skip to main | skip to sidebar
ラベル IGDA.jp の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル IGDA.jp の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2024年1月5日金曜日

Global Game Jam 2024 プレビュー: オフィスで,学校で,民家で,病院でゲーム開発

あけましておめでとうございます.
2024年1月の「令和6年能登半島地震」で被災された方々にお見舞い申し上げます.北陸地域は個人ゲーム開発に縁がある地域で,国内でもいちはやくゲームジャムを開催した石川県のGlobal Game Jam 2010 JAIST(北陸先端科学技術大学院大学)会場や,富山県魚津市の「UOZUゲームジャム」「デジタルからくり装置作りワークショップ」,名物にちなんだ『カニノケンカ』eスポーツイベントで知られる富山県射水市の「ToyamaGamersDay」と,ゲーム関係者がいくつもの足跡を残しており,無事を祈っています.
本記事では,1月末のGlobal Game Jam2024を展望します. 

2022年5月1日日曜日

GDC22アカデミックレビュー: ゲーム開発者の過去と未来

アカデミック・ブログ主筆の山根です.
毎年サンフランシスコで開催されるGDC(Game Developer Conference)は,世界最大のゲーム開発者のカンファレンスです.あまりにも大規模なのでどのセッションが「当たり」だったのか1社だけではカバーできず,企業を超えた情報交換も生まれています.IGDA日本が開催してきた現地でのパーティーや国内でのGDC報告会もそうした情報交換の場ですが,今年もコロナのために開催できません.そこで本稿では,情報交換をしていないやや特殊な視点から,「他ではできない体験」という観点から私的なふりかえりをおこないたいと思います.

今年のGDC22は,3月にサンフランシスコ現地開催とオンラインでのバーチャル開催とのハイブリッド形式で開催されました.数百件のセッションの中でも話題を集めたものは,公式ウェブサイトで紹介されています(Part1, Part2).また日本国内でもツイートまとめが作られたり,今年は過去のGDC参加者が新たなメタバース系に注目したGDC報告会も開催されました.本稿ではこれらの範囲をすべてカバーすることはできないので,国際学会でもIT系カンファレンスでもない,GDCならではの発表という観点から2つのセッションを選んでみます.

2020年12月22日火曜日

書評『ゲームエンジンアーキテクチャ 第3版』

幹事の山根がIGDA日本のウェブサイトに「書評『ゲームエンジンアーキテクチャ 第3版』: 待望の日本語訳がひらく次世代ゲーム開発」を掲載しました.ベテラン開発者が実務家教員として大学で教えることで作られた本書は,実務家教員の役割と意義がわかる一冊です.

2019年6月7日金曜日

DiGRA2019 in 京都 勝手にプレビュー(前編)

DiGRAが再び日本で開催

DiGRA(Digital GamesResearch Association)の世界大会「DiGRA2019」が今年2019年8月に京都で開催される.
「今回はDiGRAの日本語ニュースが少ないなあ」と思われる方も多いかもしれない.たしかに初めてDiGRA世界大会が日本で開催された前回の2007年には日本語ウェブサイトをつくったり、非会員にも日本語ニュースレターを配ったり、CEDECと同時開催にして基調講演をCEDEC受講者特別価格で提供したりした.これは多くの国内関係者の尽力によって可能になった.

2019年2月18日月曜日

2019年プレビュー前編: ゲーム開発者教育とゲーム学の歩み

ゲーム開発者教育の20年

本記事はGDC19, FDG19から見える2019年のゲームのアカデミックシーンを展望する予定だったが、2019年に起こる試みの新しさを理解するには、まず背景となるゲーム開発者教育が大学そして大学院で高度化してきたこれまでの動向を知っておく必要がある.そこでまず前編として、これまでの過去のゲーム教育の歩みをふりかえってみたい.

2015年2月19日木曜日

GDC15 アカデミック・プレビュー

世界最大のゲーム開発者の国際会議,GDC(Game Developers Conference)が今年は3月第1週に開催される. 我々IGDA日本も告知協力を行っており,さらに本記事ではアカデミック関係(教育・研究)の観点からプログラムを紹介したい.

産学交流の場として

GDCはゲーム産業における産学連携の場として重要な役割を果たしてきた.特にGDC2002で開かれた「IGDA Academic Summit」はその後のIGDAカリキュラムフレームワークやEducation SIGの立ち上げだけでなく,IGDA日本の立ち上げに大きな影響を与えている(新清士「ゲーム産業と学術研究機関の関係」参照).
その後,ヨーロッパ発祥のDiGRA世界大会, 小規模会場での開催にこだわるGDCSE(のちのFDG),あるいは人工知能のAIIDESIGGRAPHのように分科会から発展した専門性の高い国際会議など,特色ある 学術会議の種類も増えてきた.GDCはそれらの国際学会のように専門家が最先端の発表を競う場ではないが,その一方で,それらの専門分野ごとの集まりでは出会えない業界を越えた交流の場所としてGDCは機能している.


2012年4月22日日曜日

GGJ12をふりかえって: グローバル化するゲームジャムの今後

1月末に開催されたGlobal Game Jam 2012から3ヶ月が経とうとしている. その間に本ブログでは基調講演の解説などを行なってきたが,いよいよGlobal Game Jam 2012についてまとめを試み,今後の参加のための課題をまとめてみたい.

過去最大のゲームジャムのインパクト

2012年2月17日金曜日

GGJ12 アカデミックレビュー (前編)

世界同時多発ゲーム開発

先月に速報でお伝えしたとおり,IGDAが開催するGlobal Game Jam(GGJ12)が今年も1月末に開催された.週末の48時間で開発された無数のゲームが公開されている.
日本でも以下の各会場でゲーム開発が進められ,その様子が公開されている.
さらに2月から3月にかけて世界各地でプレイテストやデモパーティーが開催されており,Twitterで#GGJ12を検索すると世界各地の盛り上がりに触れることができる.
本記事では,こうした個別の作品について評価する前に,まず今回のGGJの特徴や急速に普及した背景について考えてみたい.

2012年1月10日火曜日

Global Game Jamの登場と注目を受ける背景

2011年に東京工科大学で開催された「GGJ東京」で、スタートに合わせて、新清士が、基調講演「国内外のゲーム産業と教育事例」をさせていただいています(USTREAMアーカイブ)。その講演要旨は文部科学省の報告書に収録されています。以下にその全文を転載しておきます。

なぜ、Global Game Jamが注目すべき重要なイベントなのか、どういう背景から登場することになったのかを紹介している内容です。なぜ、インディゲームはこの10年で台頭してくるようになったのか、GGJに近いコンセプトへと発展することになったカーネギーメロン大学のプロジェクトなどを紹介させていただいています。
長文ではありますが、ご参照いただければ幸いです。

----------------------------------------

■文部科学省ポータルサイトの 東京工科大学グループ成果報告「平成22年度 産学連携による実践型人材育成事業−専門人材教育推進プログラム−」 報告書「ゲーム産業における実践的OJT/OFF-JT 体感型教育プログラム」より

4.2 国内外のゲーム産業と教育事例
− GGJ2011 東京サイト 基調講演主旨 −


IGDA 日本支部 新 清士

今回開催される Global Game Jam2011 に、日本から150名もの参加があるということは、今後世界のゲーム史を見てみても、極めて重要な出来事として記憶される可能性が高い。
というのも、今年はゲーム産業、ゲーム開発において、大きなパラダイム・シフトがまさに起きつつある時期だからである。パラダイムとは「世界をどのように見るか」、パラダイム・シフトとは「世界の見方、とらえ方が変わる」ということである。パラダイム・シフトが起きているときは、それに巻き込まれている人は、パラダイム・シフトが起きていること自体自覚することが極めて難しい。

ゲーム産業に関しては、パラダイム・シフトは常に、新たなコンソールマシンの開発と、そのハードウェアの特徴を活かしたゲームタイトルによってもたらされた、いわば「企業側からの提案」として起こってきた。このパラダイム・シフトに関与するには、企業側にいなければ関与することはできない。しかし、Global Game Jamは、自分さえ望めば誰でもこのパラダイム・シフトに関与できるという、これまでに無かったイベントである。

Global Game Jamの重要度は、現状のゲーム開発をとりまく様々な問題や危機意識を共有する、特に現場のクリエイターから認知が広がってきており、これはユーザの不満とも合致する。企業ではなく、ゲームに実際に触れる側に充満したムードが、一気にシンクロクロニシティをよび、一気に勢いづくタイミングなのである。

といっても、Global Game Jamで、コンソール機の開発が行われるわけではない。参加者はいつも手慣れたツールや開発環境を使い、主にPC上で動作するゲームを作る。出来上がったゲームは専用のwebサイトにアップロードし、ユーザがこれをダウンロードしてプレイするというイベントである。しかも、これが直接ビジネスになるわけではない。

にも関わらず、なぜこの世界同時多発イベントがこれだけ注目すべき存在なのだろうか。これを理解するには、ここ10年ほどのゲーム開発をめぐる動向を俯瞰する必要がある。

2011年11月11日金曜日

ゲーム教育の大学間競争 (下)

前回の記事では,北米の大学および大学院での高度なゲーム教育プログラムが増えていることを紹介した.今回の後編では,各地の大学の取り組みと日本からの参加について解説する.

2011年10月10日月曜日

ゲーム教育の大学間競争 (上)

本ブログではこれまで「ゲーム研究の教科書」(2009年9月)「大学のゲーム講義をダウンロード 」(2010年1月)をはじめとする国内外の大学でのゲーム教育を紹介してきた.
日本国内でも,東京工科大,東京工芸大,神奈川工科大,大阪電気通信大,立命館大学などが単発の講義にとどまらない体系的な教育に着手しているし,多くの専門学校が4年制のカリキュラムを設置して高度な教育に取り組んでいる.しかし,どの学校がどれだけすぐれた教育を行なっているのかは分からない.世界各地の大学でどれだけのゲーム専攻が新設され,世界の学生はどのようにして進学先を選んでいるのだろうか.

2011年2月21日月曜日

Global Game Jam 2011 を振りかえる

1月末に開かれた Global Game Jam 2011 は史上最大の開発イベントとなった.週末の間に世界中で数千人の参加者が各会場で開発チームを結成し、与えられたテーマに基づいたゲーム制作に取り組み,1500作品が公開された。
各会場によって運営ポリシーは柔軟に設定できるが,IGDA日本では昨年から世界的なゲーム開発拠点の様子を紹介するなどして,学生と社会人とがコラボレーションできるような会場運営を支援した.またUstream中継などでコンピュータの経験がない人でも独自のスキルで参加できることもアピールした.その結果,日本国内の3ヶ所で即席の混成チームによる濃密な開発の場を出現させることができた.
以下では、期間中からの記事をまとめて紹介する.さらに(読み通すには分量が長くなるが)これから開催される報告会や,今年の新動向についても述べたい.

Global Game Jam 2011 報告会のお知らせ (2/25, 3/1, 3/9, 3/10)

IGDAとACMが1月末に開催したGlobal Game Jam 2011は、過去最大のゲーム開発イベントになりました。IGDA日本および同アカデミックSIGでもこのGlobal Game Jamの開催を推進してきましたが、国内でも過去最大規模のGGJとなりました。特に今年はプロ・セミプロの開発者がGGJ会場の全日程に参加したことで,これまでの学校教育や社内研修の枠を越えた新たな学びの場を実現できました.東京・札幌・福岡の会場運営者,参加者,そして支援していただいたサポーターのみなさまにお礼申し上げます.

以下に、東京会場を開設した東京工科大学と日本工学院のグループによるGGJ成果報告会のお知らせを転載します.今回は,先進校の取り組みを全国に広げるという文部科学省事業の趣旨にそって,札幌,東京,大阪,福岡と全国の大都市で報告会が開催されます.教育関係の方もゲーム開発に興味のある方も、ぜひ最寄りの会場にお越しください.

2011年1月30日日曜日

Global Game Jam 最終日: 濃密な体験

本ブログで昨年1月より紹介してきた Global Game Jam 2011が現在世界各地で開催中である.開催までに各地で予想を越える参加者が集まった.24時間経過時点で福岡の九州大学会場が79人,八王子の東京工科大学会場が75人,札幌の北海道大学が34人と各会場に多くのゲーム開発のプロ、アマ、そして志願者が集まった.

2011年1月26日水曜日

Global Game Jam 2011 直前情報

世界規模の同時多発ゲーム開発イベント,Global Game Jamがいよいよ今週末に迫っている.IGDA日本でも国内の各会場と協力して準備を進めており,その経過はすでにIGDA日本の専門部会やTwitter, Ustreamでも伝えられているが,ここではそれらの最新情報を整理するとともに,参加者の準備および非参加者への情報配信の両面から直前情報を紹介したい.

2011年1月5日水曜日

IGDA Education Connect: IGDAの2011年の新たな取り組み

アメリカのIGDA本部では,2010年から新体制になり,これまでの組織の見直しを行っている.アカデミック分野でも,これまでボランティア主体でやっていたプロジェクトが職員が担当する公式なプロジェクトになるといった変化が起きている.
この変化は,これまで基本的に開発者個人を支援する団体だったIGDAが,公共教育における社会的な役割を求められていることも意味する. 以下,本記事では2011年に新たに告知されたIGDAの取り組みについて紹介したい.

2010年12月30日木曜日

Global Game Jam 2011 日本語情報・新会場・新部門

IGDAが1月末に開催する Global Game Jam 2011 まであと1ヶ月を切った.本記事の執筆時点ですでに41ヶ国の141会場の参加が発表されており,史上最大の世界同時開発イベントになることは間違いないだろう.本記事では,新たに追加された日本語訳・新会場・新部門の最新情報をお知らせする.

2010年11月20日土曜日

Global Game Jam 2011の参加者および会場を引き続き募集中 (プレスリリース日本語訳)

以下はGlobal Game Jam(グローバルゲームジャム)ウェブサイトに掲載された11月15日のプレスリリースの日本語訳です.ACMとの共催および追加募集について発表されています.

FOR IMMEDIATE RELEASE

IGDA Global Game Jam 2011は,参加者と開催地をさらに募集します

2010年8月20日金曜日

ゲーム開発教育プログラムが文部科学省の今年度事業に採択される (速報)

世話人の山根です.

文部科学省は平成22年度「産学連携による実践型人材育成事業 専門人材の基盤的教育推進プログラム」の公募を行い、産業界と高等教育機関とが協力して人材育成に取り組む試みを募集し審査と予算配分を行っています。全国各地で教育改革にとりくんでいる大学や専門学校が応募したこの事業で,ゲーム関連の取り組みが採択されるのは容易ではありません.
今回、その採択事業の一つに選ばれたのが、東京工科大学を代表校とするグループによる「ゲーム産業における実践的OJT/OFF-JT体感型教育プログラム」の提案です.委員の正式な任命などの手続きがまだ完了していませんが,IGDA日本のメンバーも産業界と高等教育機関の橋渡しをする団体としてこの取り組みに参加しているので,教育・人材育成面での注目点を速報としてお知らせします.
本事業から、ますます高度になっていくゲーム開発に対する近年の教育界の取り組みをうかがうことができるでしょう.

2010年5月4日火曜日

IGDA日本セミナーをネット中継します(5/10)

本アカデミック専門部会が中心となり5月10日(月)にIGDA日本主催のセミナーを開催します。昨年後半に始動したアカデミック専門部会の初のイベントです。
平日夜の開催となりましたが、Twitterで事前の論点整理を行い,国際大学GLOCOMの協力によりUstreamでネット中継します。 (予告用のTwitterのハッシュタグは #igdaj です。)

登録: 投稿 (Atom)
 

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /