奥只見ダムでは発電所増設工事が進行中。増設工事を開始する前に、八崎池を含む湿地公園として利用されていた場所で工事が行われた。この湿地は、事前の環境調査等で貴重な水生植物(ミツガシワ、リュウキンカ、ミズドクサ、ミズバショウ等)や昆虫(オゼイトトンボ、エゾイトトンボ、ムツアカネ)が生息分布する生物空間(
ビオトープ)を形成していることが確認された。そこで湿地環境と生息する水生植物や昆虫をできるだけ保全するための対策を講じることにした。対策の基本は、現存湿地に影響を及ぼさない範囲であらかじめ先行造成を速やかに行い、その造成敷地上に新たな湿地を整備・復元するもの。