2013年12月03日

今夜のterra cafe kenpou

今夜のterra cafe kenpouは、生活保護について学習しました。25名が参加。
「生活保護って何だろう?生活保護基準引き下げを考える」講師 池田和彦教授(筑紫女学園大学)

社会保障給付金103兆4879億円(2010年度)
そのうち生活保護は3.2%にすぎない。国家予算を多額に使っているわけじゃない。
不正受給は受給者の0.5%。99.5%は正当な受給。不正受給の中には高校生のアルバイト代未申告など軽微な例も含まれる。不正が横行しているわけじゃない。
受給者の38.9%は65歳以上。60歳以上が51.4%で、これに19歳以下を加えると66.4%。19歳以下+50歳以上だと79.9%。働けるのに楽しているわけじゃない。
生活保護を受けることは恥ずかしいことか→生活保護を受けることは、日本国憲法で保障された権利、基本的人権。最後のセーフティネット。
生活保護の問題だと言われていることのほとんどは生活保護以外の制度の問題。雇用保障や雇用保険、医療保障、年金制度の問題。本来はこれらの問題をきちんとフォローした上でのセーフティネットであるべき。
失業や非正規雇用は若い世代こそ深刻。
「貧困」とはお金がないことだけじゃなく、人間が人間らしく生きることができていない状態のこと、人間らしく生きるために必要な条件を奪われた状態のこと。

生活保護基準引き下げ
・自民党による生活保護制度見直し(生活保護基準10%引き下げ)
デフレを理由に生活保護基準を引き下げていいのか。本当に物価は下がっているのか。
食料や水道光熱費は下がっていない(むしろ上昇)。パソコンやテレビ、ビデオ、カメラなど高額電化製品などが大幅下落。被保護世帯はこれらの高額電化製品を消費できない。生活実態と異なる。

生活保護法の改正は、保護を求めに来た者が、申請をしにくいような(申請意思を萎えさせる)方向になされている。水際作戦の合法化。
間違いなく、自殺と餓死と犯罪が増えることになる。
posted by 後藤富和 at 23:49| 平和

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