「Cの福音」を読みました
Cの福音 (角川文庫)
買ったきっかけ:
「悪人」が主人公という謳い文句。なんだかハードボイルドっぽい題名に作者名。
感想:
アメリカで天涯孤独になった朝倉恭介が「悪」の世界の階段をあがっていく。恭介が発案した麻薬の密輸方法は律儀な日本人の性格を利用し、関税法の盲点をついたもの、だったらしい。この方法は続くシリーズの本の中でもやたら絶賛されるけど、いまいちスゴイ計画なのか分からない。
第一、「鸚鵡」と呼ばれる情報提供者を荷主会社内に作って積荷の情報を流す(この情報抜きには計画は成り立たない)けれど、「鸚鵡」が日本の警察に麻薬所持で捕まるリスクが高すぎるし、第二に、メールのやり取りが残っていていくらサーバを経由したとしても、事が起きた時に本書にある様に「とかげのしっぽ切りの様にするりと」逃げられるとは思えない。
いじいじと文句を言ってみたけど、読み始めるとシリーズを読ませてしまう力のある本だと思う。読んでいると知らぬ間に恭介サイドで考えてしまっていたり。覚せい剤を国内に持ち込む悪いやつなのに!
Cの福音 (角川文庫)
著者:楡 周平
2009年6月 4日 (木) 書籍・雑誌 | 固定リンク
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