SCP-2338
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翻訳責任者: Yukth Yukth
翻訳年: 2024
著作権者: Rimple Rimple
原題: An Unorthodox Adoption
作成年: 2016
初訳時参照リビジョン: 61
元記事リンク: https://scp-wiki.wikidot.com/scp-2338

本記事には、児童誘拐、複数の児童が死ぬシーンが含まれます。また、詳述はされませんが、ペドフィリア/児童ポルノを軽度に示唆するシーンも含まれます。


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ご承知おきください: 2013年10月23日現在、本報告書の廃止が予定されています。

アイテム番号: SCP-2338

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-2338の全実例をサイト-19 Eブロックの低セキュリティ宿舎に収容してください。SCP-2338実例を非異常の子供のものに模した規則正しいスケジュールで生活させ、幼年人型異常実体向けの財団式標準カリキュラムに準じた教育を施します。要求された玩具やゲームないし付属品を宿舎監督官の裁量で供与してください。サイト在駐の小児科医による各実例への健康診断が2か月に1回以上の頻度で行われるように、宿舎監督官は計画しなければなりません。

説明: SCP-2338は、2010年にネバダ州カーソンシティで回収された、異常性を呈する8〜15歳の児童の集団です。23体のSCP-2338実例全てが手作りの動物のコスチュームを装着しており、これらは未知の方法で身体に接着していると外見的に判断されます。手法が外科的であるか否かを問わず、いずれの実例においても当該のコスチュームを切離する試みは成功しておらず、現時点でこれらを試みることは禁じられています。児童の多くが着用コスチュームの動物に対応する低レベルな異常能力を有しています。

SCP-2338の全実例が鼻・耳・口を欠落しています。それにもかかわらず、対象の嗅覚・聴覚・味覚は支障をきたしていません。コスチュームに設けられた口に適切な食物を押し当てることで実例は栄養分の摂取が可能であり、呼吸も同様の方法で行われていると思われます。実例は全て発話不可能であるため、意思疎通を目的としたASLの教育が施されてきました。

指定番号 コスチュームの説明 補足事項
SCP-2338-1 児童は雄のヤギに扮している。コスチュームの仕立ては良好である。胴部分はコットンウールで覆われた黒色の絹製シャツで構成されており、コットンウールはスプレーで金色に塗装されている。ヤギの頭部を模した黒色の大きな張り子製マスクを装着している。マスクには2本の角が付いており、頭部は下顎を欠いている。コスチュームの袖と裾は黒色であり、足部は張り子製の蹄に置換されている。 血液検査の結果、2010年10月25日に行方不明と報告されたジェイソン・ブロード(9歳)と一致。
SCP-2338-2 児童はカエルに扮している。緑色の衣服を着用しており、指と指の間に布製の水かきが付いた緑色のグローブを装着している。舌を模したピンク色の布切れが目を引く、大きな張り子製のカエル頭を被っている。黒色のクラフト紙をくしゃくしゃにして形成した 'ハエ' が、前述の舌に等間隔で糊付けされている。 血液検査の結果、2010年10月31日に行方不明と報告されたエルミス・クサンソプーロス(11歳)と一致。SCP-2338-2は両生類的性質を僅かに有しており、最大20分まで潜水した状態を維持することが可能。水かきの付いた手袋を原因としてASLを使用することに著しい支障をきたしており、グローブの水かきを切除しようと試みたことを受けてSCP-2338-2は鋭利な物の使用が禁じられている。
SCP-2338-3 児童はイヌに扮している。耳と前肢の付属したダルメシアン斑点模様のワンジーを着用している。ワンジーのフードが深く被せられており、顔の上半分が覆い隠されている。顔の下半分は斑点模様およびにイヌの鼻と口がペイントされていると視認できる。ペイントされた口からはピンク色の舌が飛び出している。 血液検査の結果、2010年11月1日に行方不明と報告されたダミアン・クラウチ(6歳)と一致。SCP-2338-3はモチベーション維持と集中力の問題を呈しており、現在ASD/ADHDとの見立てのうえで検査中となる。
SCP-2338-4 児童はユニコーンに扮している。白色の衣服を着用しており、たてがみが頭から背中に渡って様々な色の布で作られている。両手両足には張り子製の蹄を装着している。張り子製の角が1本、紅梅色のプラスチック製ヘッドバンドで頭に取り付けられている。ずり落ちたヘッドバンドで児童の眼部が覆われている様子である。 血液検査の結果、2010年10月31日に行方不明と報告されたゴールディ・ガス(10歳)と一致。
SCP-2338-5 児童はヘビに扮している。緑色の布製コスチュームは腹部が黄色・橙色であり、首元から足元までを覆うほどに大きなサイズである。コスチュームには手足を通すための穴が開いている。手書きの目と牙が付属した緑色のフードを顔の上半分が覆われるように深く被っている。 血液検査の結果、2010年11月2日に行方不明と報告されたクレタス・ヴァンス(9歳)と一致。SCP-2338-5は重度の失読症である。
SCP-2338-6 児童はロバに扮している。コスチュームは市販品のようであり『くまのプーさんとぼうけん』に登場するカートゥーン・キャラクターのイーヨーと外見的に相似である。コスチューム頭部は顔の上半分を完全に覆うように改造されている。 血液検査の結果、2010年10月31日に行方不明と報告されたマーサ・ギャリー(8歳)と一致。
SCP-2338-7 児童はコスチュームを着用していない。ペイズリー柄の赤色の布で目隠しにより、顔の上半分は覆い隠されている。右手にはジャック・オ・ランタンの形をしたプラスチック製のバケツが把持されている。 SCP-2338-7に合致する行方不明児童は血液検査により発見できていない。SCP-2338-7はコミュニケーションを拒否しており、他の児童と遊ぶ意思を見せない一方で数学の問題には熱心に取り組もうとする。自画像を描くよう求めた際、提出されたSCP-2338-7の自画像には「マイキー、9歳」と表題がなされていた。
SCP-2338-8 児童はトラに扮している。唸る様子の口が描かれたプラスチック製のトラのフルフェイスマスクを装着している。トラ柄の半袖シャツと橙色のズボンを着用している。重量のある肉球付きグローブを両手に嵌めている。グローブは黒色であり、毛皮の一部分がスプレーで橙色に塗装されている。 血液検査の結果、2010年10月31日に行方不明と報告されたサイモン・ブラウン(9歳)と一致。
SCP-2338-9/SCP-2338-10 2名の児童はドラゴンに扮している。コスチュームは非常に仕立て良く作られており、児童2名を繋ぐ布製のトンネルは塗装された張り子製のたくさんの装飾で覆われている。SCP-2338-9はドラゴンの頭内部に位置しており、頭は蝶番による開閉機構が施されている。SCP-2338-10はドラゴンの後背部を形成している。 血液検査の結果、両名は2010年10月31日に行方不明と報告されたサフロン・デイン(12歳)とベネディクト・チェン(12歳)と一致。SCP-2338-10は両腕ないし胴部をコスチュームから露出することができないため、普段はSCP-2338-9を通してメッセージを伝えている。コスチュームの口部を開けたままの状態においてはSCP-2338-9の両腕と胴部が視認できる。現在、SCP-2338-10は足で文字を書けるようになろうと試みている。
SCP-2338-11 児童はクモに扮している。フード付きのジャケットを含め、全身黒色の衣服を着用している。コットンウールが詰められたタイツで構成される複数の腕がジャケットに縫い付けられている。顔を覆うようにフードを深く被っており、フードは複数の大きな動眼で覆われている。 血液検査の結果、2010年11月2日に行方不明と報告されたジェニー・チャイルズ(9歳)と一致。SCP-2338-11は耳が聞こえず、ASDと診断されている。
SCP-2338-12 児童はネコに扮している。布製の尻尾が縫い付けられた黒白のレオタードを着用している。頭部に猫耳のカチューシャとネコを模した目が描かれた黒色の大きなサングラスを装着している。 血液検査の結果、2010年10月31日に行方不明と報告されたアリー・ベクデル(10歳)と一致。
SCP-2338-13 児童はワニに扮している。鱗模様の深緑色のワンジーを着用している。緑色のスクラップブック紙で装飾された段ボール製の大きなワニ頭で顔が覆われている。 血液検査の結果、2010年10月31日に行方不明と報告されたアキニー・アレンゼ(9歳)と一致。
SCP-2338-14 児童はフクロウに扮している。ライムグリーン色の長袖シャツを着用しており、茶色の布製ケープを紫色のマジックテープで両手首に取り付けることで翼が形成されている。背中側のケープおよび胴体前側には色とりどりの羽毛の塊が糊付けされている。半円形を成すように粗雑にカットされた紫色の発泡スチロールマスクで顔の上半分が覆われている。橙色の発泡スチロール製の2つの円形が、眼窩が表現するように取り付けられている。マスク中央部の黄色の下向き三角形はくちばしを表現している。 血液検査の結果、2010年10月31日に行方不明と報告されたキョン・ソンヒ(9歳)と一致。翼を使用したホバリング・滑空が可能であり、平均を凌駕する視力を有する。翼に起因する可動性での問題があるにもかかわらず、SCP-2338-14はASLを駆使している。ホルモン生成を調整するための投薬が必要。
SCP-2338-15 児童はカタツムリに扮している。橙色のパーカーを着用しており、顔の上半分を覆い隠すようにフードを深く被っている。塗装された発泡スチロール製の両目は橙色のパイプ・クリーナーでフードに取り付けられている。殻に見立てて丸められたマットレスが紐で背中に括りつけられている。 血液検査の結果、2010年10月31日に行方不明と報告されたトミー・オドノヴァン(6歳)と一致。
SCP-2338-16 児童はイモムシに扮している。緑色と黒色のストライプ柄の長袖シャツを着用している。赤色のビーニー帽を目深に被っている。目を表現する大きな緑色のフェルト製円形が左右非対称に縫い付けられている。 血液検査の結果、2010年10月31日に行方不明と報告されたジェイミー・ディグナン(7歳)と一致。2013年2月30日、SCP-2338-16のコスチュームが変化し始め、小さなピンク色の布製の翅が展開された。SCP-2338-16は翅で飛翔することはできていない。翅が成長を続けている間においてSCP-2338-16には隔月での実験が予定されている。
SCP-2338-17 児童はテントウムシに扮している。赤色の水玉模様のワンピースと赤色の妖精の翅を着用している。顔を覆う紙皿は黒色に塗装されており、白色で笑顔が描かれている。 血液検査の結果、2010年11月1日に行方不明と報告されたミネルバ・ウェルズ(9歳)と一致。程度が劣るが、SCP-2338-17は翅を使用した飛行が可能。
SCP-2338-18 児童はペンギンに扮している。白色のシャツの上からオーバーサイズの黒色のブレザーを着用している。黄色の布製の三角形でくちばしが表現されており、くちばしは本来あるべき位置からずれた状態で取り付けられることで眼部が覆い隠されている。 血液検査の結果、2010年10月31日に行方不明と報告されたアンソニー・ダルトン(9歳)と一致。
SCP-2338-19 児童はタコに扮している。詰め物のされた3足分の靴下が裾のヘム部分に縫い付けられた青色のシャツを着用している。ニコちゃんマークの柄がプリントされた青色のビーニー帽を顔の上半分を覆うように被っている。 血液検査の結果、2010年10月31日に行方不明と報告されたケイデン・スミス(6歳)と一致。
SCP-2338-20 児童はオオカミに扮している。大きな黒色の毛皮のコートと黒色のグローブを着用している。ラテックス製のオオカミのマスクで顔を覆っている。両手は黒色に塗装されており、手の甲にペイントされた白色の三角形は爪を表現している。 血液検査の結果、2010年10月31日に行方不明と報告されたハイアワサ・タハスワンガロラス(10歳)と一致。
SCP-2338-21 児童はアライグマに扮している。黒色と灰色のストライプ柄をしたオーバーサイズのワンジーを着用しており、耳が縫い付けられている。覗き穴のない黒色のフェルト製ドミノマスクを装着している。灰色と黒色の縞模様で部分的に顔が塗られている。 血液検査の結果、2010年10月31日に行方不明と報告されたロン・ロトー(5歳)と一致。SCP-2338-21は膀胱のコントロールに関する問題を抱えており、医師の助言に基づいたトイレの訓練を受けることとなっている。
SCP-2338-22 児童はカモノハシに扮している。ターコイズブルー色のパーカーとスラックスを着用し、腰部背面に茶色のオーブングローブをゴムバンドで取り付けている。顔の下半分はプラスチック製の大きなくちばしで覆われている。ずり落ちる様子で被ったカーキ色のトリルビー帽で両目が覆われている。 血液検査の結果、2010年11月1日に行方不明と報告されたペリー・ステインズ(7歳)と一致。
SCP-2338-23 児童はプテロダクティルスに扮している。映画『ジュラシック・パーク』シリーズのロゴがプリントされた白色のシャツを着用している。シリアルの梱包箱で作成されたマスクで顔を覆っている。ボール紙の円筒を縦に2つに裂いたものがセロテープでマスクに取り付けられており、口が表現されている。マーキングペンで塗色されて非対称にカットされた段ボール紙製の大きな翼がセロテープで両腕に取り付けられている。 血液検査の結果、2010年10月31日に行方不明と報告されたバルビナ・セロニ(11歳)と一致。SCP-2338-23は翼を使用した持続飛行が可能。翼を折り曲げる際に多大な痛みを伴うなど、コスチュームによる制限を受けてSCP-2338-23は自立移動の点で問題を抱えている。SCP-2338-23用に改良されたASLを用いてコミュニケーションを行う。

収容ログ2338

機動部隊: ξ-12 ("奇妙な黄色")
日付: 2010年11月06日
場所: ネバダ州 カーソンシティ

報告: 10月末日、イーグルバレー近郊において "闇に消えていく" 子供たちについて言及した連続行方不明事件が報告されたことを受けてξ-12が派遣されました。ξ-12による調査の結果、これ以前にも児童誘拐事件に関与していた地元宗教派閥であるGoI-27F5 ("奪われし我らが未来Our Stolen Future") の関与が嫌疑されました。11月5日23時30分、カーディナル・ウェイ██番地に所在する宗派本部の強制捜索がなされました。捜索の結果、地下室で生活していた宗派構成員12名と児童23名が発見されました。構成員は全員が口を欠落しており、宗教派閥による施術の詳細について意思伝達のできない様相を呈していました。キッチンから "ブライアン" 宛のメモ書きが1枚発見されました。

ブライアンへ -
貴方のことを奴らは把握してます。警察か、FBIか、またはそのほかの誰かか。貴方のためにと奴らを撮影しようと試しましたが、おニューのカメラはまだ使えそうにありません。モデルたちを集める余裕がありません。逃げるのみです。何としてでもモデルたちは処分しておくべきでした。
愛を込めて

注記: ブライアンの正体は不明であり、GoI-27F5の構成員として収監されたいずれの人物とも合致しませんでした。現時点で、このメモ書きの差出人と受取人はまだ逃亡中と見做されています。宗教派閥の構成員と同様に、当該の両人物 (PoI-27F5-1と27F5-2) を捜索する職務がMTF-ξ-12に割り当てられています。

インタビューログ 2338-2

日付: 2010年08月11日
インタビュー対象: SCP-2338-11
インタビュー担当: 人型アノマリー部門 アリステア・スミートン次席研究員
前記: 年齢およびコミュニケーションの容易さを理由としてSCP-2338-11がインタビュー対象に選ばれました。SCP-2338-11は非違法的な事由による生来の聾唖者であり、従来のASLの使用が可能であるため、口を欠落しているにもかかわらず効率的なコミュニケーションが可能です。

スミートン博士: こんにちは、ジェニー。僕はアル。今日のご機嫌はどうかな?

SCP-2338-11: 昨日よりずっといいよ。あなたがわたしの新しいお医者さんですか?たくさん検査する?

スミートン博士: 違うよ、ジェニー。君に何が起きたたか聞くために僕はここにいるんだ、それだけだよ。お話しするのはいやかな?

SCP-2338-11が躊躇している。

SCP-2338-11: ノーって言っちゃ、ダメですか?

スミートン博士: もちろんいいんだよ、ジェニー。ゲームでもして、それで君がお話ししたいことを教えてくれないかな?

SCP-2338-11がスミートン博士のゲームボックスからジェンガを選ぶ。

SCP-2338-11: これ大好き!

SCP-2338-11とスミートン博士がジェンガタワーをセットアップし始める。コスチュームに付加された腕を使用してタワーの上にピースを配置しようと試みて、SCP-2338-11がタワーを倒してしまう。

SCP-2338-11: あっ。ごめんなさい。終わりにしなきゃダメですか?

スミートン博士: どうして終わりになるんだい?

SCP-2338-11: お兄ちゃんが言ってたから。セッティング中に倒しちゃったら勝手に負けることになるって、だから終わりにしなきゃいけないんだって。

スミートン博士: なるほどね、でもこのオフィスにそのルールはないんだ。倒してしまいたいなら何度でも倒してしまっていい、そのうえでまだまだゲームはできるんだよ。どうかな?

SCP-2338-11: わかった。わたし、いつまでここにいることになりますか?こんなに長い間おうちを留守にするのは初めてだから。

スミートン博士: ごめんね、おうちに帰れるまでどのくらいかかるかは分からないんだ。願わくばすぐにでも帰せたらいいんだけど。

SCP-2338-11: わかった。うーん。もしあなたがわたしを負かしたら、何があったのか話す気になるかも。

スミートン博士: それは楽しそうな挑戦だね。

以降10分間、両者がジェンガで遊ぶ。スミートン博士が5ターン目に負ける。

スミートン博士: おや、やってしまったなぁ。こりゃあ本当にお手上げだ。

SCP-2338-11: えへへへ。

SCP-2338-11が躊躇している。

SCP-2338-11: 今、話しちゃダメかな?

スミートン博士: 君がしたければお話ししてくれて構わないよ。

SCP-2338-11: したい、かな。怖いことだったけど、わたしたちを治すのに役立ててくれるかもしれない、そうだよね?

スミートン博士: 君たちを理解するための助けになる。もしかしたら君たちを治すということになるかもしれないけれど、何も約束できないことは分かってくれるね?

SCP-2338-11: 大丈夫だよ。うーん。あの人たちはカメラをたくさん持ってた。

スミートン博士: 誰かな?君を誘拐した人たち?

SCP-2338-11: うーん、そうかな、でも誘拐ってわけじゃないんだ。ただコスチュームで手伝ってくれただけなの。

スミートン博士: コスチュームで何の問題があったの?

SCP-2338-11が "自分自身" をジェスチャーをする。

SCP-2338-11: 脱げなくなった。わたし、友達といっしょにトリック・オア・トリートしてて、それで全部が真っ暗になって、目が覚めたらコスチュームがくっついちゃってて。あの人たちは脱がそうと手伝ってくれただけ。それでたくさん写真を撮ってた、わたしは撮られたくなかったけど。おうちに帰りたいって言うと、あの人たちが怒りだして。わたしはクモになったんだから、ママは帰ってきてほしくないぞって言うの。

SCP-2338-11がすすり泣き始め、袖で鼻を拭うような動作をする。

SCP-2338-11: それで、うん、あの人たちに下に連れて行かれたんだ、他の子たちと一緒に。みんなわたしみたいだった!それはびっくりだったよ。それにエルミスのことは学校で知ってたし、それで-

スミートン博士: その手話はどういう意味?誰のこと?

SCP-2338-11が指で文字を書く。

SCP-2338-11: E-R-M-I-S。今はカエルの子だよ。とにかく、うーん、それくらいかな。黄色のヘルメットをかぶった男の人たちがやってきて、わたし、その人たちと話をしようとしたんだけど手話を理解してなくて、それでここにいるんだ。

スミートン博士: ブライアンって呼ばれていた人について知ってるかな?

SCP-2338-11: 知ってるよ。ブライアンは、全部が暗くなってコスチュームも脱げなくなって、その後にわたしを見つけてくれた人だよ。ブライアンがいちばん写真を撮ってた。地下に連れてかれた後は一度もブライアンを見てないや。

スミートン博士: 何のための写真だとみんなは言ってたかな?

SCP-2338-11: うーん。この話はもうやめたいな。次のゲームでもしない?

注記: インタビューは30分ほど継続されましたが重要な情報を得られませんでした。後のインタビューにおいてSCP-2338-11にブライアンの絵を描くよう求めました。絵はPoI-27F5-1の関連ファイル内から確認可能です。

インシデント2013101904
2013年10月19日、サイト-19 E棟には大規模なセキュリティ侵害に見舞われ、死傷者30名・重傷者4名が発生しました。現時点では実行犯たちへの尋問が不可能であるため、その動機は不明です。主要なGoIが関与する可能性について現在調査中となります。

インタビューログ 2338-32
日付: 2013年10月20日
インタビュー対象: 佐藤諒子
インタビュー担当: サイト-19 人型実体収容監督官 ジーモヴィト・ブラゼエフスキー博士
前記: 佐藤女史はSCP-2338実例群の監督官兼指導員として割り当てられていた。インタビューはインシデント2013101904の後、サイト-19のA&E部門7号室で執り行われた。

佐藤女史: こんにちは、ジー。こど、子供たちのことについて聞きたい、そうなのでしょう?

ブラゼエフスキー博士: その通りです。

佐藤女史: 何について、知らなければならないのですか?

ブラゼエフスキー博士: 関係ありそうなことなら何でも、諒子。念のために君の話が必要だ。ただそれだけです。

佐藤女史: えぇ、大丈夫、お話しできます。あの子たちは、あぁと… 朝のことから話しましょうか、それともそれは飛ばしてしまって-

ブラゼエフスキー博士: 朝からというのが適切なスタートに思える。子供たちはどんな様子でした?

佐藤女史: みんなは… そわそわしていました。健康診断が近づいてくると、それはいつものことでしたけれど。お医者さんと一緒にいて落ち着かなかったり不安になったりする子も大勢いましたし、単に宿舎から出かけることにワクワクしている子もいます。私もやれる限りのことはしてますけど、あの子たちはまだ宿舎に閉じ込められてますもの、わかりますよね。

佐藤女史が咳き込み始める。

ブラゼエフスキー博士: 何か持ってこようか、諒子?水はどうです?

佐藤女史: いえ、いえ大丈夫です。ただ… 声が出しにくくて。手話ではどうでしょう?

ブラゼエフスキー博士: なんとかついていきましょう。

佐藤女史はASLとJSLの混合手話に切り替える。

佐藤女史: 私は決めました。クラスの雰囲気から、あの日に予定していた授業は取りやめて、割り算の筆算ではなく、もっとみんなで話し合えるような内容にしようと。ストーンウォールの反乱について紹介し、暴力的な抗議が道徳的に正当化されるか否かについて話し合いをさせました。ジェニー、いえ、SCP-2338-11は、暴力はさらなる暴力を生むだけだという素晴らしい指摘をし、ハイアワサ、SCP-2338-20は、腐敗したシステムの変革には示威的な暴力も必要だと述べました。私は、まるで、事がうまく運んでいるように感じられました、あの子たちは自分のエネルギーを… クラスでの討論にエネルギーを注いでいるようでした。これは素晴らしいことで。すみません、要領を得なくて。手話でお伝えするのが難しくて。そうだ。あの子たちは…

ブラゼエフスキー博士: 諒子、今は子供たちについて説明することはできない。君に供述してもらうのが先です。

佐藤女史: 神様。ああ、神様。[手が震えているために判別不能。]

佐藤女史が深呼吸をして手を打ち鳴らす。ブラゼエフスキー博士が女史の膝に手を添える。

佐藤女史: 11時半頃でした、ちょうどプレートテクトニクスや大陸移動説に私が話題を移そうとしていた時です。火山がどんなにかっこいいか子どもたちが話しているのを目にしたのが先週でしたので、それを取り上げようと思って。火山の模型を作るための材料でいっぱいになった箱を持ち込んで、私のデスクに隠しておいていました。

佐藤女史が僅かに微笑み、ブラゼエフスキー博士の手を握る。女史が大きく息を吸い、顔をしかめて話を続ける。

佐藤女史: けたたましい音がしました、外の廊下でです。3発の銃声でした。バン、バン、バン。子供たちにパニックが起こりました。口があったのなら叫んでいたことでしょう。叫んでしまいたいと、私もそんな気持ちでした。静かでいるよう子供たちに言い聞かせました - どんな状況でも教師の声というものは驚くほどに効果があるものなのですね - それから子供たちを整列させて寝室に向かいました。訓練だと、そう言ったと思います。あの子たちがそれを信じてくれたかはわかりません、パニックボタンを押して警報を鳴らす私の姿を見ていたんですもの。速く移動しようとしました、でもあの子たちをパニックにさせたくなかった。もっと速く移動できたかも-

ブラゼエフスキー博士: 諒子、君はできる限りのことをした、それをこちらも承知している。だから、このことで自分を責めちゃいけない。断じて君のせいではないんです。

佐藤女史: 分かってます、理性では分かっています。ただ、できたかもしれないことを考えずにはいられないんです、ジー。

ブラゼエフスキー博士: 今日、財団は7名の職員を失ったが、その多くが私直属の部下だった。信じてくれ、諒子。君の気持ちが痛いほどに分かる。私たちの仕事というのは、ここにいる多くの者が同じような経験をするものなんだ。

ブラゼエフスキー博士が佐藤女史にティッシュを手渡す。

ブラゼエフスキー博士: 諒子、君がどうしてもと言うのならここで止めてしまうこともできます。

佐藤女史: いえ、大丈夫です。どこまでお話ししましたか?子供たちを寝室に連れて行きました。談話室に辿り着いた時に人数を数えました。22人、22人しかいない。ジェニーがいませんでした。ジェニーは、あの娘は注意散漫です。自分のやっていることに没頭してしまう。それに、それに耳が聞こえない。銃声も聞こえなかったのでしょう。子供たちに言い聞かせました、たしか、部屋まで行くように、私が戻ってくるまで出てこないように言い聞かせました。それから教室まで走りました。みんながいなくなったことにジェニーは気づいたのでしょう。いませんでした。それで遊戯室に向かいました。あの娘は廊下から私たちを探していました、入り口のそばで。背後に男が2人立っていて。1人は銃を持っていました。あの娘を呼ぶことができませんでした。何もできませんでした…

佐藤女史が左手で口を覆い嗚咽をこらえている。右手で書いた指文字で会話を続ける。

佐藤女史: T-H-E-Y S-H-O-T H-E-R

ブラゼエフスキー博士が佐藤女史に水の入ったコップを手渡す。佐藤女史が緩慢とした動作で一口含み、続行可能な程度に落ち着きを取り戻す。

佐藤女史: それで、男たちは… ジェニーの後、私のほうに向かって廊下を進み始めました。私のことを見ていなかったので、1、2秒ほど隠れる時間がありました。私は自分のデスクに隠れようとして、火山の材料でデスクの裏がいっぱいになっていたことを忘れていました。教室に入ってきた瞬間に彼らに見つけられました。逃げようとしましたが、捕まって。子供の居場所を教えろと強要してきました。"逸脱物" でないから協力すれば殺すこともないと言われました。

ブラゼエフスキー博士: それで、君は…?

佐藤女史: そんなまさか。彼らはあの子たちを殺しに来たんです。事態を遅らせれば遅らせるほど、セキュリティの助けが間に合う可能性も高くなることを理解していました。まだ殺されてないセキュリティです。嘘の案内をしていることに察して、私は腹を撃たれて、捜索に向いました。宿舎の方に向かっているのが見えて、それで立ち上がろうとしましたが、痛みで… 耐えられませんでした。だから這って行きました。横向きで体を引きずって。何ができるかも分からないまま、ただ… わかりません、まだ止められると思っていたのか。もしも大声を出していたら、セキュリティがもっと早く来ることができたのかもしれません。もしも…

佐藤女史が顔を擦る。

佐藤女史: わかりません。男たちは私より先に着きました。銃声が4発聞こえました、そして静寂が。続いて3発聞こえて。さらに続いて。私は泣いていたんだと思います、それでもまだ体を引き摺らせている最中でした。談話室に辿り着いたとき、彼らはまだそこにいて、くまなく寝室を調べていました。中にいた子供たちを撃っていました。逃げなさいと子供たちに向かって何とか声を出しました。トミーには聞こえたんでしょう。2338-1。あの子とハイアワサは急いで逃げ出しました。だけど、銃を持った男たちにも聞こえた、おそらくですが。あの子たちも撃たれて。それから男たちはこちらに目を遣って。その時に首を撃たれたに違いありません。

佐藤女史が頚部のギプスに手を当てる。

ブラゼエフスキー博士: その後を覚えている?それはセキュリティが来る前でしたか?

佐藤女史: ほとんど何も、ジー。何も見えなくて、意識が朦朧としていたけど、男が叫んで、それからもう一方の男が地面に倒れる音も聞こえました。銃声が止みました。溺れているような感覚に陥って、空気が粘度を増して、スープのようでした。それで、私は浮かんでいきました。上へ、上へ、上へ… 温かくて、安全で、守られている感覚がありました。その場で死んでしまっても大丈夫だと感じました。

佐藤女史が肩をすくめる。

佐藤女史: それだけです。覚えていることはそれだけ。それであの子たちは?ジー?みんなは… あの子たちの何人が…

ブラゼエフスキー博士: 生き残ったのは、1人です。

佐藤女史: 1人!?

ブラゼエフスキー博士: 諒子、本当に心苦しく思う。君がそれ以上のことを遂げたのは明らかで-

佐藤女史: 誰?

ブラゼエフスキー博士: その手話の意味は?

佐藤女史: どの子?

ブラゼエフスキー博士: 2338-14。

佐藤女史がうなずく。

佐藤女史: スンヒね。スンヒが生きてくれてる。

佐藤女史: わかりました。

[インタビュー担当者はこの時点でインタビュー終了を選択した]

ご承知おきください: 2013年10月23日現在、本報告書の廃止が予定されています。

2338_jellymom.jpg

収容水槽内のSCP- ███

アイテム番号: SCP-███

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-███は当該実体の体サイズに適した水槽内に収容します。SCP-███の水槽外部の空気は絶対湿度0.001kg/kg未満の状態を維持しなければなりません。潮の満ち引きを模倣するために水槽内では一定の水流を維持してください。給餌のために生きた魚とエビを1日2回水槽内に投入してください。水槽内に進入する職員はSCP-███のいかなる部分にも接触しないよう細心の注意を払わなければなりません。

説明: SCP-███は12m長の巨大なブラックシーネットルであり、異常な遊泳能力を有しています。SCP-███は体積当たり0.5%以上の水分を含む物質内を水のように移動することが可能です。SCP-███は人類に敵対的であり、収容チャンバーに進入してきた人間への攻撃を試みます。ガラスを透過することはできないため、水槽内に進入しない限りは脅威的ではありません。SCP-███の触手は激痛や心不全、ひいては措置抜きには致死を引き起こす強力な毒を産生します。

収容ログ SCP-███

1997年1月17日、オーストラリア ウェルステッド近辺で非常に巨大なクラゲを目撃したという複数件の通報を受けて、MTF-ψ-3 ("パドルなし"Without A Paddle) が調査に派遣されました。到着後、先述の通報に合致する数匹のクラゲが湾内の地中を移動する様子が確認されました。民間人4名の負傷を経て、乾燥剤と掘削装置を使用して実例群の内1体を収容することに成功しました。

実例群の内で最大となるSCP-███は他の実例の死に際して多大な苦痛を示し、著しく敵対的となりました。ψ-3は当該個体の予測可能な行動を利用し、乾燥剤で実現した超乾燥エリア内にSCP-███を誘導して効果的に無力化しました。その後、弱体化したSCP-███の周囲に水槽を構築し、当該実体の完全な封じ込めがなされました。

インシデント 2013101904
2013年10月19日、サイト-19 E棟には大規模なセキュリティ侵害に見舞われ、死傷者30名・重傷者4名が発生しました。現時点では実行犯たちへの尋問が不可能であるため、その動機は不明です。主要なGoIが関与する可能性について現在調査中となります。

カメラフィード、サイト-19 収容セル███、2013年10月19日
1100: SCP-███が水槽内で非活性状態を維持している。
1123: SCP-███が水槽上部に向かってゆっくりと動き始める。
1130: 別セクターからの警報が鳴る。SCP-███がその場で回転して素早く動き始める。水槽のガラスを透過しようと試みる。これにより警報が作動するがEブロックで発生した緊急事態のために放置される。SCP-███はガラスを透過することができない。
1131: SCP-███が水槽のガラスに衝突する。ガラスに亀裂が入る。SCP-███が再び衝突する。ガラスが大破する。水が収容チャンバーに溢れる。SCPが円を描くように高速で動き始める。かき混ぜられた水が排水される。
1132: SCP-███が遊泳して上昇する。収容チャンバーの天井を透過していく。
1140: SCP-███が収容チャンバーの天井を透過して戻ってくるとともに収容チャンバーの中央地点に移動する。
1201: 収容チャンバーの排水口が開けられる。溢れた水が排水される。
1205: 複数名の職員がSCP-███の収容チャンバー内に立ち入って会話を交わす。
1234: SCP-███が下方向、職員たちに向かって移動する。職員たちがパニックに陥る。
1235: SCP-███が23体分の身体を床に置き収容チャンバーの中心点に戻る。
1310: ストレッチャーに遺体を乗せた職員が収容チャンバーから退出する。

カメラフィード、サイト-19 Eブロック 低セキュリティ宿舎、2013年10月19日
1130: 武装した男性2名が談話室に進入する。
1131: 両男性が寝室に繋がるドアを開け放ち室内で発砲し始める。
1132: 女性1名が談話室に入り口から入ってくる。床に這いつくばり、大量に出血している。女性が大声で叫ぶ。
1133: 閉じられていたドアから子供2名が女性に向かって飛び出してくる。男性2名が振り返って子供両名を撃ち殺す。一方の男性は寝室のドアを開ける作業に戻り、もう一方の男性は女性に近づいて喉を撃ち抜く。
1134: 談話室に影が射す。長さ数十mの触手が壁を貫通して部屋内を探り出す。男性両名に向かって動く。触手が男性1名に到達して巻きつく。男性が叫ぶ。
1135: もう一方の男性が振り返る。銃を構える。1本の触手が高速で動き、男性の頭部を貫通する。男性が静かに床に倒れこむ。
1136: SCP-███が部屋に進入する。カメラは覆われて何も見えない。
1137: SCPが部屋を去る。男性2名の死体だけが残される。

2013年12月27日付でSCP-2338スロットに割り当てられる報告書草案

アイテム番号: SCP-2338

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-2338-AとSCP-2338-BはSCP-2338-Aの体サイズに適した特注の強化密閉水槽内に収容します。潮の満ち引きを模倣するために水槽内では一定の水流を維持してください。給餌のために生きた魚とエビを1日2回水槽内に投入してください。マウス・ラット・血液サンプル・筆記用具・宿題の運搬のためにSCP-2338-Aの傘の底部から大型のチューブを挿入してください。水槽内に進入する職員はSCP-2338-Aのいかなる部分にも接触しないよう細心の注意を払わなければなりません。

SCP-2338-Bには毎日午前10時 (米国東部標準時) に授業へ出席するよう指示されています。この時間から15分を超過して到着しなかった場合、直ちにSCP-2338-Bの管理官に報告してください。毎月1日と15日にSCP-2338-Bの血液検査を行ってください。

説明: SCP-2338-Aは約13m長の巨大なブラックシーネットルであり、異常な遊泳能力を有しています。SCP-2338-Aは体積当たり0.5%以上の水分を含む物質内を水のように移動することが可能です。SCP-2338-Aは透過する物質に物理的に作用する異常性を示しており、自在に操作することができると思われます。SCP-2338-Aはもはや人類に敵対的ではありませんが、自身やSCP-2338-Bに対する脅威に対しては防衛的に反応します。SCP-2338-Aの触手は激痛や心不全、ひいては措置抜きには致死を引き起こす強力な毒を産生します。

SCP-2338-Bは韓国系の12歳の少女であり、色鮮やかなフクロウのコスチュームを着用した子供に似せて生物学的に改造されています。SCP-2338-Bの身体が適切な栄養を得るためには生き餌が必要であり、健康上の懸念からビタミンのサプリメント・薬剤が供与されています。

現在のSCP-2338-BはSCP-2338-Aの傘内部で生活しています。SCP-2338-AとSCP-2338-Bの両実例が当該事象の恩恵を享受しているようです。SCP-2338-Bはホルモン生産を調整する投薬の必要性がほぼなくなり、SCP-2338-Aは収容違反の試行を止め、概してより大人しくなりました。SCP-2338-BはSCP-2338-Aの刺胞毒の影響を受ける様子を示さず、ASLを通して自身の状況に非常に満足している旨を述べています。SCP-2338-Bは "安全"safe を意味する手話の動作から、外側に向けた両手を開いたまま指を小刻みに動かすように改造した手話でSCP-2338-Aを表現しています。この綴りを尋ねられた際、SCP-2338-Bは E-O-M-I (어미) と指で綴りました。これは韓国語で "保育器" ないし "母" を意味します。

[^C]sator4@scpnet:~$ close all
クローズ中…
sator4@scpnet:~$ exit
終了しますか?トークンが無効化されます。(Y/N): y

Footnotes
. 訳注: American Sign Language、アメリカ手話。
. 訳注: onesie、幼児用の上下一体型の衣服。アメリカの幼児用衣料メーカーGerber Childrenswear社の商標であるOnesiesが一般名称化したもの。
. 訳注: pipe cleaner、パイプの軸を掃除するための、たわみやすい房状の針金からなる掃除道具
. 訳注: Japanese Sign Language、日本手話
. 訳注: the Stonewall riots。1969年にニューヨークのゲイバー『ストーンウォール・イン』でクィア・ピープルと警察との間で発生した衝突を発端とする一連の武力衝突。13名の逮捕者および4名の警察官を含む多数の負傷者が発生した。
. Chrysaora achlyos (ヤナギクラゲ)
. イルカンジ症候群
. 訳注: オーストラリア南西末端
. Chrysaora achlyos (ヤナギクラゲ)
. イルカンジ症候群
. Sを意味する両拳を内側に向けた状態で交差させて、その状態から外側に向けて開くように移動させる。
訳注: "S" を意味するASL / "safe" を意味するASL
ページリビジョン: 5, 最終更新: 27 Dec 2024 23:31
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