ダム写真
(撮影:安河内孝)
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どんなダム
貯水量の大きな大ダム
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総貯水容量6億100万立法メートル。完成当時東洋一の人造湖とも言われた。長い間貯水量日本一だったが、2008年に徳山ダムができて、第2位に。湛水面積が第3位、堤高が第5位。重力式コンクリートダムとしては、堤高、総貯水容量が日本一。工事には延べ600万人の労務人員と 約390億円の費用がかかった。
日本一の発電出力
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ダムの貯水を利用して地下に電源開発奥只見発電所がある。最大出力56万kW。これは、揚水発電を除けば、日本一の出力を誇る水力発電。
映画「ホワイトアウト」のモデルとなったダム
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2000年公開の映画「ホワイトアウト」のモデルは奥只見ダムだった。日本最大の貯水量を誇る奥遠和ダムがテロリストグループに占拠されるという話で、日本映画史上空前のアクション大作といわれ、大ヒット。監督:若松節朗、原作:真保裕一、出演:織田裕二、松嶋奈々子、佐藤浩市など。ロケは、奥只見ダムではなく黒部ダムで行われた。
観光船も運航するリゾート地
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尾瀬への新潟県側の入り口にあたり、駒ケ岳、平ケ岳、荒沢岳に囲まれ、雄大な山並みが。ダム湖を一周する観光船も運航しており、春の新緑、夏の湖面を渡る涼風、秋の紅葉など、四季折々の自然が楽しめる格好のリゾート地。
奥只見シルバーライン
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奥只見シルバーラインは奥只見ダムの工事用道路として建設された。全長約20kで大半がトンネル。その終点にダムがある。
奥只見電力館
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ダムの近くに奥只見電力館がある。奥只見の自然や電源に関する様々な情報が模型や映像で見ることが出来る。11/下〜5/上は休業。
環境に配慮して発電所増設工事
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奥只見ダムとその下流にある大鳥ダムをそのまま利用して、新たな水路と発電所をいずれも地下部につくることにより、奥只見発電所で20万kW、大鳥発電所で約9万kW、合計で約29万kWの出力アップを図る。この結果奥只見発電所は一般水力としては出力日本一に。平成11年7月より土木工事を本格的に開始し、平成15年6月営業運転を開始。イヌワシの営巣地などがあり、徹底した調査を行い、地上での工事を避けるなど自然環境への影響を最小限に。建設工事機関として初めてISO14001の認証を取得。
ダム湖の水位を下げずに大水深下で堤体に穴あけ
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奥只見発電所増設工事では、増設取水口の工事について、ダム湖の水位制約なしに取水口工事を行える国内初の大水深用仮締切工法が開発され、2001年10月末に工事を完了。発電所の運転や下流の利水者に影響を与えないですむ。堤体の上流側に半径約8mの半円形の仮締切を設け、その内部の水を抜いて、堤体に穴を開け、取水口を設置。
ダム湖は「銀山湖」
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水没地の字名が、明暦年間に銀が産出したことから銀山平といった。そこから命名。しかし一般には奥只見湖と呼ばれているようである。
[写真](撮影:灰エース)
シリーズ ダム百選 投票から
第 3 回 『 冬に行きたいダム 』
■しかく ホットする。 (11〜20歳 男)
■しかく 真冬は冬季通行止めで行けませんが、雪に覆われた奥只見は最高です。 (はっち)
第 21 回 『 雪景色の似合うダム 』
■しかく スキーを楽しみながら眺めることができます。写真はリフトの上から撮りました。 (たろちゃん)
第 24 回 『 元気がもらえるダム 』
■しかく 都内在住ですが、夏に帰省すると必ず行きます。子供の頃から何十回と行っている、勝手知ったる他人のダムです。「久しぶり。元気だったかい?」「相変わらず立派だね」と話しかけます。
変わらない奥只見ダムの光景を見て安心と元気をもらい、「また来年会おう」と心の中で再会の約束をするのでした。 (和田)
位置
北緯37度09分13秒,東経139度14分58秒
(→
位置データの変遷)
[近くのダム]
大鳥(8km)
河川
阿賀野川水系只見川
目的/型式
P/重力式コンクリート
堤高/堤頂長/堤体積
157m/480m/1658千m3
流域面積/湛水面積
595.1km2
(
直接:425.6km2
間接:169.5km2
)
/1150ha
総貯水容量/有効貯水容量
601000千m3/458000千m3
ダム事業者
電源開発(株)
本体施工者
鹿島建設
着手/竣工
1953/1960
ダム湖名
銀山湖
(ぎんざんこ)
ランダム情報
【ダム湖百選】(財)ダム水源池環境整備センターのダム湖百選に選定される(平成17年3月16日公表)
【ダムカード配布情報】2024年8月2日現在 (国交省資料を基本とし作成、情報が古いなどの場合がありますので、事前に現地管理所などに問い合わせるのが確実です) Ver2.0
○しろまる奥只見電力館 9:00〜16:50冬期休館期間:11月中旬〜5月中旬※(注記)休館中はダムカードの配布も中止しております。ご理解ご協力のほどよろしくお願い致します。
参考資料
■しかくダム建設による観光開発と只見町の現況(奥只見ダム):小沼昇
【ダム日本 No.507(S62.1)】
■しかく【日本のダム】 環境保全;奥只見ダム・大鳥ダム・宮ヶ瀬ダム
【ダム日本 No.700(H15.2)】
諸元等データの変遷
【05当初→05最終】左岸県[福島県→新潟県] 左岸所在地[南会津郡桧枝岐村駒嶽→魚沼市湯之谷芋川字大鳥]
【05最終→06当初】流域面積[595.1→425.6]
【06当初→06最終】流域面積[425.6→595.1]
【06最終→07当初】河川名[只見川→大由沢川] 流域面積[595.1→594.6]
【07当初→07最終】河川名[大由沢川→只見川]
【11最終→12当初】左岸所在地[魚沼市湯之谷芋川字大鳥→魚沼市湯之谷芋川字大鳥1317] 堤体積[1636→1658] 流域面積[594.6→595.1]
湿地の復元(奥只見ダム)
奥只見ダムでは発電所増設工事が進行中。増設工事を開始する前に、八崎池を含む湿地公園として利用されていた場所で工事が行われた。この湿地は、事前の環境調査等で貴重な水生植物(ミツガシワ、リュウキンカ、ミズドクサ、ミズバショウ等)や昆虫(オゼイトトンボ、エゾイトトンボ、ムツアカネ)が生息分布する生物空間(
ビオトープ)を形成していることが確認された。そこで湿地環境と生息する水生植物や昆虫をできるだけ保全するための対策を講じることにした。対策の基本は、現存湿地に影響を及ぼさない範囲であらかじめ先行造成を速やかに行い、その造成敷地上に新たな湿地を整備・復元するもの。
■しかく湿地の復元状況
平成12年10月
平成13年7月
■しかく復元湿地の貴重動植物
平成13年7月の状況。真っ直ぐに伸びているのがミズドクサ。
ミズドクサにとまるエゾイトトンボ。
オゼイトトンボ。
真っ直ぐに伸びるミズドクサと中央にはミツガシワ。
(2003.5作成)
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