2023年1月23日月曜日
2022年アカデミック・レビュー
主筆の山根です.これまでゲーム研究や高等教育で大きな出来事があった年は年間レビュー記事を書いていましたが,このところ本ブログではICD-11論争や香川県条例といったリアルタイムの社会問題にリソースを割いていたためにアカデミックなふりかえりが止まっていました.そこで,ここ2, 3年間をまとめてゲームのアカデミックな話題をふりかってみたいと思います.
2020年から2022年にかけて,ゲーム研究の出版は国内外でもりあがりました.
2020年6月1日月曜日
パンデミック下の不安に応えるゲーム専門家
ブログ主筆の山根です.
前記事「GGJ20以後のゲームジャムシーン 」では,大きなゲームジャムがオンラインに移行することで国境を超えたチーム開発経験を積めるようになったことに注目しました.ゲームジャムはこれからも貴重な開発体験を積む場所になるでしょう.その一方で,ゲーム開発以外の人たちにとってパンデミックはどのような変化をもたらしたのでしょうか? 本記事では,ゲーム開発者以外の動向に注目し,パンデミックに伴う外出禁止がゲームにもたらした変化をまとめます.
2019年2月18日月曜日
2019年プレビュー前編: ゲーム開発者教育とゲーム学の歩み
ゲーム開発者教育の20年
本記事はGDC19, FDG19から見える2019年のゲームのアカデミックシーンを展望する予定だったが、2019年に起こる試みの新しさを理解するには、まず背景となるゲーム開発者教育が大学そして大学院で高度化してきたこれまでの動向を知っておく必要がある.そこでまず前編として、これまでの過去のゲーム教育の歩みをふりかえってみたい.2018年2月11日日曜日
2017年アカデミックレビュー: ゲーム教育への投資
アカデミックブログ主筆の山根です.
遅くなりましたが、2017年のゲーム研究シーンをふりかえってみたいと思います.
GDC2017とHEVGA (2017年3月)
2017年3月のGDC(Game Developers Conference)にはゲーム研究の大物がかなり集まりました.というのも、GDCの開催に合わせて会場周辺でHEVGA(HigherEdGames.org)の会合や授与式が開かれたためです.2015年1月1日木曜日
2013年6月23日日曜日
国際学会 FDG2013 参加報告 (上)
この5月にゲーム研究の国際会議のひとつである「Foundation of Digital Games」(以下,FDG)に参加してきた.ゲーム産学連携の上で大きな役割を果たしてた同会議の歴史をひもときながら,ゲーム研究の国際会議について紹介したい.
はじめに: 国際会議の目的
学校ごとにそれぞれ異なる目標があるように,学会にはそれぞれ独自の目標があり,ひとつの学会ですべての目標を実現することはできない.たとえば巨大な会議場に数千人・数万人規模の参加者を集める巨大な大会もあれば,100人程度が一つの建物で議論する会議もある.投稿された論文を出版することで成功したと言える学会もあれば,論文にまとまる前の現在進行中の最新動向を集めることを目指す学会もある.産学連携に熱心な学会もあれば、あえて産業化に向かわない学会もある。 今回報告するFDGは,デジタルゲームにおける産学の連携をテーマにしてはじまったという点でユニークな国際会議である.2012年7月3日火曜日
国のゲーム関連研究予算の新たな展開
研究スポンサーとしての科研費
科学研究費助成事業(通称「科研費」)は,研究者に対して国が(正確には文部科学省及び日本学術振興会が)研究資金を配分する仕組みである.簡単に言えば,日本の研究予算の巨大スポンサーだ.これまで日本の研究予算ではゲームに関する研究予算枠は皆無だったのだが,今年の科研費改正によって日本のゲーム研究予算に変化がもたらされる可能性がある.この変化について考えてみたい.
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