大鶴湖周辺で2012年に行った調査では、13種の両生類と12種のは虫類、18種のほ乳類が確認されました。
両生類は、サンショウウオのなかまが2種、カエルのなかまが11種確認され、ヌマガエルやニホンアカガエルが多くみられました。
は虫類は、カメのなかまが2種、トカゲのなかまが10種確認され、カナヘビやシマヘビが多く見られました。
ほ乳類はホンドジカやイノシシなど18種が確認されました。
『きちょうな生き物』では、両生類のコガタブチサンショウウオやアカハライモリ、ほ乳類のカヤネズミが確認されました。
(○しろまる〜○しろまる月):主に見ることのできる時期
サンショウウオ目サンショウウオ科(大きさ10cm)(3〜11月)
中部、近畿、四国、九州の山地森林に生息している。背面は紫色をおびた黒色で、白っぽい斑紋がある。幼生は流水中で生活する。
環:準絶滅 鹿:危惧 II 類
サンショウウオ目イモリ科(大きさ10cm)(5〜10月)
池などの流れの無いところの水中にすむ。昆虫やミミズをたくさんたべる。しっぽや足が切れても完全に再生できる。
環:準絶滅 鹿:準絶滅
カエル目ヒキガエル科(大きさ15cm)(3〜11月)
大型のカエル。繁殖期以外はあまり水に近寄らない。夜行性で昼は石などの下にいる。強い毒をヒフから分泌する。
鹿:準絶滅
カエル目アカガエル科(大きさ15cm)(3〜11月)
水草が茂る水辺にすむ。警戒心が強い。肉食で昆虫や魚を食べる。
特定外来生物
カエル目アカガエル科(大きさ8cm)(4〜10月)
背なかが茶褐色から緑色で、白か黄色の線がある。池や水田の近くにすむ。
環:準絶滅 鹿:準絶滅
カエル目アカガエル科(大きさ5cm)(4〜10月)
全体的に灰褐色をしていて腹は白い。水田や湿地などの水辺に多くみられる。おもに小型の昆虫を食べる。
カエル目アカガエル科(大きさ5cm)(4〜10月)
体は比較的細く後ろ足が長い。河川周辺や水田、湿地、草原にすむ。昆虫やクモを食べる。
カエル目アカガエル科(大きさ5cm)(4〜10月)
幼生は卵の栄養だけで小さなカエルになる。河川の上流や中流域の渓流周辺にすむ。
(○しろまる〜○しろまる月):主に見ることのできる時期
トカゲ目トカゲ科(大きさ25cm)(4〜10月)
北海道から九州まで広く分布する。成体は背面が茶褐色だが、幼体は尾が鮮やかな青色である。さわると尾が直ぐに切れる。
トカゲ目カナヘビ科(大きさ20cm)(4〜10月)
昼に活動する。地上の低いところだけでなく木に登ったりもする。
トカゲ目ヘビ科(大きさ80cm)(4〜11月)
体は淡い黄色に縦縞が四本ある。全身真っ黒な個体もいる。畑や河川敷などにすむ。毒はないが、攻撃性がある。
トカゲ目ナミヘビ科(大きさ100cm)(4〜11月)
体は黒のまだら模様に赤や黄色が混じる。川などの水辺の近くにすんでいる。おとなしいが毒蛇なので危険。
ヘビ目マムシ科(大きさ60cm)(4〜10月)
代表的な毒蛇。森や藪の中にすみ、水辺でもみられる。カエルやねずみなどを食べる。
カメ目スッポン科(大きさ25cm)(4〜10月)
淡水性で、底が砂泥質の池や川にすむ。おもにエビ・カニ、水生昆虫などを食べる。かみつくので注意が必要。
環:情報不足
ネズミ目ネズミ科(大きさ80cm)
イネ科の植物が密生している水気のあるところで多く見られ、特に河川敷に多い。球形の特徴的な巣を作る。
鹿:危惧 II 類
コウモリ目ヒナコウモリ科(大きさ5cm)
日本全国に分布している。洞穴やトンネルに集団で生息する。腿のあたりが白色をしている。
生き物の調査では、実際に目で見て観察したり、捕まえたりしてどのような生き物がいるのか確認します。しかし、夜行性のほ乳類などは見つけるのが難しく、このような調査だけでは確認できない生き物もいます。そこで、動物が残していったフンや足跡などから、どのような生き物が生息しているのか判断します。このような調査方法をフィールドサイン法といいます。
また、コウモリは種類によっては特有の超音波を出しています。そのため、この超音波を調べることで、どのような種類のコウモリが生息しているかが分かります。
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