遺体を発見しました。潜入していた財団エージェントはただちにフィールドチームを派遣して境界を設立、警察の小隊は記憶処理を施され職務に復帰しました。個体は破壊、マッカーサーの遺体は回収されました。現場監視カメラ映像を検証したところ、ニコラス・マッカーサーは15:30時点で公園に来園し、ブランコで遊んだ後、SCP-4159個体が原始的な砂の城として擬態していた砂場に進入したことが判明しています。結果的な攻撃はマッカーサーを19分以内に無力化し、公園のチューブに後退して犠牲者を吸収しました。後の調査では、数百m離れた入江まで個体を追跡可能でした。これはSCP-4159が淡水環境に進入した唯一の既知の実例であり、砂の城への擬態を利用した初期の例の1つです。

補遺SCP-4159-B

ヴィクトリア州バーンズデールの町での無関係のアノマリーに関連する作戦成功の後、イプシロン-6("村のアホ")の多くのエージェントは、水辺のモーテルで眠りながら翌朝の撤退に向けて待機していました。夜中、SCP-4159実体はエージェント・ホルツィンガーを制圧し、エージェントを一部摂食しました。これらの出来事は、目撃証言および回収された監視カメラ映像に基づいて復元されています。

目撃証言: インシデント4159-34-B-1
目撃者: マーク・ボルディング
主張: マイクに向かって?了解だ、ボス。前にも言ったように、えー、朝の2時頃だった。ヤニ吸ってたらジャンに部屋から追い出されちまった。ベランダに立って外の海を眺めながら、朝からサーフィンに洒落込むとか、まあそんなことを考えてた。とにかく、そうしてたら何かが水から出て来るのが見えた。アザラシか何かだろうさ。見た目はちょっと変わってて、全体的に潰れて伸びたみたいだったな。たぶん病気だろ、連中が建てたあの[罵倒]淡水化プラントじゃ日常茶飯事さ。

目撃証言: インシデント4159-34-B-2
目撃者: シェリー・ロックウッド
主張: ええ、朝の2時半でした。防犯カメラで見ましたが、部屋に続く駐車場が水と海藻でいっぱいでした。ほら、スリップのおそれがありますね。労働安全・衛生違反の放置を上司に見られるとまずいので、モップを持って駐車場に向かい、掃除をしました。その時、フロントのサービスボタンで呼び出しがかかったのです。その頃には庭の清掃もとりあえずほぼ終えていましたので、お客様の応対をいたしました。

回収されたCCTVの映像
タイムスタンプ 2018年7月12日 02:39
視覚ログ: 映像では、歩道とそれに沿った部屋のドアの静止画が映る。扉はすべて閉ざされており、どの窓からも光は入射しない。
2018年7月12日 02:40: SCP-4159実体が西側からフレームに進入する。特筆すべき点として個体は葉と砕屑物に被覆されており、重量は25 - 30kgと推定される。エージェント・ホルツィンガーが滞在する、カメラに最も近接するドアに個体が接近。続けて自身を扁平化させ床に密着し、ドアの下を潜って部屋に進入する。
2018年7月12日 04:30: 部屋を出たエージェント・ホルツィンガーは、後ろにのけぞった姿勢で足を引き摺る動作を見せる。カメラに近づいた際、SCP-4159個体がエージェント・ホルツィンガーの下側背部と頸部に堅く巻き付いている様子を確認できる。
2018年7月12日 04:33: エージェント・ホルツィンガーとSCP-4159実体がフレームから姿を消す。

財団インシデント報告フォーム34-B
エージェント氏名: アーウィン・ウッド
報告: 04:40頃、部屋の外で変な音がしていたので目が覚めました。調べてみると、公衆トイレの傍の中庭で木に寄りかかっている人物が見えました。部屋からはその人物が詳しく見えなかったので、服を着て外に出て調査しました。中庭に着くと、当該人物はトイレ棟の近くの木立の方に移動していました。あたかも誰かに後ろから揺すられているような、奇妙な動きでした。接近して懐中電灯で照らし、エージェント・ホルツィンガーだと確認しました。彼女の呼吸は止まっていて、寝間着や髪にコンブの糸が絡みついていました。よく見ると、異常なコンブの塊がホルツィンガー捜査官の背中に貼り付いて揺らしているのが分かりました。私は他の隊員に応援を要請し、エージェント・ホルツィンガーの収容補助を進めました。

当該インシデントの後、SCP-4159の群れの調査が開始されました。本調査の結果から、数週間前のキングタイドが原因と推察されるSCP-4159の個体数爆発が当該エリアで示唆されました。エージェント・ホルツィンガーの遺体は胴部の背側部・頸部・頭皮に表皮・脂肪組織・筋肉および骨の部分的消化を伴い、下顎骨・左尺骨・左橈骨に無数の骨折を患った様が見られました。死因は窒息死と判断されました。エージェント・ホルツィンガーの遺体は標準プトロコルに従って廃棄され、SCP-4159の処分が開始されました。

インシデント4159-44

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魚を釣る行動を示すSCP-4159。

2018年10月27日、ケント島の北西に位置する█████島のアスペン・バレーの町の近傍のSCP-4159の調査報告中、財団エージェントのアイザック・プラムが失踪しました。エージェント・プラムの最後の報告では、彼が更なる行動を起こす前に当該の町を遠くから調査する意向であることが示唆されました。彼の失踪の後、4名のエージェントからなる機動部隊がサイト-40から調査に派遣されました。█████島への到着に際し、ジーハム中佐は船渠と停泊港に人気が無いことを報告し、その後アスペン・バレーへ前進しました。町の景観を確認したジーハム中佐は複数のSCP-4159実体が町に存在すること、主に建築物や樹木の頂上や周囲に位置していることを報告しました。機動部隊は町に進軍してエージェント・プラムを特定し、侵食の程度を判断するよう指示を受けました。より近距離でSCP-4159を観察した調査からは、実際にはジーハム中佐の推定で体重数tに達する巨大な個体である単一のSCP-4159実体が、窓・扉・煙突を介して町内の全ての建築物に蔓を伸ばしていることが判明しました。ジーハム中佐を除く機動部隊の全隊員は戦闘行為中に殉職し、ジーハム中佐はサイト-40から█km離れた海岸に遠征船が漂着した際に発見されました。

インタビュアー: ホクター博士

対象: グレース・ジーハム中佐。機動部隊4のグリーンリーダーであり、過去にSCP-4159に関連した任務の経験がある。

付記: インシデント4159-44の出来事の後、ジーハム中佐は事後報告書を提出し、彼女の主張の検証が取り組まれる間、休職処分となりました。この時点で彼女の報告は未確認のままであり、ジーハム中佐の報告の信憑性の判断ため再度のインタビューが行われました。

<記録開始>

ホクター博士: またお会いしたねジーハム中佐。どうぞ、掛けてくれたまえ。

ジーハム中佐が座り、期待する様子でホクター博士を見つめる。落ち着きのない様子である。

ジーハム中佐: それで、つまり、█████島を誰かに視察させたってことよね。あなたアレを見たの?アレが何をするのか、なぜ私たちが奴らを掃討しなくちゃいけないのか、あなた、見て理解した?

ホクター博士: 異常が全くないわけではないが、偵察チームはSCP-4159の深刻な侵入以外に何も目にしていないそうだ。我々はここで、君自身の言葉で、君の報告を再確認し、█████島を巡る出来事を明らかにして助力してくれるように、君に頼んでいるわけだ。準備ができればどうぞ、グレース。

ジーハム中佐は苛立ちと不安を覚えた様相であると注記されている。

ジーハム中佐: サー......イエス、サー。私たちはマルナナマルマルに島へ上陸、停泊港と船渠に誰も居ないのを確認した。あれは想定外だった。4159の侵入は遅いから、普通は一度に人間を1人か2人絡め取るだけで、決して集団単位じゃない。一体どうやって?奴らは遅いはずなのに。何度か話した後、チームと私は計画を議論して、他の何かがエリアで活動している可能性を考慮した。

ホクター博士: 他の何か?エリアでSCP-4159が活動している報告があるのに?

ジーハム中佐: 初めてのことじゃないでしょう。█████████が消えた時、何が起きたか覚えてる?

ホクター博士: 分かった。続けてくれジーハム中佐。

ジーハム中佐: ええ、船渠から道なりに町に向かうと、町中で4159どもを見かけるようになった。ただ、どこか様子が変だった。寝ているのか、病気なのか、それとも何か。何にせよ、奴らは本当に大きかった。私たちがこれまで見た中でも一番大きくて、あらゆる屋根や電線の上に積み重なって、窓や煙突に垂れ下がっていた。

ホクター博士: そのタイミングでペアに分かれるのを決めたのか?

ジーハム中佐: そう。あの時点で......わ、私は気付いてなかった。あれは私たちが過去対処してきた普通の個体と違うなんて。それに、火炎放射器もあったし、私たちは経験を積んだエージェントだった......少なくとも、私はそう思ってた。

ジーハム中佐がため息をつき、後悔した様子を見せる

ホクター博士: 続けてくれ、グレース。

ジーハム中佐: 私たちは分かれた。私とダリ ブレイショー伍長は町の西側を、オストラディとヒックスは東をカバーした。ずっと互いに連絡を取り合った。あの家々の中......環境へのあそこまでの影響なんて見たことが無かった。

ジーハム中佐が苦悶する様子を見せ、1杯の水を飲む

ジーハム中佐: 家の中はある種の巣に変わってた。腐りかけの植物と漁網と家具が纏めて山になって、個体から伸びた蔓が窓と暖炉を通して巣の中へ続いていく。ブレイショーと私が調査に行くと同時に、ヒックスが無線で言ったの。彼女、個体から大量のコンブが海水に伸びてて、全部の4159の実体が互いに繋がっているのが見えるって。その時分かった。小さな個体が無数にいるんじゃない、1つの大きな個体だった。私は彼女とオストラディに、私たちの場所まで戻ってくるように命令して、それでブレイショーは、彼は......

ホクター博士: 気を鎮めたいなら一休みしても良いぞ、グレース。

ジーハム中佐が深呼吸し、首を振る

ジーハム中佐: 平気よ。大丈夫。彼はそこで暮らしていた一家を発見した。彼らの寝床はリビングの巣の真ん中にあった。彼ら......彼らは皆、細切れの4159でベッドに編み込まれてた。あれは彼らの顔の中に食い込んでいた。副鼻腔に潜り込んで、中でずっと成長していたように。それは......彼ら......彼らには鰾のような物体で出来た大きな塊があって、体中の表皮で破裂してた。大半は小さくてブドウみたいだったけど、テニスボールくらいのもあった。懐中電灯でそれを照らした時、4159の胚子が中に居るのが見えた。まるで卵よ。ブレイショーもそれを見て、我を失った。

ホクター博士: 激昂か。

ジーハム中佐: 彼は私を脇に押しのけて、火炎放射器で巣を焼き払ったの。建物の中でね。彼がそうした時、個体は自己防衛を採った。樹木くらいの太さの蔓が窓を破って彼を掴んだ。私がバカみたいに通りに駆け戻らなかったなら、私も捕まったでしょうね。

ホクター博士: ブレイショー伍長を助けるつもりはなかったのか?

ジーハム中佐: あの[罵倒]、彼を潰しやがった、まるで虫みたいに!彼が半分の大きさにまで砕けて、口から血を噴き出す様をこの目で見た。外に出て、ヒックスやオストラディと合流するので精一杯よ。[ジーハム中佐が発話を止め、自らを落ち着かせる。]2人は通りの真ん中で、私とブレイショーに叫び掛けてた。全体が至るところで揺れ動いて、家の1つさえ引き倒してその塊のほとんどを通りに投げ出した。そして船渠の方からこっちに向かって引き摺り始めた。ブレイショーが発見した一家のように、少なくとも10人以上がその蔓に捕らわれているのが見えた。蔓は全部じゃない、まだ家の中に残ってるのも居た。

ジーハム中佐が発話を止め、18秒間壁を見つめる。

ホクター博士がジーハム中佐の腕に触れる。

ホクター博士: グレース、そして何が起きた?残りのメンバーと合流した後は?

ジーハム中佐: 私たちは......私たちは逃げた。オストラディは道の終わりに町の食肉処理場を見かけた。青石で出来た建物だから、個体の進入を防げて十分丈夫だと思った。正面扉から突入すると同時に、オストラディ伍長が......彼......木の下を歩いた彼が、降りて来た蔓に掴まれて、宙に引っ張られた。彼は私たちを呼んだけど、私は決断を迫られた。ただ......戻るのはあまりに危険すぎるから、私たちは彼を置き去りにして屠畜場に入った。

ジーハム中佐が頭を抱え、数分深呼吸をする

ホクター博士: 中佐。我々は皆、ここで厳しい決断を下さなくてはならない。それは仕事の一環だ。だが、それが気休めにならないことは私も分かっている。深呼吸をして、このインタビューを終わらせよう。

ジーハム中佐: 分かった。分かった。[ジーハム中佐が頷き、咳払いをする。] 建物に入った時、屠殺フロアに防衛線を張るために私たちは可及的速やかに奥に進んだ。ヒックス、妥当っぽいとか冗談こいてたわね。でも中に入ると、建物の裏側が個体に倒されていたのが分かった。個体はビルの壁や路地の向こうに倒れていた。そこには、最初の建物の人間と同じ状態で、小さなクジラがプロパンタンクに向かって横たわってた。その個体が揺れ動きながら体を隙間に捻じ込み始めて、私はヒックスに命じて一緒にプロパンタンクに発砲したわ。

ホクター博士: 私ならそういうのは大抵無謀と言う。中佐。本当に撃つ必要はあったのか?

ジーハム中佐: 私たちはハメられた、選択肢なんてあるわけがない。それに、上手く行ったわよ。タンクが爆発して私たち2人は尻もちをついたけど、爆発の真上に居たアイツは木っ端微塵に吹き飛んだわ。怪我もしたけど、私たちは何とか立ち上がって、互いに助け合って通りに出た。個体の残骸は森の方に逃げていったから、私たちは遠くから後を追ってボートに戻った。その時には個体を見失ってたけどね。怪我に可能な限りの処置をして、ボートを操縦してサイトへ戻る。シフトの最初は私だった。

ホクター博士: ヒックス二等兵と一緒にか。彼女に何が?

ジーハム中佐: 彼女......彼女が操縦してる間、私は寝てた。プロペラが詰まって、彼女が調べる間に休めって言ってくれた。私の負傷は彼女のより酷かったから。それで......何が起きたかは定かじゃないけど、彼女の喘ぎ声が聞こえた。外に出た私が見たのは、海に飛び込む彼女だった。

ジーハム中佐が1回深呼吸する。

ジーハム中佐: 彼女、催眠にかかったんだと思う。彼女が飛び込んだ時、海中の光が明るく光ってた。私がこれまで見てきたどの4159の生物発光よりも明るく。奴らは私が岸に近づくまでずっと追い続けて、それから私は打ち上げられた。そしてチームが見つけてくれた。

ホクター博士: 起立 ありがとうグレース。目下のところ、私は

ジーハム中佐: 博士。ここには居られない。内陸のサイトに行かないと......私......水を見る度にいつでもあの輝く光が見えるの。ええ......水中に飛び込んだヒックスが一瞬、私に微笑んだのは間違いない。わ......私、もしあの光を見続けたら、同じ笑顔を浮かべながら海に入ってしまうんじゃないかって。

ホクター博士: 了解した、中佐。我々に出来ることを考える。

<記録終了>

注記: ブレンダン・オストラディ伍長、ダリル・ブレイショー伍長、マーガレット・ヒックス二等兵のご家族には、財団を代表して標準の金銭給付と最も深い哀悼の意を受け取って頂きたい。さらに、ジーハム中佐には要望に応じてクラスBの記憶処理剤を投与し、サイト-███に移管する。インシデント4159-44での出来事およびエージェント・プラムの所在の追加調査は最優先事項であり、前述の調査には細心の注意が払われるものとする。
D・ホクター博士
サイト-40監督官

Footnotes
. 重量は多くの場合4 - 2700kgだが、重大な外れ値も見られる。インシデント4159-44を参照のこと。
. 補遺SCP-4159-Bを参照のこと。
. 補遺SCP-4159-Bを参照のこと。
. 当該地点の調査はいまだ進行中である。ただし、世界中の他の地点に点在するものと同一の礁が存在すること、およびスキャンの不整合のため、当該地点は異常性を有すると推察されている。
. 後に遺体は当該地域での流行が知られる感染性壊死ウイルスの犠牲者に偽装して埋葬された。
. 訳注: 太陽と月の位置関係によって発生する、極端に大規模な潮位変化。
. グレース・ジーハム中佐、 ブレンダン・オストラディ伍長、ダリル・ブレイショー伍長、マーガレット・ヒックス二等兵
ページリビジョン: 6, 最終更新: 21 Jul 2024 14:41
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