曽木発電所遺構

鶴田ダムの上流約9kmの場所に、初夏から秋にかけてだけ姿を現す赤レンガ造りの建物があります。

明治42年(1909年)、牛尾大口金山の電源供給のために建造された水力発電所の跡です。

現在のチッソ(株)や旭化成工業(株)の設立者である野口遵(のぐちしたがう:1873年〜1944年)によって設立された曽木電気(株)の第二発電所として建設され、曽木の滝の落差を利用した水力発電を行っていました。

対岸の展望公園より見る曽木発電所遺構の全容

今、曽木発電所遺構はどれぐらい見えているのかな??

曽木遺構の現在の見え方を確認できます。

本日の貯水位をチェックする

調べた貯水位を下の図に当てはめて、遺構のどの辺りまで水没しているか確認してください。

季節ごとの曽木発電所遺構の姿

ダム貯水位 約120m

ダム貯水位 約132m

ダム貯水位 約141m

ダム貯水位 約145m

ダム貯水位 約147m

ダム貯水位 約151m

保存活用への道のり

1966年(昭和)41年 鶴田ダムの完成により大鶴湖底に沈むこととなった発電所の存在は、次第に人々の記憶から薄れていく。
1999年(平成11年)

保存活用の動きが起こる。

検討委員会が設置される等、大口市(現在の伊佐市)を中心に県や国、NPOなどが一丸となっての保存活用への取り組みが始まる。

2004年(平成16年)

鶴田ダム管理所が補強工事に着手。

堆積土掘削に始まり、鉄骨補強、壁面補修、レンガによる補修などを実施。

補修レンガに自分の名前を書き入れる「レンガサポーター」約1600人の協力も受け、 この補修工事も2010年(平成22年)で完了。

2006年(平成18年) 登録有形文化財に登録。
2007年(平成19年) 近代化産業遺産に認定。
2009年(平成21年) 築100周年を迎え、イベント時のライトアップや遊覧船運行等、有効活用への取り組みが現在進行中。

操業時の発電所

水車発電機

工事前の遺構

遺構のレンガ群(2005年)

工事中の遺構(2007年)

水圧管支持工部の土砂撤去(2009年)

ヘッドタンク横展望台より望む遺構と水圧管支持工部

水中よりライトアップされた遺構(2009年)

ライトアップされた遺構(2010年)

遊覧船と遺構

曽木発電所遺構へのアクセス

鶴田ダムより国道267号、または県道404号を通り、車で約30分。

曽木発電所遺構展望公園より遺構を見ることができます。


鶴田ダムへのアクセスはこちらをクリックしてください。

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