クレジット
タイトル: indonootokoの提言II…きっとね。 - 究極殴打代理兵器アルテマウェポン オンブレ・ヌエボ
著者: ©︎indonootoko indonootoko
作成年: 2019
中央情報管理局ならびにプロジェクト運営事務局C I C A P O C Oによる通達
当プロジェクトは我らサメ殴りセンターが完成させるべき最重要プロジェクトとしてSPC-001-JPに指定されます。SPC-001-JPが頓挫する事は、サメ殴りセンターが鮫科存在や様々な政治的圧力に屈した事を意味し、鮫科存在により地球が征服されたことと同義となります。
SPC-169-Jで入手した航空宇宙技術を駆使し、木星第二衛星エウロパにセンター-99を建築します。センター-99はHombre Nuevo完成時に放棄されるまで、Hombre Nuevo製造の重要拠点として厳重に警備されます。
アンダーソン・ロボティクス社(以下AR社と呼称)との技術協力を維持し、Hombre Nuevoを完成させてください。AR社の協力が得られなければ、当プロジェクトの完成は困難を極めます。
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Hombre Nuevo完成時の動作イメージ
プロジェクト推進難度: 群青 ●くろまる
鮫科殴打ケイパビリティ: SPC-001-JPは、鮫科存在の主たる生息地である海洋を完全に征服する手段として有効です。また、鮫信奉者やセンターに敵対的な団体に対して相互確証破壊による抑止をもたらし、サメ殴りセンターが政治的に優位に立つことに貢献します。
AR社の技術商材一例
プロジェクト構成: SPC-001-JPは巨大な殴打代行アンドロイドを複数体製造し、海洋征服を行うプロジェクトです。SPC-001-JPはAR社との協力関係をプロジェクト構成に含みます。AR社はバイオニクス技術・アンドロイド技術において高い技術を持つ民間企業であり、サメ殴りセンターに対し友好的な態度を示す団体です。AR社の技術は後述するHombre Nuevoの製造に組み込まれます。また、AR社は世界オカルト連合などのサメ殴りセンターを取り巻く様々な有力組織に対し外交的パイプを保有しており、AR社との友好関係はサメ殴りセンターに対する政治的圧力の緩和やSPC-001-JPの推進に貢献します。AR社は協力関係を維持する条件として、Hombre Nuevoの完成後にHombre Nuevoを無償で共同利用することを提示しています。
Hombre Nuevo設計草案
SPC-001-JPは巨大殴打代行アンドロイド"Hombre Nuevo"を構成要素に含みます。Hombre NuevoはAR社との共同開発で製造されるオデッセイ級巨大殴打代行アンドロイドです。AR社製のアーティフィシナルインテリジェンス『スポットウィングver.8.0』を搭載し、オートパイロットモードでは自律的に索鮫し殴打します。操縦にはAR現実拡張とモーション検知式を採用しており、直感的で洗練された殴打が可能です。外装甲にチタンとアルミニウムをベースに複数の希土類元素を混合した特殊合金を採用し、外塗装としてAR社製人工皮膚塗料を塗布しています。内部機構にはAR社の機械筋肉をベースに強化内骨格パーツが採用されており、巨体であるHombre Nuevoの高速動作と直立二足歩行を実現しています。Hombre Nuevo内部の外装甲壁面には自動修復ナノペーストが備え付けられており、Hombre Nuevoが損傷を受けた場合に自動で損傷部分を修復します。Hombre Nuevoには殴打アーム内部にFCS制御120mm拳型弾機関砲やギドラ級ニュークリアフィスト弾頭など複数の武装を搭載されています。これらの武装は鮫科存在への殴打手段として運用できる他に、鮫信奉者や敵対的な団体への相互確証破壊として作用し、敵対的存在によるサメ殴りセンター襲撃を抑止します。Hombre Nuevoの動力源には勇魚鮫征拳 沖逆叉神威にて創り出された小規模の恒星を利用します。Hombre Nuevoが万が一破壊された、或いは自爆機能を利用した場合、この恒星が露出するなどして周囲に超高温や放射能汚染をもたらします。これは敵対的団体に対してHombre Nuevoへの攻撃を抑止する働きとして作用します。
SPC-001-JPは地球外基地センター-99をプロジェクト構成要素に含みます。センター-99は木星第二衛星エウロパにHombre Nuevoの製造を目的に建造されました。センター-99への人員物資の輸送にはGpエクスプレス・ロジスティクス株式会社(以下、GpEL社と呼称。)への配送依頼、またはSPC-169-Jにて培われた航空宇宙技術を転用して行われます。センター-99にはHombre Nuevo製造セクターの他に、技術エージェント居住エリアや娯楽目的の鮫殴打スペースが併設されており、技術エージェントが長期滞在できるよう設計されています。Hombre Nuevoが完成した際、Hombre Nuevoの動力源のために、Dクラス殴打エージェントがエウロパに存在する海水を利用した勇魚鮫征拳 沖逆叉神威を発動するため、センター-99は放棄されます。
プロジェクト遂行に関する懸念事項: Hombre Nuevoの製造に関する情報は、その大規模な計画故に僅かながら複数の団体に漏洩してしまっています。その内いずれかの団体は、サメ殴りセンターに対し何らかのアクションを起こしており、サメ殴りセンターの活動を阻害、または促進させる結果に至っています。プロジェクト運営事務局の殴打管理エージェント各位は、これらの団体と活動を把握し、サメ殴りセンターが受けている政治的圧力と支援を正しく理解したうえでSPC-001-JPを推進することが望まれます。
AR社
AR社はサメ殴りセンターに対して友好的な企業です。高い技術力と幅広い顧客情報は、技術的にも外交的にもサメ殴りセンターに貢献しています。AR社がHombre Nuevo製造に協力的である理由については明らかになっていませんが、AR社はSCP財団と敵対関係にあることが解っており、しばしば攻撃的な接触を行っています。中央情報局ではAR社がSCP財団への攻撃手段としてHombre Nuevo製造を行っていると推測しています。
ウィルソン・ワイルドライフ・ソリューションズ
ウィルソン・ワイルドライフ・ソリューションズ(以下、WWSと呼称。)はサメ殴りセンターに対して敵対的な鮫信奉者グループです。WWSはサメ殴りセンターを動物虐待団体として批判しており、彼らの発するプロパガンダは世界中に広がりつつあります。中央情報局はWWS代表のティム・ウィルソンに対し"果たし状"を送付していますが、ティム・ウィルソンはこれに応じていません。
マナによる慈善財団
マナによる慈善財団(以下、MCFと呼称。)はサメ殴りセンターに対し敵対的な鮫信奉者グループです。WWSによるプロパガンダに義憤を触発され、MCFにとって専門外であるはずの野生動物保護を、わざわざサメ殴りセンターに求めています。また、国連に正式に認知される法人であるMCFは、国連のいくつかのブラックボックスを通じて世界オカルト連合へ、サメ殴りセンターに関するネガティブな情報を報告しています。MCFの活動はサメ殴りセンターへ邪魔な存在が送り込まれる要因となっており、MCFは最も邪悪な鮫信奉者グループの1つとなっています。
世界オカルト連合
世界オカルト連合はサメ殴りセンターに対し懐疑的な態度を示す国際組織です。Hombre Nuevo製造についての情報を掴んでいると思われ、複数回に渡ってサメ殴りセンターに対し、査察の受け入れを要求しています。現在、AR社の仲介により敵対状態は回避されていますが、今後敵対的な関係に至る可能性は高いと推測されます。
東弊重工社
東弊重工社はサメ殴りセンターに対し敵対的な鮫信奉者グループです。Hombre Nuevoに関する情報を掴んでいると思われ、Hombre Nuevoに使用されている技術が、東弊重工社の技術"TH-G"を盗用していると無実無根の主張をしています。東弊重工社はセンター施設などに爆発物や暴走したバトルマシーンを送付するなど陰湿な方法でサメ殴りセンターの活動を妨害しています。
恋昏崎新聞社
恋昏崎新聞社はサメ殴りセンターに対しやや敵対的な鮫信奉者グループです。Hombre Nuevoに関する情報を掴んでいると思われ、サメ殴りセンターは陰湿な脅しによる取材要請を受けています。ただし、恋昏崎新聞社はSCP財団と激しく敵対していることが解っており、今後の接触方法によっては有効に利用できる可能性があります。恋昏崎新聞社が行う報道という陰湿な行動は、我々の精神を逆撫でする卑劣な行為であり、我々が彼らの取材に応じることは決してありません。
壊れた神の教会
壊れた神の教会はサメ殴りセンターに対し勘違いした態度をとる組織です。Hombre Nuevoを彼らが信仰する神の一柱であるとして金銭的な援助を行う反面、Hombre Nuevoの所有権を主張し返還を要求しています。Hombre Nuevoを礼賛する一派も存在し、彼らがHombre Nuevoの存在や情報を布教の名のもとに漏洩させていると推測されています。現在、AR社の仲介により、壊れた神の教会の中でも大規模な宗派であるマクスウェリズム教会に対し、問題解決への協力を要請していますが返答はありません。
サメ蹴りセンター
サメ蹴りセンターはサメ殴りセンターの姉妹団体であり、土星第二衛星エンケラドゥスに居住する異星人の同志たちによる鮫科存在排撃集団です。優れた航空宇宙技術を持つ彼らは、同じ志を持つ我々の宇宙空間での活動を強力にバックアップしています。エウロパでのセンター-99建設にも彼らの援助がありましたが、Hombre Nuevoのメインウェポンを殴打ではなく蹴打にすることを要求しているなど、やや面倒な存在になりつつあります。
マーシャル・カーター&ダーク社
マーシャル・カーター&ダーク社(以下、MC&D社と呼称。)はサメ殴りセンターに対し友好的な企業です。サメ殴りセンターに対し、Hombre NuevoにMC&D社の広告を掲載する代わりに、多額の金銭援助を行っています。MC&D社との取引は、AR社による紹介を経て実現しました。MC&D社による資金バックアップはSPC-001-JP推進の足しになっており、表面上は友好的な企業ではありますが、殴打エージェントの中には"金に物を言わせる"MC&D社にネガティブな感情を抱く者も存在し、水面下の末端のエージェント同士の仲は険悪なものになっています。
GpEL社
GpEL社はサメ殴りセンターに対し友好的な企業です。GpEL社は宇宙空間での運搬を可能とする物流業者で有り、MC&D社の紹介により取引が成立しました。サメ殴りセンターは、主にセンター-99への物資運搬をGpEL社へ委託しており、今後は別のプロジェクトにおいてもGpEL社と取引を行う事が検討されています。ただし、GpEL社は世界オカルト連合と紛争状態にあり、GpEL社との取引は世界オカルト連合を刺激する可能性があるため、取引は秘密裏に行うべきです。
Shark Crash Pufferfish財団(SCP財団)
SCP財団はサメ殴りセンターに対し中立的な組織です。サメ殴りセンターの活動が様々な団体に認知されているにも関わらず、多くの民間人には一切知られていない件について、SCP財団の関与が確認されています。動機や隠蔽技術のほとんどは謎に包まれており、サメ殴りセンターはSCP財団に関する情報をほとんど持ち合わせていません。また、エウロパ周辺を航行するSCP財団の宇宙偵察機が確認されており、SCP財団はHombre Nuevoに関する具体的な情報を掴んでいると推測されています。SPC-489-JPで報告された通り、SCP財団は底知れぬ技術力や規模を所持していると推測されています。SCP財団との敵対は極力回避すr
あーもう。長い長い長い長い長い。
やぁ、ごきげんよう。どうだね?我々を取り巻く世間の情勢は?めちゃくちゃ面倒くせぇだろ?そうなんだ、あまりに面倒くさい。
そもそもサメ殴りセンターとは何か。"気に入らない軟骨野郎をぶっ飛ばす"ただそれだけの組織だったはずだ。それがどうだね?今では"気に入らないヤツ"がこんなにも増えて…….。
彼らは鮫科存在ではない。いくら鮫信奉者とはいえ、政治的な選択を誤り軽率に殴打すれば我々の立場は危うくなるだろう。でも我々は本質を忘れてはならない。『気に入らない軟骨野郎をぶっ飛ばしたい。』『逆らうヤツ全てに鉄拳制裁を食らわせたい。』『我々の行動に異を唱えるなら鼻をぶっ潰してやりたい。』本来そうあるべきなんだ。それこそがサメ殴りセンターにあるべき思想、理念、心得、本質、神髄、規範なんだ。
それらの実現にはHombre Nuevoが必要だ。ムカつく鮫科存在もウザったい鮫信奉者共も、有無を言わさずぶちのめす。そんな絶対的な力がHombre Nuevoだ。長々と君には情勢報告を読んでもらったがね?こんなものはハッキリ言って読む必要ないよ。全部Hombre Nuevoで殴って、殴って、殴って!それで解決だ。まだ左腕しか完成してないけどそんな理想の世界までお互い頑張っていこう。
索鮫、殴打、粉砕。 殴打、殴打、殴打。
ドナルド・ファーマー プロジェクト運営事務局局長