CSF JAPAN 脳脊髄液減少症ホームページ | 新情報

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しかく2021.3~ 診療報酬改定求める 800→4000点

日本臨床脳神経外科学会(嘉山孝正・秋元治郎) 硬膜自家血注入療法

日本脳脊髄液漏出症学会 外保連

2021年5月14日 山本厚労副大臣

しかく「児童・思春期例における脳脊髄液漏出症の病態と低髄液圧を示す周辺病態の解明及び客観的診断法に関する研究」開始 AMED公式HPに移動
研究開発課題名 所属機関(代表機関) 研究開発代表者 職名
脳脊髄液減少症の病態生理と診断法の開発 埼玉医科大学 荒木 信夫 教授
しかく「2018年10月15日「浙江大学医学部附属Sir Run Run Shaw病院(以下、SRRSH)“脳脊髄液減少症治療センター“のご紹介」」詳細はこちら
しかく「新しい特発性脳脊髄液漏出症の診断マーカーについて2018年6月21日」詳細はこちら

しかく脳脊髄液減少症とは? 翻訳終了 詳細はこちら

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しかく2016年1月20日 厚生労働相の諮問機関「中央社会保険医療協議会」(中医協)は20日、脳脊髄液が漏れて頭痛などの症状が現れる脳脊髄液減少症に有効なブラッドパッチ療法(硬膜外自家血注入療法)について、先進医療会議の検討結果を受け、保険適用を承認した。2月中旬の答申で正式決定しました

1月20日の中央社会保険医療協議会総会の様子

1月20日の中央社会保険医療協議会総会の様子


しかく2016年3月17日 ブラッドパッチ治療診療報酬の内容
3月17日議員会館
公明党脳脊髄液減少症PT主催 脳脊髄液減少症の会議にて

3月17日議員会館 公明党脳脊髄液減少症PT主催 脳脊髄液減少症の会議にて

厚労省資料

厚労省資料

厚労省資料



しかく2015年12月24日 脳脊髄液減少症患者支援の会と脳脊髄液減少症こども支援チームは、[ブラッドパッチ療法の保険適用及び脳脊髄液減少症の治療推進を求める要望書](17万3052筆)を塩崎厚労大臣に提出

平成27年12月24日に署名簿(17万3052筆)を塩崎厚労大臣に提出しました。
大臣からは「皆様の長年に亘る、真心の活動に対し、前向きに対応して参ります。」との答弁がありました。
[画像:平成27年12月24日に署名簿(17万3052筆)を塩崎厚労大臣に提出いたしました]平成27年12月24日に署名簿(17万3052筆)を塩崎厚労大臣に提出いたしました


『署名に御協力いただいた全国の皆様に心から御礼申し上げます。これからも脳脊髄液減少症のブラッドパッチ療法の保険適用の来年度実現と治療推進を目指し更に頑張ってまいります。今後とも宜しくお願い申し上げます。

平成27年12月26日
脳脊髄液減少症患者支援の会 脳脊髄液減少症こども支援チーム』


しかく2015年9月10日 参議院厚生労働部会にて:来年度保険適用にブラッドパッチ治療なりますか?の質問に対し政府の解答に注目ください
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しかく2018年6月21日「新しい特発性脳脊髄液漏出症の診断マーカーについて2018年6月21日」

「新しい特発性脳脊髄液漏出症の診断マーカー」
文責:福島県立医科大学 橋本康弘
【研究成果の概要】
脳脊髄液は脳や脊髄の周囲にある体液で、外部からの衝撃をやわらげる働きがあります。成人の髄液量は約150mLですが、脳内で1日に産生される髄液量は600mLです。即ち、脳脊髄液は1日に4回置きかわる活発な“循環器系”とも考えられます。我々は、髄液漏出症では髄液産生が大きく変化すると予想し、髄液中のタンパク質の変化を調べました。
髄液漏出症では、検査に伴って脳脊髄液を採取するので、その試料を使って分析しました。その結果、脳型トランスフェリン、リポカリン型プロスタグランジンD2合成酵素(L-PGDS)などの髄液とともに分泌されるタンパク質が髄液漏出症では2.5倍に増加していました。両マーカーを組み合わせると、漏出症患者は感度95%、特異度73%で診断されました(見逃しが5%以下)。これらのマーカーは脳脊髄液の分泌機能の指標であり、従来の画像診断と組み合わせることにより、効率的な診断・治療への展開が期待されます。この研究成果は、国際科学雑誌Biochimica et Biophysica Acta-General Subjectsに2018年3月28日にオンライン版で発表されました。

図1脳脊髄液減少症の病態の模式図
脳や脊髄の周囲には脳脊髄液(水色部分)が存在する。脳脊髄液が漏出すると脳が下方偏位して、頭痛やめまい等の多彩な症状を呈する。
【研究成果の意義】
脳脊髄液漏出症では頭痛や吐き気など多彩な症状を示しますが、その強さを量的に表すことは困難です(定量的指標の欠如)。従って、症状による苦痛の程度は患者本人にしかわからず、周囲の理解を得られないことがあります。症状は脳の沈下(偏位)によるので、長時間立っていたり、座ったりしていると悪くなり、短時間でも横になると軽快します。このため、仕事中に度々横になることを繰り返すと、いわゆる“怠け病”と誤解され、離職につながることさえあります。本疾患は、漏出部位に患者自身の血液を注射して凝固させ、漏出を止める治療法が有効です(硬膜外自家血注入療法/ブラッドパッチ法)。本研究により見出されたマーカーが客観的・定量的な診断指標として確立されれば、見逃しの少ない診断と適切な治療の適用が期待されます。一方、本マーカーでは漏出部位を明らかにすることはできません。また、微量の漏出の検出は困難です。この点に関しては画像診断が優れています。それぞれの検査の長所を生かした(相補的な)診断システムの構築が望まれます。

【将来展望】
今回見出された方法は、画像診断のような高額機器は必要とせず、簡便に行うことができます。すなわち、個人病院からサンプルを検査センターへ送付しての測定などが可能です)。また、95%と高い正診率を示すことから、一次スクリーニング法として有用です。本検査が陽性の場合には、髄液漏出が疑われるので、高度検査であるMRI、CT、RIシンチグラフィー等による確定診断が求められます。この診断戦略は、医療経済的にも効率が良く、医療費の軽減につながります。
今回の分析は原因が不明である“特発性”脳脊髄液漏出症を対象といたしました。一方、髄液漏出に基づく異常を示す他の疾患としては、交通外傷後あるいはスポーツ外傷後の髄液漏出症があります。特に学校でのスポーツ外傷後に体調不良や不登校を示す学童の中には、髄液漏出によるものが存在すると推測されております。しかし、学童・小児の髄液漏出症の診断基準が確定しておらず、正しい診断・治療を受けられない症例が少なからず存在すると考えられます。今回開発された新しい診断法は、アイソトープを使用しないので、学童・小児にも利用可能です。髄液漏出に伴う長期の休学を放置すれば、その後の人生に大きな禍根を残すことになります。学童・小児での早期診断と早期治療が望まれます

しかく2018年10月15日「浙江大学医学部附属Sir Run Run Shaw病院(以下、SRRSH)“脳脊髄液減少症治療センター“のご紹介」

浙江大学医学部附属Sir Run Run Shaw病院(以下、SRRSH)“脳脊髄液減少症治療センター”は、中国国内で最も早く設立された“脳脊髄液減少症”の医療センターで、中心となる何非方医師は2006年に岡山大学医学部に留学し、中国国内で最も早く脳脊髄液減少症の診察基準と脳脊髄液漏出症の修復手術を行い、推し進めている医師である。


何非方医師は2005年中国国家衛生健康委員会(旧・中国衛生部)笹川医学奨学金を得て、2006年に岡山大学で学び、岡山大学のペインセンターで慢性疼痛性疾病の治療の研修を受け、がんを含む疼痛、神経因性疼痛ならびに自発性脳脊髄液減少症などの疾病の薬物および低侵襲手術治療を行い、2007年の帰国後、中国国内で率先して自発性脳脊髄液の漏出箇所の手術治療を行い、中国国内の空白部分を埋め、長きにわたり、日本・アメリカ等多くの医療機関ならびに中国国内のペインセンターと密接に連携し、頭部内低圧による脳脊髄液が漏れる疾病の診療、国内の“頭部内低圧専門外来”と“脳脊髄液漏出症手術センター”の開設に協力して力を注ぎ、全国各地および境界外の自発性および継発性脳脊髄液漏出患者を受け入れ、診察し、手術治療を行ってきた。頭部内低圧患者の病因、病気の経過、頭部内低圧脳脊髄液の漏れの画像的特徴は同じではなく、それぞれの患者に合わせた個別の低侵襲手術プランを作成し、これまですでに全国20数箇所の省・市・自治区の頭部内低圧による脳脊髄液漏出患者に800例の安全で有効な低侵襲手術治療を行い、大量豊富な臨床経験を積んでいる。国内外の学術会議および医療機関より、数多くの招聘を受け、脳脊髄液減少症の紹介と手術のデモンストレーションを行っている。例を挙げれば、2012年アジア太平洋地域口腔顔面痛学会議でのポスター発表、2015年第6回東南アジア疼痛学会議でのポスターセッション(フィリピン・マニラ)、2016年日本脳脊髄液減少症研究会大会のシンポジウム報告(日本・東京)、世界麻酔科学会議でのポスターセッション(香港)、2017年日本脳脊髄液減少症研究会大会のシンポジウム報告(日本・埼玉)などである。また同時に、中国国内で学術会議を積極的に開催し、国際的に著名な学者を招聘して、学術講演をしていただいている。2016年には日本の脳脊髄液減少症学会会長の石川慎一教授に浙江大学医学部附属Sir Run Run Shaw病院で脳脊髄液の漏れについてフォーラムと講演を行っていただき、2017年には、日本脳脊髄液減少症学会の石川慎一会長と日本脳脊髄液減少症患者・家族支援協会の中井代表御一行に浙江大学医学部附属Sir Run Run Shaw病院でのフォーラムと講演に出席していただき、そこで“中日脳脊髄液減少症研究会”が発足した。日本脳脊髄液減少症学会と日本脳脊髄液減少症患者・家族支援会は、中国の脳脊髄液減少症の患者の治療を非常に重視し、繰り返し交流を行い、提携範囲を更に広げ、頭部内低圧による脳脊髄液の漏出の低侵襲手術の国際的範囲の医療機関・科学規範の展開を推し進めることに重要な意義をもたらした。

浙江大学医学部附属Sir Run Run Shaw病院“脳脊髄液減少症診療センター”は、“術中硬膜外腔造影現像技術”、“高位脊柱・節段カテーテル挿入による硬膜外低侵襲補充法”、“広範囲の脳脊髄液漏出の補充術”などあらゆる手術方法で脊髄の圧迫、硬膜外腔癒着剥離、硬膜外腔出血・血腫形成、頭部内硬膜下出血などの神経系合併症の発生率を顕著におさえることができる。中国はすでにハイスピードでインターネット+医療時代に突入し、浙江大学医学部附属Sir Run Run Shaw病院脳脊髄液減少症手術センターは、中国の脳脊髄液漏出の修復術の唯一の指導機関である。これまで長きにわたり、中国国内の大多数は頭部内低圧脳脊髄液減少症に対する十分な認識が欠け、臨床上、大量に誤診・見逃し・過度の保守治療と手術治療の延期が存在した。衛生管理部門のメディア、インターネット、医学学会などのあらゆるルートで、脳脊髄液の漏れによる疾病手術治療方法の優越性を積極的に宣伝し、更に多くの医療機関、医療関係者と患者の意識を変え、手術と治療の基礎を理解し、受け入れ、同時に相関臨床治療の基礎を作成し、脳脊髄液減少症患者の速やかな回復を最大限に促進する。


平成30年10月16日
山本美帆 訳

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