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精神科医という職業上、私は他者の歩んできた人生について訊くことが多い。特に高齢者となればその生活... 精神科医という職業上、私は他者の歩んできた人生について訊くことが多い。特に高齢者となればその生活歴の厚さは凄まじい。そして語っている現在の当事者とその歴史のギャップに驚くこともある。認知症でかつての仕事にまだ勤めていると思い込んでいたり、配偶者を亡くし抑うつ気分で全てに無気力になったりする。過去の時間の濃さが、今の自分を揺さぶっているようにも見える。 そんな"老い"に対する不安を鋭くテーマにした映画「敵」が公開中である。筒井康隆の小説を原作とし、吉田大八が監督を務めた1作。主演は長塚京三。本作の核になるのはかつての自分と相対化されてしまう現在の姿への眼差しだ。連続的に歩んできたはずの時間を不意に途絶される感覚が、終活と並行して巻き起こるサイコスリラーとして描かれている。様々なメタファーを解析し、本作が辿り着く"敵"の存在に迫っていこうと思う。 ままならぬ老年期《あらすじ》 大学教授の職を辞