2013年12月
高校生を対象としたDNA実験(2013年12月21日)
2013年12月24日 | 固定リンク
12月21日に都立高島高等学校2年生の学生を対象とした、高校生のための実験講座「DNA実験」を開催しました。実験ではDNAの濃度計算、制限酵素による消化、リガーゼによる連結反応、アガロース電気泳動での解析という内容で行いました。
講師は、バイオテクノロジーコースで遺伝子組換え技術を用いた創薬研究をおこなっている佐藤淳教授です。
そして、佐藤研究室(生物創薬研究室)に所属している大学院生や4年生がTAとして各実験台に分かれて、実験のフォローをしました。
まずは、ピペットマンの使い方の練習です。
μ(マイクロ)、n(ナノ)とは・・・?? 5μLとは、どのくらいの量なのか???
実際にピペットマンでとってみました。こんなに多いのかと思った学生も、こんなに少ないのかと思った学生もいました。
計算ができたところで、実際にピペットマンを使ってサンプルの調製をしていきます。
サンプルができたら、高校生では普段目にすることのないサーマルサイクラーという機械を使って、サンプルを反応させます。
電気泳動後、ゲルの写真を撮影しました。
DNAが制限酵素によって切断され、さらにリガーゼによって連結されたという結果が得られました。
普段授業で勉強している内容を、実際に目で見て、手でやってみることで、勉強した内容の理解や実験の楽しさを学んでもらえたと思います。今日一日で基本的な実験操作をしっかりとマスターしました。
応用生物学部では、高校生を対象とした実験講座を随時実施しております。ご興味ある方は、ご相談ください。
岸千紘
自分のことのように緊張する
2013年12月18日 | 固定リンク
研究室の大学院生が、日本分子生物学会の年会(神戸国際会議場)で研究発表をしました。約8000人が集う国内最大級の集会です。発表者は研究内容を90 ×ばつ 120 cm程度のポスターにまとめます。合計3200個程度の研究ポスターが会場内に貼られました。発表方法は、自分のポスターの前に立って、同業の見知らぬ研究者にたいして内容を熱く語るという仕組みです。
訪問者がなければ、語ることができません。「自分のポスターに興味を持ってくれる研究者が、自分以外にいるだろうか。」と、すこし緊張する瞬間です。私は、研究室の学生の発表に付き添いました。ただし発表の主役は、大学院生です。「だれも興味を示さなかったら、どうしよう。」と、親心で気をもみました。
心配無用でした。学生にとっては、初めて外の世界の研究者と対峙する良い経験です。発表した学生それぞれが、なにかを学んだようです。
翌日の早朝の飛行機で、大学に戻ってきました。その途中、素晴らしい景色をみました。房総半島の向こうに富士山が見えています。なにか、いいことがあるかな。
(杉山友康)
最近の出張講義(模擬授業)2013年12月
2013年12月06日 | 固定リンク
応用生物学部教員による最近の出張講義を紹介します。
ご希望に沿った分野・テーマの講義を行います。
学校行事の進路指導の一環ではなくても、化学や生物、総合的な学習の1回として1クラスだけで授業することも可能です。
出張講義にかかる費用はすべて本学で負担します。出張講義を希望される方は、お気軽に大学広報課(メール:pr@so.teu.ac.jp または、0120-444-903(フリーダイヤル))までご相談ください。遠地の高校でも前向きに検討しますのでご相談ください。
--------------------------------------
高柳 勉 先生6/14 山梨県私立高等学校1,2学年 「紅茶の科学-食品科学入門-」
津久井 隆行 先生 7/17都立高等学校2学年 「海藻と食品科学〜海の恵の有効利用〜」
秋元 卓央 先生 7/18都立高等学校1,2学年 「遺伝子とバイオサイエンス」
佐々木 聰 先生 7/18都立高等学校2学年 「生物はどこにいる?(バイオフィルムからアストロバイオロジーまで)」
斉木 博 先生 7/18 都立高等学校2学年 「環境化学とバイオテクノロジー」
後藤 正男 先生 9/28 茨城県私立高等学校2学年 「エヴァー・セラピーの将来」
浦瀬 太郎 先生 10/31 千葉県立高等学校2学年 「生物、バイオ、環境の15の質問」
佐藤 淳 先生11/2 東京私立高等学校2学年 「活躍する遺伝子組換え技術」
森内 寛 先生11/6 埼玉県立高等学校1学年 「身体が錆びる?」
杉山 友康 先生 11/7埼玉県立高等学校2学年 「プラナリア再生遺伝子」
西野 智彦 先生 11/9東京私立高等学校1,2学年 「発酵で活躍する微生物」
梶原 一人 先生 11/12 神奈川県立高等学校1,2学年 「イチゴや桃は美味しく冷凍保存できるか?」
鈴木 義規 先生 11/21 神奈川県立高等学校2学年 「金属を操る微生物」