2016年01月13日
薬ネット販売99.8%解禁 三木谷氏が反
政府は6日、市販薬(一般用医薬品)の99・8%の品目のインターネット販売を解禁する一方、安全性に懸念がある28品目は販売を禁止したり、制限したりする方針を発表した. ネット販売の全面解禁を求めてきた楽天の三木谷浩史会長兼社長はこれを不服とし、政府の産業競争力会議の議員を辞める考えを表明した. ■しかく「0・2%の例外」を警戒 【北林晃治、石松恒、清井聡】約1万1千品目ある市販薬のほとんどはネット販売を認めるが、エフゲン(殺菌消毒薬)など劇薬5品目は禁止、リアップX5(発毛剤)など市販後間もない23品目は、原則3年間かけて安全性を確認できればネット販売を認める. 政府は今国会に薬事法改正案を提出し、来春から新たなルールにしたい考えだ. 薬のネット販売をめぐる楽天と厚生労働省の争いは根深い. 楽天の子会社はネット販売禁止の厚労省令は違法だと訴えて最高裁で勝訴. これを受けた新たなルールづくりでも、全面解禁を求める楽天側と、安全上、制限をかけたい厚労省が譲らず、最後は菅義偉官房長官らが仲裁に入った.