2012

2012年12月30日(日)
異国のお菓子の味をとても近くに感じた
こんなに便利になった現代にコミュニケーションがブレイクダウンするとはなにごとか、と思いました。

2012年12月29日(土)
名作のカゲに芋の煮っ転がしあり
シリーズ全48作すべてが面白いと思う「男はつらいよ」。その成功のカゲには下町そのものの人情あふれるスタッフの交流が。

2012年12月24日(月)
イブの夜にメトロン星人を思い出した
人類はお互いを信頼して平和な世界をつくることができるのでしょうか。

2012年12月11日(火)
35歳になるまでは目をつぶってね
いまの若者たちは自分の人生をすっかりシミュレーションしたあげくに、やる気を失うということらしい。

2012年12月5日(水)
百年後に誰かが開けちゃうかも
このブログの文字はいったいいつまで保存されるんでしょう。百年後に残った紅茶のカンみたいに誰かが開けちゃったらどうなるの?

2012年12月3日(月)
クリングゾルの最後の夏
読んだことはないけれど、なぜか惹かれるこの小説。東洋的な価値観も通して、没落するヨーロッパを見つめる。

2012年12月1日(土)
誰かと一緒にいる時間
ニコニコ動画での党首討論。好調なデイズニーランド。どちらもその売りは「誰かと共有する時間」なのだった。

2012年11月26日(月)
ちっちゃいけど逞しいね
どの政党を選ぶべきなのかもうわかりませんね。足下には小さな野菊がじーっと咲いてましたよ。

2012年11月26日(月)
不老長寿のアイランド
産業化の進んだ社会では寿命は短くなるばかり。自然にまかせて友達と楽しく。そういう生活がいいんだね。

2012年11月25日(日)
完全なる配送網でDVDが届いた
こんなに正確で素晴らしい配送網を完成させた日本という国。それがどうして「幸せの国」にならないのだろうか。

2012年10月15日(月)
幸せである確率
エントロピー理論によれば、幸せであるパターンよりも、幸せでないパターンのほうが多く存在する。確率的にですよ。だったら考え方を買えなくちゃね。

2012年9月30日(日)
嵐のシンポジウム
社会起業家の活動を考えるトークショー、開催されました。グリーンさんの話を聞いていると、日本の大企業家、松下幸之助を思い出す。

2012年9月10日(月)
ある勝算
コッポラ監督には「地獄の黙示録」を成功させるため、ある「勝算」があった。その勝算とは原作の「闇の奥」だ。この本の奥は深く暗い。

2012年8月24日(土)
闇の奥
映画「ゴッド・ファーザー」のドン・コルレオーネ。彼の表情はなぜあんなに怖いのか。それは撮影監督、ゴードン・ウィリスが狙った撮影効果だったのです。

2012年8月9日(木)
芸は身を助ける その2
「そろばん」と馬鹿にするなかれ。加賀藩に仕えた猪山家は「そろばん」という家業によって、明治の動乱期を見事にサバイバルすることができたのだ。

2012年8月5日(日)
芸は身を助ける
学術論文から生まれた映画。だからそこには、実際に江戸〜明治を生きた家族の智慧と結束が、リアリティ溢れるストーリーとして蘇る。

2012年6月24日(日)
火曜日が楽しみ
名作映画のストーリーを水源として、また新しい作品が生まれる。映画やテレビの業界が豊かになれは、それはいいことではないだろうか。

2012年6月10日(日)
初恋の来た道
おばあちゃんとなったデイ。彼女の心の中には18歳だったときのままの初々しい愛情が溢れている。僕たちだって頭の中に高校生の自分がいる。

2012年6月9日(土)
ラベンダーの香り
僕たちの人生はひとつきり。でもそれは無限の可能性の中から選び出されたたったひとつの奇跡なのではないでしょうか。

2012年4月19日(木)
ニワトリの日
ビートルズが作った神話の数々。その中でも、このニワトリのエピソードが好きです。1967年の4月19日のこと。

2012年4月7日(土)
職務に忠実
テレビ番組にとって「音」というものはとても大事。それを録音したり整えたりする「音声さん」の仕事はとても大変。

2012年4月3日(火)
ADからスタート
ディレクターをめざす若者よ。ADからのスタートは大変なんですが、それを耐え抜いた人だけに未来があるのだよ。

2012年3月15日(木)
映像の外にあるもの
カメラマンの視線が静かだから映像の外にあるものが見える。取材の姿勢が静かだから言葉の外にあるものが聞こえる。

2012年3月1日(木)
騙される人
映画「スティング」は、気持ちよく騙してくれる映画なんですよね。登場人物よりも観客が騙されるって。

2012年2月21日(火)
我思う、ゆえに我あり
永世棋聖を破るような将棋コンピュータが登場。彼らの頭の中に「心」や「感情」が生まれる可能性はあるのだろうか?

2012年2月20日(月)
収入のため働く
漱石先生の講演のつづきです。要するに「職業」というものは自分の人生のためのものなのだから、だまって働きなさいよ。これって漱石先生の本心なのでしょうか?

2012年2月19日(日)
職業か道楽か
夏目漱石先生も、大学教授時代に「学生の就活」について考えたという。人生における「職業」の意味とは?

2012年1月16日(月)
智名無く勇功無し
本当の社長というのは「いるのかいないのかどうでもいい」というような、静かな人のことなんです。

2012年1月9日(月)
降りられないゲーム
人生はやめられない「生存競争」の連続なのか?そう考えると暗くなりますよね。

2012年1月8日(日)
スター・チャイルド
今日1月8日は、僕たちのスター・チャイルド、スティーブン・ホーキング博士のお誕生日なのです。

2012年1月6日(金)
天使の夢
チャップリンは、自分の幼少期の人生に魔法をかけてしまった。貧困と苦悩の日々を幸せのエンディングに変えた。

2012年1月5日(木)
言いたいことは明日言え
自説をまげず、相手を論駁する。議論好きもいいけれど、友達をなくさないように気をつけましょう。

2012年1月4日(水)
最初の一日
今日という一日は、あなたの残りの人生の最初の一日。だけどその一日がどんな一日になるかは誰も知らない。

2012年1月2日(月)
苦悩する天才
喜劇王チャップリン。順風満帆でハリウッドの大スターへの道を上りつづける。しかし実は、アイデアとの苦難の闘い。

2012年1月1日(日)
富にいたる道
フランクリンが生涯で25年間も発行をつづけたカレンダー。その名も「貧しいリチャードの暦」。その格言には、富につながるとても大事な教えがならんでいるのだけれども。

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レイチェル・リンド

宝石のようなカップ / 小伝馬町のカフェ華月で レイチェル・リンドというおばさんのことを覚えていますか? 「赤毛のアン」に登場する、わりと重要なキャラクターですよね。アンが住むグリーンゲーブルスから丘を下っていったあたりに住んでいました。だから、アンの養父母である、マリラやマシューが街へ向かう時には、どうしてもこのレイチェル・リンドさんの家の前を通ることになります。 家事全般を完ぺきにこなす主婦であり、人の行動倫理を極める教育者でもある。こういう人だから、マリラのアンに対する教育方針にもなにかと口を出す。悪い人ではないんだけど、真面目過ぎてちょっと困った人です。 彼女は、自分の家の周囲で何か変わったことがあると、それが何なのかが理解できるまで、徹底的に調べないと気がすみません。マシューがちょっと正装して通っただけで落ち着かなくなってしまう。 「ああ、これで私の一日は台無しだわ」 いったい何があったのだろうと、行き先をあれこれ詮索しないではいられません。家事も、なにも手につかなくなってしまう。 カナダの田舎アボンリーに住むレイチェル・リンドですが、SNSに時間を費やす僕たちによく似てませんか。 誰がいま何をやっているのか、どこへ行っているのか、何をつぶやいているのか。仕事をしているのか、休暇をとっているのか、誰と食事しているのか、タイムラインをチェックせずにはいられない。 まわりが何をやっているのかいつも気になる。 でもそのくせまわりと同じ事はやりたくない。 みんなそういうものですよね僕たち人間って。

クリングゾルの最後の夏

ヘルマン・ヘッセは、生涯の旺盛な読書を通じて、中国、日本などの東洋思想に惹かれていた。実際に南アジア方面への旅行を通じて著した「インドから」という本もありますし「シッダールダ」という本も書いています。 「クリングゾルの最後の夏」(☆1)という小説は、四十二歳で生涯を閉じようとする一人の画家を主人公にヨーロッパの没落を扱った異色の小編だそうです。読んでみたいけど、なかなか入手できないです。この小説に出てくる主人公たちは、お互いを「杜甫」「李太白」などと呼び合う。彼らの会話は、まるで禅問答。

帝国ホテルについて知ったかぶり

スェーデンで大学教員をされている我が同輩H氏は、フェースブックでほんとに面白いことをつぶやく。彼のお話には、いつもいろいろと考えさせられる。このたび彼は、アマゾンのKindle版で 「ゴッホ-崩れ去った修道院と太陽と讃歌」 という立派な、デジタル本を出版したという。その手際の良さと行動力に感服するわけだが、それより面白かったのは、彼の感想。 キンドル版への登録はそれほど大変ではなく、本ができていれば30分もかからず登録できるという。そして彼はいまのこういうデジタル的な作業と、昔の作業をくらべて振り返る。彼が会社にはいった当時(それは僕がはいったころと一緒だ)は、学会発表の原稿は原稿用紙に手書き、会社の大部屋でチェリーかなんかをスパスパ吸いながら手書きで書いていたって。