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クレジット
特別収容手順: SCP-3569-JPはサイト-███内の標準人型収容房に収容されます。SCP-3569-JPの収容房への悪魔実体の接近、並びにSCP-3569-JPとの悪魔実体の接触は禁止されています。SCP-3569-JPに直接接触する職員は、キリスト教徒ではない人物に限られます。SCP-3569-JPが使用する物品は耐久性に富んだもので揃え、使用不能になったものは同サイトの遺物保管庫に収容されます。
SCP-3569-JP
説明: SCP-3569-JPはミズーリ州出身のマンド・ビショップという人物です。
SCP-3569-JPは複数の異常性を有しています。以下は確認された範囲の異常性です。
- 目視のみで直感的に悪魔実体かを判断する。悪魔実体が何らかのカモフラージュを行っていた場合は、それを無効化する。
- 周囲の妖魔共振エネルギーが大幅に低下する。
- 悪魔実体に接触するとその部位を熱傷状態にさせる。またこれらの損傷の回復はある程度高位の悪魔実体も、通常より2倍以上の時間を要する。
- キリスト教徒を相手にコミュニケーションをとった場合、その相手が一時的にSCP-3569-JPを崇拝するようになる。これはSCP-3569-JPから引き離すことで概ね7分程度で収まる。
- 使用した物品が第3級の聖遺物に変化する。これらは適切な処理をしない場合は処理をした張本人に軽度の天罰が下される。
SCP-3569-JPはSCP-4661内での局所的なTRE値の低下をきっかけとして発見されました。現場ではSCP-3569-JPが周囲の悪魔実体と口論中であり、周囲には負傷した数人の悪魔実体が確認されました。急行した武装職員は現地法執行機関に偽装した上でSCP-3569-JPを確保しました。
補遺3569-JP.1
インタビューログ — SCP-3569-JP
質問者: エージェント カケミ・ドウモト
対象: SCP-3569-JP
«記録開始»
SCP-3569-JP: お巡りさん、信じてください!俺そんな、自分にあんな力があるなんて知らなくって……だからわざとじゃなくって……。
ドウモト: はい、はい、落ち着いて。事情含めて話聞くので、ひとまずあなたの目線で何が起きたかを教えてください。まずどうしてあんな揉めることになったんですか。
SCP-3569-JP: ああ、その怖い人に、多分マフィアか何かだと思うんですけど、殴られそうになったんで腕でこうガードしたら……その人の腕が吹き飛んじゃって。でも俺なんもしてないんですよ!こっちからは何もしてなくって!
ドウモト: 待って。あのすみません、腕が吹き飛んだというのは殴られそうになってそれを跳ねのけた、という意味でなく?
SCP-3569-JP: いえ、文字通りその……はじけ飛んで
[事件現場を録画していた監視カメラの映像が届き、SCP-3569-JPの主張が正しいことが確認される。]
ドウモト: あなた、何か隠してますか?どうやってそれをやったか、説明できませんか?
SCP-3569-JP: ほ、ほんとに知らなくて!そもそもお巡りさんたちは触っても平気だし、俺もこの力のこと何も分かってないんですよ!あの人たちは俺のことエクソシストか何かって因縁つけてきますし、もう意味分かんないんですよ!
ドウモト: ……分かりました。それではあなたがこの街で何をしていたかを聞きます。そもそもどうして殴られそうになったんですか。
SCP-3569-JP: 俺その人たちから追いかけられてて、でもめっちゃ逃げてたから
ドウモト: いやまずどうして追われてたってところじゃないですか。理不尽な理由であれど、あなたが何かをしたからそういうことになったのでは?
SCP-3569-JP: ああ、その……お巡りさん、これから言うことにハラスメントだ!とか言わないでくださいよ?
ドウモト: 私個人への誹謗中傷でなければ、単なる事情聴取でそうはなりませんよ。
SCP-3569-JP: 分かりました……その、俺この前に風俗に行きまして……そこでその、目を付けられちゃいまして……
ドウモト: 目を付けられたって、何をしたんですか。嬢に手荒な真似をしたとか、そういうことをしなければそこまでにはならないでしょうに。
SCP-3569-JP: 俺も好きでやったんじゃないんですよ!でもその、せっかく女の子とシてたら突然女の子のアソコが……何故かいつの間にか大やけどしたんですよ……
ドウモト: あなたと口論をした相手にもやけどを負った人物がいました。おそらくは同じ理由、あなたに触れたからでしょう。本当にあなたはその力にまったく実感は無いと?
SCP-3569-JP: 本当です!そもそもそうなっちゃったのもヤってた途中ですし。俺も全然意味分かんないんですよ!
ドウモト: なるほど、分かりました。ではその風俗店の店名を教えてください。
SCP-3569-JP: ああはい、████████████ってところです。
ドウモト: ありがとうございます。
«記録終了»
補遺3569-JP.2
インタビューログ — SCP-5690-B
SCP-5690
質問者: エージェント カケミ・ドウモト
対象: SCP-5690-B
注: SCP-5690-BはSCP-5690を経営者兼所有者である。
«記録開始»
ドウモト: こんにちは。
SCP-5690-B: 帰ってください。
ドウモト: そう言わずに、ちょっとお聞きしたいことがありまして。
SCP-5690-B: 昨日のあの男のことでしょう。まったく、どこの教会かは知りませんが、敵陣のど真ん中にいきなりエクソシストを放り込むなんて。あなたたち何か一枚噛んでないでしょうね。
ドウモト: その男が何なのかも皆目見当がついてないんです。何でもいいので何かあの男の情報をいただけませんか。
SCP-5690-B: はあ、まあ分かりました。とは言っても私たちもそこまで、コトが起きるまではこれといって変なところは無かったですし。まああの時はそれどころじゃなかったっていうか……ああいや、こちらの話です。
ドウモト: ではそのコトが起きてからについてお聞かせください。
SCP-5690-B: 突然悲鳴が聞こえて、何事かと思って行ってみたら……可哀そうに、ウチの子の大事なところがとんでもないことに。自分でやった癖にあの男もなんかわなわなしてて、とりあえずとっ捕まえようと腕をつかんだら私の手もほら、大やけど。
ドウモト: それは災難でしたね。
SCP-5690-B: 触るだけでダメってどんな装備しているんだって思いましたが、そいつなんかそのまま逃げだしたんで、店の何人かで追いかけさせました。まあ結局返り討ちに合いましたが。やってられませんよ。
ドウモト: それだけ強い力を持った人物であるにもかかわらず、途中まで誰もそのことに気が付かなかったんですよね。
SCP-5690-B: ええ、そこは不思議なんです。あれだけのものを完全に隠しきるなんて、そこまでしてウチをつぶしたいんですかね。
ドウモト: さあ、個人的にはそうとは思いませんが。
SCP-5690-B: ああいうこともう無いようにしてくださいよ?ウチは財団公認の健全経営なんですから。聖職者に因縁つけられる謂れはありません。
ドウモト: 努力します。
«記録終了»
補遺3569-JP.3
インタビューログ — UE-3569-JP
質問者: エージェント カケミ・ドウモト
対象: UE-3569-JP
注: UE-3569-JPはSCP-4661を起源としない悪魔実体である。UE-3569-JPはサイト-███の前に突如として出現し、SCP-3569-JPとの面会を求めた。
«記録開始»
UE-3569-JP: はやくアイツに会わせてくれ。あのどうしようもねえ詐欺野郎にさあ、ここにいるのは分かってるんだよ。
ドウモト: 落ち着いて、落ち着いてください。そもそもあなたは何なんですか、どうしてここに来たんですか。まずそれを知らないと。
UE-3569-JP: マンド・ビショップと契約して、そしてこの前一方的に破棄された悪魔だ。そして破棄の落とし前をつけに来た。さ、通してくれ。
ドウモト: はい分かりました、とはならないことは分かるでしょう。どのみち今のあの男には触ることすら一苦労では?会ってどうするんですか。
UE-3569-JP: 人間に好き勝手やられて、それでそのままなんて出来るわけないだろう。俺はただ右手が焼かれてもアイツをぶん殴りたい、それだけだ。
ドウモト: はあ、まあ分かりました。それでは契約しましょう。あなたと彼を会わせます。そしてその妨害もしません。ただしあなたと彼に何があったかを教える。悪い条件ではないでしょう?
UE-3569-JP: なんだ、どういう風の吹き回しだ。
ドウモト: まあ、多分あなたがあの男を攫うまでは出来ないと思うので。
UE-3569-JP: 言ってくれるな、まあいい。その契約乗ってやるよ。
ドウモト: どうもありがとう、それでは何があったか教えてください。
UE-3569-JP: ああ、俺はあいつに呼び出されたんだよ。悪魔召喚してまで何を叶えたかったか。聞いて驚くなよ。あいつはこう言った、俺のイチモツをまた戦えるようにしてほしいってな。
ドウモト: ......は?
UE-3569-JP: まあそうなるよな。どうやらガールフレンドに手酷いフラれ方をして以来、ヤツのヤツはうんともすんともしなくなったみてえなんだよ。だから新しい人生を歩むその一歩としてまずは自分の男を取り戻したかったんだとよ。まあ気持ちは分からんでもないがそれが魂かけてまでやることかよって思ったが、俺はどんな契約でもいただけるもんさえいただければそれでいいからな。それでヤツのブツに少し細工をしたんだ。
ドウモト: それはどのようなもので?
UE-3569-JP: 単純なものだ、勃起するためには血が必要だろ?それを周りの男から少しずついただくんだよ。自分で出来ないなら人に頼ろうってことだ。なんなら普通の人間よりもビキビキになるぐらいの血は手に入るだろうよ。
ドウモト: なるほど、そうですか。
UE-3569-JP: 兎にも角にもヤツはそれで満足したらしくてな。まあWin-Winってなわけよ......あの時まではな。
ドウモト: あの時、その契約が破棄された時のことですか。
UE-3569-JP: ああそうだよ、突然ヤツとの繋がりが断たれたんだ。パーッンてな。ありえねえ、悪魔との契約を一方的に捨てるなんてのは並の人間が出来ることじゃねえ。大方怖気づいてさぞいい教会にでも頼んだんだろうと思ったが、なんか知らんがヤツは見事にホーリーなボディになってた。無茶苦茶だぜアイツ。聖人になって自力で悪魔祓い出来るようになりましたってそんなことあるかよ、なあ。
ドウモト: それは調査中です。
UE-3569-JP: だろうな。さあ話せることは話した。さっさと俺をヤツのところに案内してくれ。
ドウモト: ありがとうございます。それでは丁重におもてなししましょう。私も地獄に落とされたくないので。
UE-3569-JP: 笑えるな、お前ら自分が天国に行けるような身分だと思ってるのかよ。今度自分達が犯した罪を数えてみな。今の内に改宗しとけよ、仏教がナウいぜ。
ドウモト: もう間に合ってます。
«記録終了»
補遺3569-JP.4
調査報告会抜粋記録 — ピアース研究員
«記録開始»
これまでに得られた情報からSCP-3569-JPは何らかの聖人の血が体内に入り、自身が聖遺物、というか聖人にへと変化したと考えられます。現在のSCP-3569-JPには血を集める異常性は確認されませんが、"何があったかを教える"という契約をした悪魔の証言なので、ある程度の信頼性はあると考えられます。
イエスの脇腹に槍を刺すロンギヌス
順番に説明しましょう。まず聖人の血は触れるだけであらゆる奇跡を引き起こします。最も有名なものはロンギヌスの槍にまつわる話でしょう。ただの一突き、ほんの少しの血でただの槍は聖槍となり、その血を浴びたローマ兵、ロンギヌスの目は完全に回復しました。
血を得る手段はUE-3569-JPとの契約内容に基づくものでしょう。あの時SCP-3569-JPの周辺のどこかに聖人が居て、SCP-3569-JPの勃起とともに無差別に集められた血にその聖人のものが含まれていた。これによって自身も聖人と化したSCP-3569-JPはその聖なる力によりUE-3569-JPとの契約を一方的に破棄、そして今に至るということです。
何も根拠もなしに悪魔の風俗にいく聖人の存在を仮定しているのではありません。ヒントは観測されたTRE値の低下時期です。この仮説が事実ならSCP-3569-JPは店内に入りしばらくしてから聖人となりました。なのでTRE値はそれから低下するはずです。しかし実際はそれよりも前からそれは確認されていました。つまりSCP-3569-JPの他にあのあたりにいたはずなのです。ほんの少しの血で、人をとってもホーリーな存在にするとびきりの聖人がね。
ということで私としては、ひとまずSCP-5690の入店記録を調べたいところです。まあその、ここのいる方全員目星は付いているでしょうが。
«記録終了»
補遺3569-JP.5
調査記録 — SCP-5690
ピアース研究員の提言を基に、SCP-5690-Bに対してSCP-5690の入店記録の提供を要求した。しかし提供された記録の中で1名の情報のみが削除されていた。この点についてさらなる情報を要求したが、SCP-5690-Bは守秘義務を理由に詳細を開示しなかった。しかしその代わりに防犯記録の一部を再生した。
SCP-5690-B: いい加減もう来るのやめてくれませんかね。
不明: 頼むって、こんだけいいところ他に無いんだから。父さんは触れずに母さんを身ごもらせたけど、俺はナマの実感をしっかり味わいたいんだ。
SCP-5690-B: 最低、もうさっさと済ませて帰ってください。磔にされたくないんで。
不明: つれないなあ。
いい加減この"不明"な人型実体を確保出来ませんかね。 ── ピアース研究員
したいのは山々だが、彼の人の奇跡を封じ込める設備も無いし、バチカンとの外交問題もある。もう少し我々は強くならねばならない。 ── サイト-666管理官