2012年11月
えっ、PBLって?
2012年11月30日 | 固定リンク
本学では、学生の問題提起とその解決能力、グループ作業を通した協調性の育成、さらに正確に自分の意見を伝え、議論するプレゼンテーション能力育成のために、PBL(Project-Based Learning)を導入しております。PBLとは「課題解決型学習」と和訳され、本学部では3、4人を1グループにして、各グループで課題を設定し、まとめた内容を発表するという形式で進めております。
11月末に1年生のPBL発表会がありました。今回は新しい試みとして、ポスターを用いた発表です。担当者は決められた時間に、ポスターの前に立ち、聞きに来る方に説明します。この日は教員も参加して、議論が白熱しました。このような試みが、自ら考え、行動できる工科大生を育てています。
By 太宰大好き研究者
最近の出張講義(2012年11月)
2012年11月02日 | 固定リンク
応用生物学部教員による最近の出張講義を紹介します。
ご希望に沿った分野・テーマの講義を行います。
出張講義にかかる費用はすべて本学で負担します。出張講義を希望される方は、お気軽に大学広報課(メール:pr@so.teu.ac.jp または、0120-444-903(フリーダイヤル))までご相談ください。遠地の高校でも前向きに検討しますのでご相談ください。
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西野 智彦 先生 10/24(水)東京都立高等学校 テーマ:発酵で活躍する微生物 概 要:パンやお酒をつくるには「酵母」という微生物が活躍しています。では、微生物とはどのような生き物でしょうか?今回の授業では、「微生物」と「身の回りにおける微生物の利用例」について説明します。 森内 寛 先生10/31(水)東京都立高等学校 テーマ:身体が錆びる? 概 要:私たちの身体は、常に「錆び」と闘っています。「錆び」とは?活性酸素とは?
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携帯もパソコンもない時代のラブストーリー
2012年11月01日 | 固定リンク
先日、TVをつけたら1980年代のアニメ「めぞん一刻」をやっていて、なつかしさにおもわず見入ってしまいました。内容は古いアパートを舞台とした若い未亡人の管理人さんとちょっとさえない住民の大学生とのラブコメディ?とでもいえばいいのでしょうか、原作の漫画が連載されていた時にちょうど私も大学生で、毎号欠かさず読んでいました。
私の下宿先も6畳一間、風呂なし、トイレ・台所共有のアパートで、管理人さんが電話の取り次ぎや郵便の仕分けをやってくれてくれて漫画との共通点も多い状況でした。ただ残念なことに管理人さんはお爺さんで胸をときめかす要素はなにもありませんでしたが。
さて、舞台である1980年代と現代のライフスタイルの決定的な違いは、なんといってもコミュニケーションディバイスの発展だと思います。電話は固定電話のみでパソコンもない時代には、知人や恋人との連絡手段でさえ非常に限られていて、そのために頭も気も遣わなければならないし、混乱を発生させることもすくなからずありました。めぞん一刻でも、主人公の女友達からの電話を彼が恋い焦がれる管理人さんが取り次ぐという、今では起こらない皮肉な状況が何度もありました。
現代ではメールや携帯電話の普及によって友人たちとはいつでも簡単に連絡が取り合えますし、ツイッターや各種SNSの充実によって会ったこともない人々と情報や意見の交換もできますので、コミュニケーションに関しては当時とは比べものにならないくらい快適です。その一方で、仲間うちで話をするのと同じ感覚でネット上で不用意な発言をして人の心を傷つけたり、責任をとらされて解雇になったりなど人生が狂ってしまうことなども起こってしまいます。「そういう危険性があることを知らなかった」ではすまされない状況です。
テクノロジーの発展は常に便利さ快適さの向上とともにそれ以前には起こりえなかった新たなトラブルを引き起こす可能性をもっています。新しいテクノロジーを作る者はその恩恵だけでなくそれが生み出す新たな脅威も同時に考慮し、また啓蒙しなければならないといわれます。研究者としてつねに心がけねばならないことです。
柴田 雅史