SCP-5690
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Coming Soon - Rounderhouse



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アイテム番号: 5690
レベル3
収容クラス:
safe
副次クラス:
none
撹乱クラス:
vlam
リスククラス:
notice

redlight.jpg

SCP-5690の入口。


特別収容プロトコル: SCP-5690はSCP-4661の内部に位置するため、サイト-666の管轄下にあります。財団とSCP-5690-Bの間に交わされた盟約で概説されているように、財団は現地法執行機関がSCP-5690の運営を妨害するのを防ぎます。これと引き換えに、SCP-5690-Bはラスベガスの境界線内に留まり、商慣行の透明性を提供します。

説明: SCP-5690はラスベガスの町に存在する性風俗店です。SCP-5690の従業員はほぼ全て、第三の大罪である色欲への特化で特徴付けられるArdorクラス悪魔実体です。SCP-5690は現在16体のArdorクラス実体を雇用しています。

顧客は、通常はSCP-5690の異常な本質を知らないまま、料金を支払って雇用されている実体との性行為を行います。これによる実体群の利益は2つあります — 経営を維持するための金銭支払いに加えて、Ardorクラスの悪魔は生者との性行為に従事する際に生成される妖魔共振エネルギーを養分としています。

SCP-5690は1993年3月、建設後間もないサイト-666に転任となった最初期の職員の1人、エージェント クラーク・アダムズによって偶然発見されました。

SCP-5690-BはSCP-5690の経営者 兼 所有者です。


補遺5690.1

インタビューログ — エージェント クラーク・アダムズ


質問者: エージェント アリス・スターリング

対象: エージェント クラーク・アダムズ

«記録開始»


スターリング: どういうことなの、クラーク。

アダムズ: いや、待ってくれ、ちゃんと説明する-

スターリング: 売春宿で何をやってたの?

アダムズ: それはその、売春宿でやる事ったら2つしかないだろ。

スターリング: どっちも違法よね! あなたが余暇に何をしようと勝手だけど、せめて-

アダムズ: なぁ、アノマリーの話に集中してくれないか?

[スターリングは溜め息を吐く。]

スターリング: ええ、そうね。聞かせてちょうだい、最初から。

アダムズ: えーと、俺はちょうど一連の報告書を読み終えたばかりで — どういう感じだか分かるよな — 街を探索して肌で感覚を掴もうと思った。数人の知り合い、敢えて名前は挙げないが、ともかくそいつらから夜の、あー、"お仲間"と会える超ファンシーで高級な店があるって聞いてたんだ。だから、あの夜の俺はかなり気分がウキウキしてた。俗に言うだろ、"豚は自分が欲しいものを欲しがる"ってやつ。

スターリング: その話本当に必要?

アダムズ: 事件の背景を分かってもらおうとしてるんじゃないか、ボス。それでとにかく、その店に行ってみたら、ちっぽけでせせこましい建物だった。その時、窓の内側で光る赤い光に気付いて俺はこう思った、あのクソ野郎どもは俺を売春宿に送り込みやがった、と。奴らは俺を騙しやがった。すぐにでも戻って、俺を違法施設に案内しやがったことを説教してやろうかと思-

スターリング: さっき、そこが売春宿なのは初めから知ってたって言ったわね、クラーク。

アダムズ: ...うん、まぁな、知ってたよ。

スターリング: 先に進めて。

アダムズ: うん、入店した俺は、この小さなナントカが[アダムズはテーブル上のTREカウンターを指差す]無闇やたらとピーピー喚き始めたのに気付いた。シフト後にバッグから出し忘れたせいで夜が台無しさ。

スターリング: じゃあ、きっと建物から出て基地に警告したのよね。

アダムズ: いや、違う。その、お- 俺もそうしようかとは思ったよ、でももしこれが誤報か何かだったらマジで気まずいし、それに俺はもう入店してるんだから、部隊を呼ぶ前に自分で調査できるかもしれないと考えたんだ。

スターリング: 成程。

アダムズ: とにかく、受付の小さいデスクに座ってた女が、夜のお楽しみをお探しですかって訊いてきた。俺はそうだと答え、向こうは料金を伝えた。俺は支払った、収容のためにはケチケチしてられない-

スターリング: 自腹よね?

アダムズ: 当たり前だろ。

スターリング: じゃあ、昨夜あなたの名義で70ドルの引き出しがあったのは何?

アダムズ: えっと、ガソリン代かな? とにかく、俺は階段の上にある部屋の1つに通された。入室した俺は — なかなか上品な部屋で、装飾も趣味が良かった — ベッドに寝転んだ。待ち伏せに備えるためだ。

スターリング: 報告書によると、全裸で。

アダムズ: その通り、ボス。郷に入っては-

[スターリングは頭を振り、身振りで続きを促す。]

アダムズ: で、数分後、女がドアを開けて入ってきた。見事なイブニングウェアを着た可愛らしい女の子だ。俺はマジでそれに気を取られてたから、いざ一緒にベッドに入るまで、頭に角が生えてるのには気付かなかった。

スターリング: 最悪。

アダムズ: あのね、ボス、俺はとんでもない金額をぶったくられたんだ、払った分は取り返さなきゃならない。そして、いやもう、高いカネ出した価値はあったよ。あれはね、もう今までで最高の-

スターリング: その話は別に聞かなくていいわ、クラーク。

アダムズ: あ、そうすか。で、事が済んだ後、俺は大騒ぎしてるセンサーと女の子の角を結び付けて、俺はきっと悪魔の溜まり場を見つけたんだと思った。

スターリング: そこで基地に帰還して報告したのね。これからその店に部隊を-

アダムズ: あー、いや。その後は第2ラウンドに戻った。


«記録終了»


補遺5690.2

探査記録 — SCP-5690


メンバー:

  • エージェント アリス・スターリング
  • エージェント クラーク・アダムズ
  • 機動部隊オメガ-33 "オーシャンズ300"の隊員2名

«記録開始»


[機動部隊が建造物に入る。]

スターリング: ええ、売春宿ね。


«記録終了»


補遺5690.3

インタビューログ — SCP-5690-B


質問者: エージェント アリス・スターリング、エージェント クラーク・アダムズ

対象: SCP-5690-B

«記録開始»


アダムズ: どうも、こんにちは。

SCP-5690-B: 帰ってください。

スターリング: 幾つか質問をしたいだけです。私たちはこの地域の-

SCP-5690-B: 馬鹿にしてます? あなたたち財団でしょう、ワッペンのロゴが丸出しですよ。

[アダムズがワッペンの位置を正し、咳払いする。]

スターリング: ...ええ、まぁ、その通りよ。私たちを知ってるのね?

SCP-5690-B: アンダーベガスの重要人物は全員あなたたちを知ってます。大物悪魔を倒せば波風が立つのは当然ですって。

スターリング: じゃあ、幾つか私たちの質問に答えてもらえる?

SCP-5690-B: いいえ。

スターリング: 何故?

SCP-5690-B: タダ働きはしない主義です。

[SCP-5690-Bは小さなパンフレットをスターリングに手渡す。]

スターリング: ...本気?

SCP-5690-B: 女の子にも仕事が必要ですからね。

スターリング: 1時間あたり70ドル? そんなに- これは安いの?

アダムズ: ええボス、安いなんてもんじゃない。出血大サービスだ。正真正銘-

スターリング: あなた今まで幾つの売春宿に行ったの?

SCP-5690-B: それで、払うんですか、払わないんですか?

アダムズ: ご心配なく、ボス。俺が請け負う。 [SCP-5690-Bに] 30分で35ドルならどうだ。

SCP-5690-B: ふぅん、前回はそこまでお速くなかったようですけど。

アダムズ: ちょっと質問するだけだから、な。

SCP-5690-B: 交渉のつもりなら- いえ、いいです。それで受けましょう。

アダムズ: そりゃ良かった。 [スターリングに] よし来た、ボス、このレディに35ドル払っといてくれ。

スターリング: さっき"俺が請け負う"って言ったじゃない!

アダムズ: 俺がセックスに金を払うタイプのいかがわしい男に見えるか?

スターリング: [溜め息] この- ええ、分かったわよ。どうぞ。

SCP-5690-B: ありがとうございます。さぁ、もう始まってますよ。

スターリング: オーケイ。いつからこの店を経営してるの?

SCP-5690-B: あぁ、数年前ですね。この業界は成長こそ遅いですが、堅実ですし、特にこの地域では安定した顧客層がいます。最初は私と他2人の女の子でしたけど、今は16人います。

スターリング: あなたたちの異常性を認知している人はいる?

SCP-5690-B: ええと... それほどいません。お客さんはこの店を安全で、極端に高過ぎなくて、何より重要ですが寝るのにはとても良い場所だとしか思ってませんよ。

スターリング: "異常なほど"良い場所という意味?

SCP-5690-B: [呟き] 理由もなく"精液悪魔"なんて呼ばれてるわけじゃないので...

スターリング: え?

SCP-5690-B: え?

アダムズ: 実際に客からそう呼ばれるのか?

SCP-5690-B: ...時々。

スターリング: 先に進みましょう... このビジネスからどんな利益を得てる?

SCP-5690-B: どういう意味です?

スターリング: 地獄に戻ったらどうなの? 警察を不安視する必要もないし、好きなだけ悪魔とファックしていられるんじゃない?

SCP-5690-B: 無理ですね。私たちは特殊な悪魔族です - 悪魔と人間の間から放出されるエネルギーを吸収する。両方いなきゃダメなんです。私たちが悪魔で、人間はお金を払って私たちに会いに来る。私たちはお金と栄養分を手に入れる。とても効率的でしょう。

スターリング: 確かに。

SCP-5690-B: それに、この地域の女の子たちの助けになれます。

スターリング: どうして?

SCP-5690-B: あれっ、まさか私が地獄から従業員の女の子たちを輸入してるとでも思ってました? あの子たちの一部は、この街が地獄に堕ちてからまた浮上した時 — ついでながら、あの件では感謝してます — 一緒に引き上げられて、帰れなくなったんです。この店が無ければ、あの子たちは飢え死にするか、隅っこで働くしかなくなるでしょう。昔の私のように。

スターリング: じゃあ、あなたは... あれと引き換えに、その子たちに家を提供してるの。成程。随分優しいじゃない。

SCP-5690-B: ええまぁ、女の子同士協力し合わなくちゃいけませんし。

[沈黙。]

スターリング: もしかしたら料金を払い過ぎたかしら。

SCP-5690-B: まさか。まだ20分ぐらい残ってます。

スターリング: 払い戻してくれる?

SCP-5690-B: ...いいえ。

アダムズ: なぁ、もし支払った分の時間が余ってるなら、無駄にならないように俺が、その...

スターリング: ジーザス・クライスト、クラーク。

SCP-5690-B: [呟き] やめてくださいよ、あんな奴。 [アダムズに] ええ、あなたがその気なら私は勿論OKです。

スターリング: まぁ素敵。私は車で待ってるわ。

[SCP-5690-Bはアダムズの手を掴み、階段に向かって導き始める。]

スターリング: あ、ちょっと待って。

SCP-5690-B: はい?

スターリング: さっき"特殊な悪魔族"と言ったけれど — サキュバスってことでいいのよね?

SCP-5690-B: [笑い] いいえ、可愛い人。誰しもそう考えますけど、実は違います。

スターリング: だったら、あなたたちは何なのかしら?

SCP-5690-B: インキュバスです。

スターリング: インキュバスって男だけじゃないの?

SCP-5690-B: やっぱりそう思いますか。サキュバスとインキュバスの違いは、受けるか攻めるかだけです。

スターリング: あら。そういう事なら、お二人とも楽しんできてね。

[アダムズの笑顔が薄れる。]

SCP-5690-B: ええ、存分に。


«記録終了»


補遺5690.4

事案ログ — SCP-5690


未解明事象報告


場所: パラダイス / ネバダ州ラスベガス

状態: 解決済

時刻: 1993年6月25日 11:42 PM (現地時間)

攪乱クラス: Dark


事象概要: サイト-666の監視機器はSCP-5690近傍におけるTRE値の急落を検出した。小規模チームが調査に派遣されたが、到着時のTRE値はラスベガスの基準値まで復帰していた。

SCP-5690-Bは特殊なクライアントが訪れていたと主張したが、守秘義務を理由に詳細を開示しなかった。しかしながら、SCP-5690-Bは防犯記録の一部を再生した。

不明: せめて日程変えてくんない?

SCP-5690-B: ダメです。あなたそもそもこんな所に来ていい身分じゃないでしょう、お父様にバレたら私が磔にされるんですよ。

不明: まぁね、でも直ぐ元気に復活できるさ。信用しなよ、俺知ってんだから。

Footnotes
. Covenant; 悪魔実体や天界実体への霊的束縛の役割を果たす契約。
ページリビジョン: 11, 最終更新: 16 Jun 2023 14:05
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